「今一歩…」ボーダー 二つの世界 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
今一歩…
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結局何を訴えたかったのか?自分たちと異なる人々=マイノリティの人たち、映画ではトロール、を差別してはならない、互いを認めるべきと言いたかったのだろうか。ヴォーレという、ようやくわかり合える、愛する仲間に出会えたティナだが、完全に裏切られ、本当の両親も精神病院に収容され、そこの守衛に育てられた真実を知り、失意でいるのつかの間、ヴォーレから子供が届くと母親の顔に変わり終わる、めでたしなのか。確かに化け物の様な顔なので、辛い人生を送ってきたことは容易に想像できるが、その描写がないため、育ての親へ辛く当たることや、彼女自身に感情移入できなかった。ヴォーレも人間に仕打ちされても感じないと言いながら、結局は子供を拐うなど復讐していることから人間への憎悪を感じるが、唐突感があった。彼らが不当な扱いを受けてきたことがもっとわかりやすく描いていれば、もっと訴えかけるものがあったと思う。虫食うシーンはグロい。
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