アガサ・クリスティー ねじれた家のレビュー・感想・評価
全11件を表示
さすが
アガサクリスティーの話は、ここ最近ハマっています。
中でもすごいと感じるのがやはりラストの衝撃です。
この物語は、ある資産家の家の中で殺人事件が起き、その親族たちの人間性などから犯人を探っていく。
今回は、ポアロが出てくる話ではないけど最後の展開に驚いた。
ただ、最後の場面は、もう少し話があってもいいなと思った。
犯人にまつわる描写や動機。
その後の展開が欲しいなと感じた
全体的にポップな感じ現代風なイメージかなと思う。
それでもとても面白いミステリーだった。
WOWOWにて鑑賞。 結構あっけなく終わった。 結構風呂敷拡げてた...
WOWOWにて鑑賞。
結構あっけなく終わった。
結構風呂敷拡げてたけど、特に拡がりもせず。
探偵が全く仕事せず。
パーティーは去り際が肝心なのよね
『パーティーは去り際が肝心なのよね。一番楽しい時に帰る』
ワトソンがホームズしか知り得ない情報を早く手にいれたら良かったのにね。
無粋ですがその後が気になって仕方ないです。
ラストの展開は予想外でした。
今作を観たことない人と再度観たくなる深さがあった。
ソフィアのダンスシーン、赤いドレスがキラキラ輝いてて、うっとり💕
グレン・クローズの存在感
探偵役が霞み、ヒロイン役も薄く、グレン・クローズの独壇場。他の出演者は、その演技力や存在感に押され気味。
物語にグレン・クローズのカットが少ないにも関わらず、ラストシーンでレオニデス夫人の感情を心の揺れ動きすべてを語る演技力は、観ていて物語に品と格式を齎している感じがする。ラストシーンだけでも見どころ。賛否分かれるラストだとは思いますが、時代背景やねじれた家に住む人間の最後としては、ああなるとしか思えない。
ヒロインと探偵役がどうしてもグレン・クローズに置いてかれている感がして(個人的な感想です)、でも映画映画してて、「映画を観た」って気持ちで充実でした。
これ謎解き?
アガサ・クリスティなので、伏線あって、凄い謎解きかと思いきや、探偵はただ家族に聞き込みするだけで、全く謎解きしない。。どっかで見たことあるな思ったら天才作家の妻の息子役ね。家族多過ぎて、相関図必要な位、最初わからなかった。もっと誰もが怪しくしてほしかったし、中弛みした。ラストも終わり方、ジ・エンドって呆気ない。
一番ねじれている人、だあれ?
ミステリーと言うより、ねじれ切った相続人たちの心理ドラマといった感じで、探偵は狂言回しの役割であまり捜査や推理はしません。とは言え、重厚かつどこか妖気漂うイギリスのお屋敷の外観や内部の様子は雰囲気たっぷりだし、ばっさりと切り落とすような幕切れもいい感じです。
結局は、大富豪自身が、その死後も掌の上で相続人達を踊らせて楽しんでいるようなエンディングで、ヒッチコックの『レベッカ』を思い出しました。
クリスティ・ミステリの雰囲気が味わえる
アガサ・クリスティのミステリーの映画化です。大富豪が毒殺され、館に住む後妻、前妻の姉、息子夫婦、孫など一族を捜査するストーリーです。原作は未読ですが、クリスティ自身が自信作に上げた作品です。映画では犯人を特定するあたりが描かれず、ノートで犯人が明らかになるあたりがミステリー映画としては今一つでしたが、アガサ・クリスティのミステリの雰囲気は味わえました。
いまさらのオーソドックスな古典的ミステリー・・・
今から70年前の1949年に発表された、英国の女流作家アガサ・クリスティーの推理小説をいまさら(?)の映画化。
名探偵コナンファンなら、阿笠(あがさ)博士を思い出したりして・・・。「オリエント急行殺人事件」(1974/2017)など映画化された作品の少なくないクリスティーは、約100年前に活躍したミステリー作家だ。
そんな大物のクリスティーをして、自ら"最高傑作"と語っていた作品の、"初映画化"である。今なぜ"初映画化"なのだろう。
一代で億万長者となった大富豪レオニデスが毒殺された。私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼される。
レオニデス家の屋敷には3世代にわたる一族が同居しており、巨額の遺産をめぐって様々な思惑が入り乱れていた。一族全員に殺人の動機があるなか、さらなる殺人事件が起きる。
印象としては、実にオーソドックスな古典的ミステリーだ。というのも、それは後世の作家たちがなぞった形式だからであり、現代ミステリーに馴れた向きにはシンプルすぎるかもしれない。
ページをめくることでミスリードされていく面白さのあるミステリー小説だ。
本作品にとって、真犯人の意外性はもっとも重要なことである。しかし、それ以外は、密室でもない屋敷の中での殺人事件であり、映像的な派手さはなく、映画化する甲斐のない話かもしれない。
むしろ登場人物の会話(セリフ)だけで、背景の人間関係を成立させるところが多く、演技派の俳優の見せどころ。本作はキャスティングのほうが重要となる。
そういう意味で、「天才作家の妻 40年目の真実」(2018)でアカデミー賞ノミネートされたグレン・クローズが、大伯母イーディス役で出演していることが目玉である。ほかにも子役ジョゼフィン役のオナー・ニーフシーなど、キャスティングの注力が分かりやすい。
時代背景が古く、捜査手法もゆるくて、ツッコミどころ満載だが、古典的な展開とあわせて、安心して楽しめる。
映画がファンド化した現代は、原作がないと映画のためのお金が集まりにくい。世界中から原作を漁るのは当たり前で、本作のように過去の名作にも再脚光が当たる。名作が名作と語り継がれる映画化である。
(2019/4/23/角川シネマ有楽町/シネスコ/字幕:松浦美奈)
先取りの剽窃
イギリス映画だなーって映画なの。クセがあんだよね。笑いを入れてくると「イギリス人って皮肉効いてんなあ」って面白いところが出てくるんだけど、これは笑い無いから、クセが残る感じなの。
半ば時代劇をみるような、礼儀正しく淡々と進む話なんだよね。古典的んミステリーだから「え、こいつが怪しい? と、思ったら、やっぱりこいつ?」っていう風に話が進んでくの。
「古典だなあ」と思うけど、これって、後続作品がクリスティーをがんがんパクったからなんだよね。がんがんパクられるくらい、良くできてる。後続作品を目にしてなくて、いきなりこれ観たらさ、「えー、えー、そんな、まさか!」ってめっちゃ面白がると思うもん。
「ミステリーを書くときは、最も意外な人を犯人にしましょう」と今は教科書に書いてあるんじゃないかなと思うけど、一番意外な人が犯人なのね。「こいつは犯人じゃない」と思って観ちゃうから、そこで騙されるようになってんだよね。今は逆に「一番意外な奴が犯人だろ」と思って観るから、逆にそこを外しにいくとか裏の裏は表みたいな話が多いけど。
出てくる女優さんがみんな綺麗で良かった。フランス映画とも中国映画とも違う、イギリスの綺麗さだったな。
きちんと整えられた作品をきちんと観る感じで良かったよ。
全11件を表示