「☆☆☆★★ 最高に面白い原作は読了済み。 ちなみに、予告編に有った...」任侠学園 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ 最高に面白い原作は読了済み。 ちなみに、予告編に有った...
☆☆☆★★
最高に面白い原作は読了済み。
ちなみに、予告編に有った。「あたしらがヤクザだってのは、いつ頃わかりました?」や。「違法もヤホーもあるかい!」…と言った、笑える台詞は原作にはない。
簡単に。
登場人物達と、その人物像の背景に関しては、ぽぽぽぽ原作通りなのだが。性格やら、設定やらはかなりの変更点が多かった。
1番違っていたのは、なにかに付けてはちひろを目の敵にしていた美咲の性格だろうか。
原作では、親の七光りと暴力団を利用しては。とことんまでちひろをいたぶる下衆の中の下衆女なのだが。映画では普通の女子高生。
逆にちひろは原作だと、夜の渋谷ではカリスマ性から知らない者が居ない程の有名人。
でも映画では、恥ずかしがり屋のハニカミ屋さんとゆう感じ。
日村の舎弟の稔も、ちひろを誘拐するチンピラの元ダチで元渋谷のチーマー。それだけに、ちひろを知っていた関係から。渋谷でちひろの誘拐を目撃するのだが、映画ではそんな背景は描かれない。
原作の面白いところは。今の若者を中心に、人と人との繋がりの希薄さ。一般社会に浸透してしまった《礼儀》を忘れてしまった日本人。
それがヤクザ社会の中では、なくてはならない《躾》としてしっかりと根付いている…とゆう逆転現象を、面白おかしく描写しているところ。
原作には、日村による数多くのヤクザ社会の《しきたり》を活かした、これぞ【漢】と言える台詞が多い。
中でも1番【漢】と言えるのが、誘拐されたちひろを助けに乗り込む場面。
(日村曰く)大音量の雑音でしかないラップミュージックを止めさせる。
この時の、「身内の為に体を貼るのがヤクザだ!」や、ヤクザ社会のしきたりから。トラブルが起きた際に、看板を掲げ(組の名前を出す)たのならば。戦争になった責任を取れるのか!…と凄む場面の凄み。
読んでいてもゾクゾクさせる格好良さだったのだげどね〜(´-`)
大体、お互いに簡単に名乗っちゃってるんだもんな〜(p_-)
相手の定岡も。原作だと日村が一瞬身構える程のヤクザなのに。映画だと単なるチンピラでしかないのは残念至極。
ただ原作では、唐突に大団円となるだけに。まあ無理のない最後でしたかね〜。
3か条を何度も活かし、そこそこ笑える演出を施したり…と。人情エンターテイメントとして、2時間たっぷりと楽しめる内容にはなっていたとは思います。暇つぶしにはぴったりか?…と。
最後の横断幕に小ネタが多数。
2019年9月27日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン12