劇場公開日 2019年9月27日

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「西田敏行の人情味に尽きる」任侠学園 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5西田敏行の人情味に尽きる

2022年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2019年。監督:木村ひさし。
今野敏の小説「任侠学園」を原作にしたコメディドラマ。
経営難に陥った高校の再建に挑む《ヤクザ一家》の人情味溢れる再生物語。
阿岐本組組長に西田敏行。組のNo.2に西島秀俊。
義理と人情で生きる昔気質のヤクザが、西田敏行で、今は絶対にいない
堅気より真っ当な人間に、確かな説得力がある。
西島秀俊はヤクザ役は殆ど少ないと思う。
インテリヤクザってわけでもないから、もう一捻り欲しかった所。
高校生役が殆ど20歳以上の大人なので、若さと純粋さに欠けるのが惜しい。

マドンナ役の葵わかなに華がなくて、見せ場もない。色気はまったくない。
それに比べて、背広を着て一般人の顔で、実は悪い奴。そういうひねくれた役なら、光石研だ。
父兄のPTA会長だが、こういう男の裏の顔が、実は腐敗の連鎖をうむ。
生瀬勝久の校長は、ハマり役。
白竜が出てくるとヤクザ映画だなぁと、納得するから不思議だ。
新鮮味はないけれどナイス・キャスティングで、そこそこ面白い。

琥珀糖