ジョーカーのレビュー・感想・評価
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ジョーカーは不死
ダークナイトのジョーカーが最高レベルのジョーカーであることは、この映画を見ても変わらないのだけど。
ジョーカーという悪役の存在の可能性を大きく広げる存在がこの映画のジョーカーだ。
まさに、ジョーカーとは概念的な存在であり、人々の中に巣食う心の闇、全てのやりきれない気持ちの具現化として表現することができる。
彼は死ぬことがない、なぜなら彼の存在は人間が存在する以上必ず生み出されるからだ。悪そのものであると同時に人間そのものでもあるからだ。
だから、車がクラッシュしても再び人間が救い出し、再び生き返る。
この映画をもっとある一人の男の話ということのみにフォーカスしてみてみれば、割とつまらない復讐劇であるとも言える。また、見方を変えれば、これは彼の願望の話であり、終盤の展開は妄想の世界であるようにも見える。すべてがご都合主義的だからだ。
彼が妄想癖であることは序盤から中盤でも明らかだから、この解釈はとっぴではないはずだ。
社会に絶望した男が自己を正当化するために生み出した妄想話。それがこの映画の真実かもしれない。
生まれた時から病気持ちで、信じていた母親も実の親ではなくて、ガール...
生まれた時から病気持ちで、信じていた母親も実の親ではなくて、ガールフレンドもただの妄想。こんな辛い人生と比べたら自分は恵まれてるんだなと改めて感じた。
鬼気迫る演技で圧巻
最初から最後までずーっと怖かった。。。主人公アーサーの置かれた環境、理不尽なモノに囲まれ怒りが渦巻きその怒りは体を蝕み爆発する。その瞬間はもちろん恐ろしい形で描写されるがその後のエスカレートする行動も全て怖い。見ている人に想像させるシーンも多いがそれが余計に怖い。表現力、ストーリー、世界観が本当に素晴らしい。怖いもの苦手な人は見ないで!
自分は今どちら側か
何種類も薬も飲み、診察に行き、カウンセリングを受けます。会社では上司や周りの理不尽な言動にニヤニヤして受け答えし、1人になったら壁を蹴っています。
冒頭、私の日常が再現されているようで怖くなりました。見るのをやめようかと思いましたが、止められませんでした。
何かきっかけさえあれば誰でもジョーカーになり得ると思います。
私も人生の途中まで自分はマレーやウェインだと思っていました。
今はウェインだと思ってる人も明日になればジョーカーになるし、逆もあり得ます。
昨日まで普通に暮らしていた住人達がジョーカーの仮面を付け暴動を起こし、平気で暴力を奮っていたのも同じです。
そう思うと人生は喜劇なのだと思わされます。
劇場以来2度目
良かった映画=印象に残った映画。結構ガツンと来て、当時のレビューから即ダークナイトを観てみた。
改めて。良い話じゃないんですよね。でもやっぱ強烈に印象に残る。見直してみたら、設定はゴッサムシティなのだということが今になってわかった‥ダークナイトと繋がる。
何というか、非現実でありながら現実性を感じてしまう映画。人に勧めるのはどうだろう的な部分はある。
共感できるのはおかしいでしょうか
生まれた時から虐げられて、笑顔つくって自分に嘘つき続けて頑張っても、不幸重なり続けて、希望なんか持てない現実に向き合うしかなくなったなら、キレて、気が狂ってしまうかもなぁって思いました。
誰もがジョーカーになるかもしれない
ジョーカーがどのようにして生まれたか描かれている。経済的格差や親からの虐待、周りの人々の無関心さ、冷淡さの1つ1つがジョーカーを作り上げていく。誰もがジョーカーになる可能性はある。ただ、少数ではあるが自分を気遣ってくれる人の存在に気付ければ違った道もあったのかもしれない。完璧な人間はおらず、全てが善または悪と言うことはない。
何も知らない私
映画は好きですが詳しくなく、バッドマンを観た事がありません。加えて主演の方も知りませんでした。
話題作なので観てみるかくらいでした。
それが冒頭からの演技で引き込まれて、何度か出るダンスシーンでは涙が自然に溢れ出てきました。(病んでません)
大体映画を観ていて涙が出るのは理由が分かるのに不思議でした。
言い表せない感情でエンドロールも涙してました。
バッドマンファンの方々は賛否両論ですが知らなかったからこそ最高だと思えたのかな。
最後の暴動の時のほうが、いきいきしている。 賛同を得て大勢に認めら...
最後の暴動の時のほうが、いきいきしている。
賛同を得て大勢に認められた。
自分の存在意義を感じてる。
ちゃんと笑えてる。
悲しみと憎しみを抱えて、
なるべくしてなったジョーカー。
ダンスが上手でした。
悲観
今までのバットマンシリーズより面白かった。
アーサーが何をやっても上手くいかなくて周りからの嘲笑や裏切りなど見ていて可哀想だなと思う反面、言動がいちいちめっちゃ気味悪くて、周りの人たちも大変だなぁとあまりアーサーに同情できなかった。
自分を可哀想がりすぎると何もいいことは起こらない。
ホアキンフェニックスの演技を初めて見たけど、素晴らしかった!
悲劇の種を生んでいるのは我々人間。
はっきり言うと、この一人の不遇な男がシンボルになって、荒廃していく街の惨状が痛烈に描かれた作品はすべてがBATである。この作品に共感を覚えることははっきり言えば最悪であり、必要悪にもならない。しかし問題作としては秀逸。すべてが完成されている。彼の生い立ちから行動、結果に至るまで、すべてが悲劇である。この作品を絶賛できる国があるなら、それは幸せな国に住んでいるからだろう。もし途上国で、日常的に人が死んでいくところに生まれていたなら、その人からしたら評価にも値しない。日本人というのは幸せの幻想の中で生きているとも言える。今回のこの凶悪なジョーカーに仕立てたのは誰なのか。それは周りにいた人々。普通の人たちであったはずだ。知らずのうちに悲劇の種がさらに悲劇を生み、我々一人一人が悪を生んでいることに注目すべき作品である。この作品には、評論家じみたしょうもない論評などまったくナンセンス。もっと感情的にシンプルに見ればいい。
序盤はあんまり面白く無くて、終盤からジョーカー感が強まって楽しくな...
序盤はあんまり面白く無くて、終盤からジョーカー感が強まって楽しくなりました。自分個人的にはスーサイドスクワッドのジョーカーが好きです。
悪だがかっこいい
最初はあんなに心優しかったアーサーがどうして悪へと落ちていきジョーカーとなってしまうのか理由は見たら納得してしまうと思います。自分はこの映画を何と受け止めていいのか分からない、難しいというか複雑な気持ちになりました。正直共感してしまうような部分もあったり、最後のジョーカーはカッコイイなとも思ってしまった。最初から最後までどんどんストーリーが進む事にジョーカーが闇へと落ちていく姿を気持ちを考えながら見て欲しいです。心に響きます。
これは地獄から生還する幸せの物語だ
暗い、重い、悲惨すぎる… 映画「ジョーカー」の感想によく出てくる言葉です。
まあ確かに。映画全編を覆うトーンから、そう感じるのはむべなるかなです。しかし私にはこの映画、絶望の底から自由と解放を勝ち取る、一人の男の覚醒を描いたドラマに映りました。ですから、悪の道への“転落”ではなく“昇華”の物語であり、ならばこそ主人公は次の境地に到ったのだと思います。
「人生は悲劇だと思ってた。だが今わかった、僕の人生は喜劇だ」
劇中、何が現実で何が妄想か判然としない手法で物語が進みます。しかし、彼がアーカム州立病院で自身の出生の真実を知るあたりから、しだいに“虚構”から“リアル”な存在に固まってきたように感じます。
ザジー・ビーツ演じるシングルマザー、ソフィーが殺されたのか何もなかったのか議論があるようですが、追及は不毛です。映画監督が意図的に示さない選択をしたということ。つまりどちらでも自由に想像してくれということです。(私は“殺られた”と思いました。)
デ・ニーロ演じるマレー・フランクリンをLIVEで殺害するシーン、及び深夜のゴッサムシティーでパトカーのボンネットの上に立ち上がり暴徒たちを見下ろすクライマックスは、映画のたたみかけとしては文句なしのな展開でした。絵が美しい。内容は暗く、凄惨ですが、美しい映像の連続でした。
ラストは精神病院です。彼は面談で例によって笑い出し、それを問い質す精神分析官に「ジョークを思いついた。でも君には理解出来ない」と言います。その笑いは、もう完全に精神疾患のそれではなく、確信的な笑いです。かつての彼は、顔は笑っていても心の中は苦しみに満ちていました。しかし今は心の底から笑っています。ものすごブラックに。もうすっかり「アーサー」ではなく「ジョーカー」です。
そして唐突に血の足跡を残しながら逃亡するラストシーンへつながります。 その走り方に暗さはありません。ユーモラスですらあります。この展開こそがジョークの中身だったのでしょうか。精神分析官は何の罪もないのに殺られちゃったんですかね。殺っちゃう対象は無差別の危険なヴィランになってます。
この映画を観て暗鬱になる人が多いようですが、私は楽しめました。主人公に共感も同情もしませんでしたが、カタルシスを味わうことはできました。同時に切なさも。これはジョーカーの辿りついた、極めて異質の“幸せ映画”です。
日本だからこその"ハッピー"?プロパガンダ一歩手前の鋭利な作品
ジョーカーフィーバーに沸く日本。バットマンの悪役としては知っていたのだが、なぜ彼は、優しき男からジョーカーになったのか?を描いた作品。
観るものを掴んで離さない展開に、映画の真髄を見たような気分。彼の周りで起きていく不幸な出来事を、客観的に見せていたのに、いつの間にか主観的に描かれる。それが我々もジョーカーの気持ちに納得していることにふと気づく。
「格差社会」の痛みとプロパガンダに取れなくもない作風が、アメリカには特に毒なのだろう。これを気にせずに楽しめる日本人は、"ハッピー"なのかもしれない。
今の日本みたいで怖かった カッコ悪いはずなのにテレビ出演の前ジョー...
今の日本みたいで怖かった
カッコ悪いはずなのにテレビ出演の前ジョーカーの格好が完成したら何故かすごくカッコよく見えた
間違いなくいい映画だけど怖くて二回は見たくない、、、
何回かみた方が良いかも
コメディアンとしては認めてもらえないのに、殺人犯としては英雄扱い。金持ちと貧困など考えさせる部分はあったし、コメディアンを目指すアーサーも素敵ではあった。
が、ストーリーとしては微妙、、、
でもいろいろと調べてる限り奥は深そうでいろんなメッセージが隠れていそう。
何度か見たほうが面白い映画なのかもしれない。
この映画はいわゆるリア充的な人生を送っている人は面白くないかもしれない。
予告編も見ないで、全く予備知識のないまま見た。
ジョーカーといえばバットマンの悪役だから、その誕生秘話みたいなスピンオフものなんだろうと思っていた。
そう思って見ていたけれど、主人公が『ザ・マスター』に出ていた人で、悲惨な生い立ちや環境のシーンが続いた後に、有名コメディアン役でまさかのロバート・デ・ニーロ登場。
ロバート・デ・ニーロきた!!と思った。
これは映画の言葉みたいなもので、これから『キング・オブ・コメディー』か『タクシー・ドライバー』みたいなものをやるので、よろしくお願いしますということだと思って、いきなり興奮した。
ロバート・デ・ニーロは大好きで両方見ているけれど、特に『タクシー・ドライバー』が好きで何度も見ている。
なんで好きかというと、ベトナム帰りで心に傷を負い、世間からずれまくって疎外されている主人公に、自分を重ねて感情移入できるからだと思う。
この映画の主人公ジョーカーの場合は、外見は普通の人と変わらないのだけれど、精神障害があり、突然笑いだす発作等のせいで、大変な思いをして暮らしているところがよかった。
精神障害があるのでいろいろ妄想するんだけど、こっちは『キング・オブ・コメディー』だった。
ただ妄想シーンの方は、現実と妄想の違いがあいまいで、よくわからなかった。
ラストシーンがまた非常にあいまいで、どっちなんだよ?という感じで特によくわからなかった。
この映画の面白さの程度は、主人公にどのくらい感情移入できるかということだと思うけど、いわゆるリア充の人生を送っている人は面白くないかもしれない。
主人公のジョーカーの、自分の頭がおかしいと思う感じ。
世間の人に認められたり、笑ってもらったりしたいけど、世間の人に認められない感じ。
成功したいけどできそうもない絶望感。
いろいろ失敗してたくさん恥をかく感じ。
周りの人からお前が悪いんだと、ものすごく攻撃される感じ。
信じていた人に裏切られる感じ。
仲間や友人、恋人がほしいけどできない孤独感。
こういうようなネガティブな感情を味わったことのない人は、たぶん面白くないと思う。
あとR15なんで子供は見にこないと思うけど、女性はあまり面白くないかもしれない。
人間的には共感できても、こういう生まれついての負け組みたいな男はたぶん嫌いだと思うのでうけないと思う。
個人的には主人公に感情移入はできたけれど、最初の方はこれでもかと悲惨なシーンや情けないシーンが続くので、さすがにいやな気分になった。
でも主人公が耐えに耐え、ついにジョーカーになって怒りを爆発させて暴れるところは、犯罪なんだけどすっきりした。
もっともっと暴れまわってほしかったけど、それは続編でということなのか『ダーク・ナイト』になるのかはわからないけど、『ダーク・ナイト』との間にもう一本ぐらいあってもいいような気がした。
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