劇場公開日 2019年10月4日

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ジョーカーのレビュー・感想・評価

全1561件中、21~40件目を表示

4.5絶望の果てにあるあっけらかんとした心の荒野

2019年10月31日
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鑑賞方法:試写会

レトロな色調で映し出されるゴッサムシティの根底で生きる大道芸人、アーサーの、まるで人の不幸をまとめて請け負ったような日常に、まず惹きつけられる。誰しも、彼ほどではないにしろ、嫌なことが連続して起きることはあるし、そんな時、悲しむよりむしろ笑ってしまうことだってある。ついてない現実から逃避するため、愉快な妄想の中で思いっきり自分を解放してみたくもなる。トッド・フィリップス×ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」は、観客の心の足を鷲掴みにして、物凄い力で地獄へと引き込もうとする。かつて、コミックス上のヴィランにこれほどシンパシーを感じたことがあっただろうか?そうして、これまで誰も描かなかった「なぜ」に踏み込んだ本作は、絶望の果てにある妙にあっけらかんとした心の荒野を大都会のど真ん中に設定して、人の世の悲喜劇を新たな形で提示する。今年一番の強烈な映画体験。そろそろ始まるアワードシーズンを間違いなく牽引する1作だ。

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清藤秀人

5.0【優しき人間の善性が、絶対的悪に変容していく様を恐ろしくも哀切に描き出した作品。】

2019年10月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

 ー 冒頭、貧しき道化師アーサーは笑う仕草を繰返しながら、涙を流している。ラジオから流れるゴッサムシティの衛生状態の混乱。ー

 ・帰宅しても愛する母の健康状況を気遣い、バス内では幼子を笑わせようとし、エレベーターに駆け込む親娘を待つアーサー。
  どのシーンも不器用だが、彼の善性の欠片が観て取れる。

 ・が、アーサーの脆い神経は、自らを取り巻く辛い環境、数々の試練、愛する母の若き頃の姿に徐々に混乱していく。

 ・そして、シティの混乱の中、地下鉄の中で狂態を晒す若き証券マン達へ彼の怒りが炸裂してしまう。又、敬愛するマレー(ロバート・デ・ニーロ)の仕打ちが追い討ちをかける。

 〈狂っているのは、私か社会か〉

 ・後半の、マレーのTV番組への出演からのラストシーンへの悪夢の様な怒濤の流れは忘れ難い。

 〈そして、絶対的悪が降臨した〉

 ・ダークナイトシリーズとの繋がりもきちんと描かれているので、スピンオフとして観ても良いが、今作は、明らかに現代社会への警句として作られた作品だと思う。

<それを圧倒的演技で魅せるホアキン・フェニックス。
 そして彼もこの作品で、絶対的名優になったのである。>

<2019年10月4日 ユナイテッドシネマ岡崎にて鑑賞>

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NOBU

4.5乾坤一擲(けんこんいってき)の演技です。

2019年10月8日
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悲しい

さてジョーカーである。どんな存在か?
バットマンの宿敵、数々の名優が演じた悪役、
DCコミックス伝説のヴィラン、最後に持っていたら負け!

こらあ!それはババ抜きだよ!林先生の言葉検定の緑かよ!

のちのジョーカーことアーサーはコメディアンを目指します。最悪のゴッサムシティからぬけだすために。

しかし、そんな簡単にはいきません。人を笑わせるのは大変な事です。

日本でも相当な数のお笑い芸人志望の方がいますが世に知られ、お笑い番組にでて、さらにゴールデンタイムで看板組を持つ・・・どの位の確率でしょうか?多分1パーセント以下でしょう。しかも10年前のBIG3.たけし、タモリ、さんまが今も不動の地位を保っている。

私はタモリファンです。何年か前の事です。
関根勤のショーその名もカンコンキンキンシアター(音読みにしただけ)に毎年行っていました。場所は歌舞伎町のアップルシアター(今は有りません)真ん中の木曜日に行くと、必ずタモリが
来ていました。

チョータモリ!本当にいるんだ!

ツチノコかっ!

ある時舞台が終わって帰る時、偶然タモリが私のすぐ前に来た時が有りました。私が思った事は・・・

タモリは私が、死んでも守る!

大きなお世話だよ!

さて本作は内気なアーサーがいかにジョーカー
になっていったかの物語です。主役はホアキン・フェニックスです。上の兄は今は亡きリバー
妹はレインとサマー。ホアキンの本名はリーフです。つまり・・・川 葉 雨 夏 です。

キラキラネームか!!

しかしキラキラネームでは日本も負けていません!最強のキラキラネームそれは・・・

阿部プリンセスキャンディだ!(実在します)

ご存知の方も多いと思いますが、珍名さんの話題になると必ずメデイアにでてくる。しかもその度に可愛くなっている。友達からなんといわれているか?

阿部ちゃん!

プリンセスキャンディの無駄遣い!(ネタに使ってすみません。SNSやっているので、フォローして頂ければ幸いです)

さてここから本当に映画の感想です。
胸が痛い。滅入る。楽しくはない。でも記憶に残る。きっと。

刃を喉元に、当てられている。苦しい。凄いものを見せつけられた。そんな感じです。

おそらくこの映画がホアキンの代表作になるでしょう。体重を24キロ減量して臨んだこの映画。

デニーロの前でデニーロアプローチ。
乾坤一擲の演技。

70年代初頭の映画「タクシードライバー」「カッコーの巣の上で」「シャイニング」などの
イメージも感じました。ジャック・ニコルソンの狂気に近いです。はっ!

ニコルソンも ジョーカーやってる!

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masami

4.5Isn't it beautiful? ホアキン・フェニックスの大勝利

2019年10月12日
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アキ爺

4.0マスクは禁止にしちゃうぞ!

2019年10月7日
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 連日ニュースで届けられる香港のデモ。二日前には覆面禁止法なるわけのわからぬ法律が施行され、デモ隊の逮捕者が続出。そんな法律作られたらジョーカーが誕生しないじゃん!などと『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005)まで思い出してしまいました。ピエロの化粧を施すのと仮面を被ることは同じ意味なのでしょうが、殺人鬼であるジョーカーを称え、市民が蜂起(とまではいかない暴動程度)するシーンは身震いしてしまいました。

 これというのも貧富の差がゴッサムシティにも広がってるためであり、Vフォー・ヴェンデッタと雰囲気も似ています。現実問題でもある香港においては、民主主義を守るための抗議です。この香港情勢からも目が離せません。

 さて、ジョーカーことアーサーですが、笑い病?をずっと患ってるようで、しかもワンテンポ遅れて笑ってしまう病気です。これじゃ吉本新喜劇じゃあーりませんか!たしか内場さんが得意だったハズ。しかし、ジョーカーのこの病気は笑えるどころか不気味です。それでもコメディアンになろうとしてるんだから、まずは吉本に入って腕を磨いてください!とツッコミたくなります。

 ロバート・デ・ニーロもよかったし、ホアキンも良かった。オスカーノミネートも確実なのでしょう。ブルースの両親もやられちゃいましたが、こうやってバットマンとジョーカーの因縁も誕生してたのですね。詳しくないのでよくわかりませんが。

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kossy

2.5前評判に踊らされた

2019年10月5日
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正直普通。むしろ退屈寄りの映画だった。
予想は超えてこないし演出も音楽でごまかしてる感。同情こそすれあまり共感できるキャラもいないし、映画に入り込めなかった。主演の怪演ぶりはすごいけど、展開はゆっくり、というより一般人がなぜ悪いやつになったか、その変容が表面的な肝だと思っていたし楽しみにしていたのだけど、もともと精神病んでる奴が主人公なので、初めと終わりでも精神ヤバイやつと特に変化がなく、そこにメリハリがないものだからゆっくりに感じてしまった。
精神病んでる上にろくな環境にいないのだからそりゃいつかやばい行動とるでしょ。
本当に事が動くのがマジの終盤だし、うーん、もっとやりようあったのでは。

一方で精神障害者の悲痛な描写という意味ではなかなか良かったと思う。いいように扱われつまはじきにされ、でも誰も助けてくれない。最後の語りはその苦しみを爆発させたもの。単に障害者を哀れむだけでなく、健常者すらも不幸にしてしまう恐ろしさを表現していたように思う(といっても障害者寄りだけど)。
京アニ事件というろくな保護下にもない精神障害者の引き起こした大事件があったが、そこにある恐ろしさと問題提起という意味で実にタイムリーな映画ではあった。

アカデミー賞候補?みたいな話らしいが、まぁ好きそうだよね、アメリカ人こういうの。社会問題を風刺しちゃうやつ。主演は男優賞取ってもおかしくないと思うけど。彼のおかげで最後まで観れたし。

総評としては「テーマはいいかも。でもサービスデー鑑賞で十分です」
くそ、増税で映画料金もあがってらぁ

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ちょまん

3.5ジョーカーから見た世界

2020年5月2日
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悲しい

知的

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ヒロ

4.5わかりやすい動機という落とし穴

2019年11月28日
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ジョーカーという男はこんなにもわかりやすかったのか、と驚いた。バットマンシリーズはそれぞれ独立した世界なので、今回のジョーカーはこういう解釈なのだと言われてしまえばそれまでだが、本作はノーランの『ダークナイト』に近いリアル路線の世界観だったので、ノーラン版の印象をそのまま引きずって観ていたので驚いたのだ。
本作のジョーカーの世間を憎む動機はとてもわかりやすい。ノーラン版では、そのようなわかりやすい動機は示されなかった。ノーラン版は、なんというか、「混沌」そのものを愛してるような印象だった。口が裂けている理由がいつも違うのも、動機なんざどうでもいい、俺は混沌自体が好きなんだという風に見て取れた。その底知れなさに魅力だった。今回のジョーカーは、ある意味底が知れている。共感可能な理由も描かれる。実際共感を覚える人もたくさんいるようだ。
しかし、ちょっと待てと思う。その共感できるストーリーそのものが嘘かもしれない。本作が上手いのはここだ。映画全体を嘘かもしれないと提示することで、観客を混沌に落とし込む。この映画のそんな振る舞い方そのものがジョーカーっぽい。

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杉本穂高

3.0決して天の邪鬼ではありませんが……

2019年10月4日
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グレシャムの法則

4.55年前の今日悪のカリスマは誕生した…

2024年10月4日
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悲しい

怖い

興奮

今日は興行収入約1,564億円を稼いだジョーカー(2019)を観ました。
ちなみに観るのは3回目です。
この映画は心優しい少年が悪のカリスマジョーカーへと変わる物語です。
初めてこの映画を観た時は衝撃でした。
この映画を見てるとジョーカー(アーサー)のことを共感してるですよ。
共感してる自分が怖いんですよ。
マジで鳥肌たった
ちなみに僕のお気に入りのシーンはジョーカーとマレーのシーンです。ジョーカー(アーサー)がマレーのことを銃で殺すのはすごかったしびっくりしました。でも何故か俺のお気に入りはあのシーンなんですよね〜
そしてこの映画の中でも一番衝撃をだったシーンはランドルへの復讐です。
ジョーカー(アーサー)がランドルのことをはさみで刺すシーンはマジで衝撃でした。
多分この映画の中で一番衝撃なシーンかもしれないですね。
そして来週ジョーカー2が公開されます✨
ジョーカー2マジで楽しみです!
皆さんもぜひこの秋ジョーカー(2019)をご覧ください!

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★120★

3.5「上下逆転」を意識しながら観ると分かる

2019年10月6日
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怖い

興奮

知的

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f(unction)

4.0これからの正義の話をしよう(喜劇と悲劇は抱き合わせ)

2021年3月20日
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悲しい

知的

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pipi

4.5『ジョーカー』が描く社会の闇と人間の苦悩

2021年11月24日
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山のトンネル

4.5哀笑のピエロによる戦慄と混沌のショーの始まり

2019年10月6日
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悲しい

怖い

興奮

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近大

4.0観る前に気づけよ、俺!

2019年10月6日
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bloodtrail

2.0評価高すぎ

2019年10月4日
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映画バットマン三部作を鑑賞、ゲーム版バットマンアーカムシリーズ三部作をプレイ済みで、予備知識ありますが、はっきり言って評価高すぎです。
バットマンの予備知識ない方や、デート映画にはキッパリとオススメできません。

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Sushi Boy

5.0病んだ時代を映す、心優しき《悪のカリスマ》

2023年1月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

アメリカン・コミック映画の常識を覆す映画でした。
ホアキン・フェニックスの演じるアーサーは社会の片隅でひっそりと
老いた母親を介護しながら暮らす50男です。
超能力どころか、
金なし、
地位なし、
チカラなし

精神を病んで抗うつ剤を多量に飲み、カウンセリングを
受ける男。
仕事はピエロの扮装をした大道芸人で、笑わせる仕事なのに、
“ワーハハハハ“
“ワーハハハハ“と、
笑いだすと止まらない持病を患っている。
深夜の電車で笑いが止まらないアーサーを足蹴りにして
張り倒した証券マン3人を、銃で撃ち殺してしまう。
そうしてアーサーは悪の道に嵌って行くのです。

DCコミック映画で史上初のヴェネチア国際映画祭・金獅子賞と、
アカデミー賞主演男優賞をW受賞。
世界的に人々の共感と支持を集めたのは、自分たちの中に、
ホアキンのジョーカーが棲んでいるからだと思います。

急勾配の階段をピエロの姿で軽々とステップを踏みながら
踊るように下りる。
懐かしい80年代のBGMが鳴り、美しくも哀しい物語に
感動が湧きあがる。

この映画ではバットマンのブルース・ウェインは7歳の子供で、
アーサーの母親ペニーはブルースの父親のトーマス・ウェインの家政婦だった。
だから、ジャック・ニコルソンジョーカーとも、ヒース・レジャーのジョーカーとも
生い立ちが違う。
ゴッサム・シティを狂乱と混乱のるつぼに陥れるカリスマ・ジョーカー。
凶暴の嵐にゴッサム・シティは燃えあがる!!!

この映画は、
アーサーがジョーカーとして誕生するまでの全くのオリジナル・ストーリー。
脚本の素晴らしさとホアキン・フェニックスの繊細で大胆で独創的な怪演に
心底震えた。
本当に圧倒的で衝撃的な映画だった。

差別や貧困による格差社会の、差別された人々に捧げられたと
感じました。

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琥珀糖

4.02019-88

2019年10月13日
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怖い

正直しんどい。

『ダークナイト』でも打ちのめされましたが、今作もホアキンさんの演技に打ちのめされ、ああもう、本当しんどいよ(笑)
『ダークナイト』では既にアーサーがジョーカーになっていたけど、どのようにしてジョーカーになったかを描く本作はただただ狂気、残虐で、根がいい私は(うるさい)共感も理解もできない。
歪んだジョーカーの心の闇に、憐れみを感じたのは『ダークナイト』。
本作はただただ慄いている自分がいた。
万人受けはしなそうなストーリーだし、『ダークナイト』公開時、アメリカでは映画に感化された過激な事件などが起きたそうですが、今作のほうが不安になるレベル、、、
デニーロさんが私の気持ちを代弁してくれました。

それにしてもホアキンさんはすごかったです。
この役を演じるって色んな意味でプレッシャーだと思いますが、ジョーカーが憑依してました。怖かったです。
オスカー作品賞は🤔な感じだけど、主演男優賞なら納得。
自らの血で裂けた唇をかくお決まりのシーンは、今後語り継がれそうな予感。

今年のハロウィンの渋谷はジョーカーさんいっぱいいそうだけど、ペニーワイズさんも忘れないであげてください。

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かいり

4.5自分の中にもあるかもしれない狂気

2019年10月9日
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marimariパパ

2.5自称評論家が好きそう。

2019年10月4日
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鬼気迫る演技はすごいと思ったけど、ストーリー的には面白いとは思わなかった。

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galgal