劇場公開日 2019年10月4日

「スゴい映画かもしれないけど」ジョーカー アニメ映画が主戦場さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0スゴい映画かもしれないけど

2019年10月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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アニメ映画が主戦場
isayama218さんのコメント
2019年10月6日

私はこの映画を少し違う観点から見たので、共有したいと思い、コメントを書きました。

ジョーカーを一般人の価値観で肉付けする意味が分からないと言及しましたが、実は一般人の価値観にも当てはまります。正確には貧困層や社会的弱者に当てはまります。

日本社会は比較的就職しやすく、アメリカや中国のような国より貧富の差も酷くありません。だから少し努力さえすれば就職はできます。しかし貧富の差がすごい国では、自分がどんなに努力してもダメなパターンもありますし、ジョーカーのように社会的弱者から見ると、その機会すら与えられない場合もあります。

ある国では、東洋人や黒人という理由だけでいじめられ、良いところに就職できない場合もあります。これと似たように、ジョーカーは気味悪い病気(笑ってしまう病気)のせいでいじめられ、殴られ、就職も難しいです。どう見ても社会が個人を見捨てた場合に該当します。正確には社会の構成員ですね。気味悪く笑うだけで差別される社会は、人種差別が頻繁に起きていた社会と同じです。この場合、世間のせいにすることは悪くありません。社会全体が間違っているからです。

過去、ソ連も資本家だけが有利になる社会システムを壊すために、革命を起こしました。共産主義の失敗という結果はここでは考慮せず話しますと、彼らは社会を正すために社会をひっくり返した労働者という名の一般人です。

同じく、日本にも社会的弱者は存在します。貧しい環境で生まれて、努力をしようとしても借金があって勉強や自己啓発に集中できない一般の方々もいます。どこかでは障害を持っているだけで、良い環境の仕事には就職できない場合もあるでしょう。それを支えなければいけないのが国であり、政府の役割です。

ジョーカーで出てきたアーサーと貧困層の一般市民は過激的な手段を取ってしまったことが共感しづらいポイントだと思いますが、彼らの価値観は現実の一般人の価値観にも当てはめられると思います。

そして、ジョーカーの悪行為には反対ですが、彼の気持ちは分かる気がします。 自分の周りに友達が一人もいなく、自分をいじめる人ばかりで、家庭も貧しい。その上、頼っていた母にも裏切られる。そんな人生だと人格が壊れるのもおかしくないでしょうね。一人でも支えてくれる人がいたら別の結果になっていたのではないかと考えてみました。

isayama218