劇場公開日 2019年10月11日

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「【ムーミントロールを生み出した北欧から届けられたダークファンタジー】」ボーダー 二つの世界 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【ムーミントロールを生み出した北欧から届けられたダークファンタジー】

2019年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

 冒頭、アップで映し出されるネアンデルタール人を想起させる税関職員ティーナの風貌と異常に鋭い嗅覚と鼻の下を動かす仕種(あれは明らかに獣の仕種)に驚く。

 劇中、ティーナが人間の悪性を嗅覚で感知する場面は印象的である。それは容貌は特異であるが、善性を持っていると匂わせているから。

 が、ティーナと同様の風貌を持つヴォーレが現れ、物語の面白さは加速する。

〈滅ぶべき悪性を持つのは、人間なのか彼らなのか・・〉

 虐げられていた彼らのそれぞれの決断が、観賞後、重い余韻を残す作品。

(蛇足:劇中、虫が重要なキャラ?で出てきます。私は攻めていた登山をしていた頃、行動食としていたので何ら問題はなかったですが(ああ、そこの方、引かないで下さい。美味なんです・・。)、隣の方が目を伏せていた様子だったので、情報まで。)

NOBU