劇場公開日 2019年9月27日

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「~「一歩踏み出せ。世界なんか簡単に変わるぞ。」~」任侠学園 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0~「一歩踏み出せ。世界なんか簡単に変わるぞ。」~

2019年12月1日
PCから投稿

笑える

楽しい

興奮

【賛否両論チェック】
賛:不器用でも真っ直ぐな主人公が、現代の無気力な子供達と正面から向き合っていく姿が、痛快かつ感動的。コミカルな描写も多く、笑って楽しめる。
否:ヤクザが主人公で暴力シーンなんかも少しあるので、その辺りの好き嫌いはありそうなところ。ストーリーもかなり強引で荒唐無稽。

 西島秀俊さん演じる、不器用で真面目すぎるけれど、曲がったことが大嫌いな筋の通った主人公・日村のキャラクターが、熱くてステキです。そして彼を始めとする個性豊かすぎる阿岐本組の、ヤクザならではの時折見せるスゴみもまた、演者さん達の怪演が光って、痛快そのものです。西田敏行さんの存在感も深いものがありました。
 そんな日村達が、最初からどこか冷めていて挑戦しなかったり、感情を出さずに淡々と生きてしまう現代の子供達と、まさに真っ正面から向き合う姿が、古くさくはありますが本当に真っ直ぐで、純粋に感動させられます。
 クスッと笑ってしまうシーンも沢山あって、笑って泣ける人情ドラマですので、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド