「信仰とは」魂のゆくえ Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
信仰とは
かなり面白かった。さすがに渾身の一作。
トランプや大企業寄りの政治家は、石油関連の企業が規制を受けないように「地球温暖化なんてないんだ」と言い続ける。
そして、中絶、同性婚の違法化を望む福音派は自分たちが求めることを約束させるために、共和党を支持し、取り引きとして環境保護には目をつぶる。
政権参画なんていうエサに釣られて、地球環境の問題を取り引きに使ってる場合じゃねぇだろ!宗教は本来の目的に立ち戻れ!っていう強いメッセージを感じた。
末期症状のトラー(地球)が、メアリー(生きる喜び、無垢なる生命)と呼吸を合わせることで、二人はトランスする。そしてトラーは自らの信仰と矛盾と葛藤にケリを付ける。
ところが、当日メアリーが現れたことで自爆計画は断念。こうなれば有刺鉄線で自らの身体を傷つけ、パイプ洗浄剤をあおるしかない。聖なる願いを叶えるために。
だけど、衝撃のラスト。生きる喜び、無垢なる愛の前に誰も抗うことはできないのだ。
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