台風家族のレビュー・感想・評価
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終盤のいい話が序盤の毒を消し去った
もちろんそれが今作の狙いなのだが。
10年前に銀行で2千万を奪い失踪した父(藤竜也)と母(榊原るみ)。時効を機に、金に執着するくそ野郎の長男(草彅剛)は、次男(新井浩文)や長女(MEGUMI)たちと実家に集まり、財産分与の話を始めるが……。
この三人のドタバタが面白く笑える。カオスは三男(中村倫也)の登場によりピークに達した。
終盤は家族の本意を知るいい話に。両親のエピソードには泣きそうになったが、余りにもきれいにまとまり、序盤の毒を消し去ってしまった。
いい作品だと思うが、私には少しくすぐったい。
草薙と新井はやはりいい役者だった。そして久々に女子力を発揮したMEGUMIがめちゃ魅力的だった。
良かった
MEGUMIすごく良かった。
もちろん草彅も良かった。
若葉さん、甲田さん、長内さんも存じ上げていなかったのだけどすっごく良かった。
全員完璧。
暗い映画なのかと思ってたけど程よい暗さだった。
愛されてる。
エンディング曲がフラワーカンパニーと出るまで席を立たない人ばかりだった。
不器用な家族の生き様に、思わずクスッとする
監督の作品は箱入り息子の恋から二作目。
設定が遺産相続を巡る兄妹の話ということで、揉めるらしいと聞いていたが流石にここまで揉めることはどの家にもないと思うが、亡くなった父が家族を思って不器用ながらも奮闘する様は熱くなるものがあった。
新井さんや草彅君など一時期世間の注目を浴びた方々だったので少し心配だったが、何も心配することはなかった。これを機会に、またテレビで観られることを期待している。
脚本穴だらけのうえに観客を泣かせようとあざとい印象
クズのように見える家族でも、実は・・という筋書きだけど、穴だらけ。
家族愛で観客を泣かせようという意図が透けて見えるので、かなり不満が残る作品。
特に終盤の描写はありえない。
藤竜也ひとりに泣かされる以外は「最低」w
なんか好きやなぁ、若葉達也。「愛がなんだ」も良かったし。草なぎ剛の映画は、面白くて好きなんですが、これは以外と普通だった。
なんやかんやと詰め込み過ぎ、食い散らかし過ぎな印象で、感動まではいかなかったです。藤竜也パートだけは破壊力あったけど。
プチレトロな昭和映画の画と演出も、もうそろそろ飽きて来たっていうのも有りますが、も少しキレイに整理して欲しかったです。
不器用な男たちの話
前情報なしで、草彅くんが主演ということだけで観に行きました。
前半は、クズ男のオンパレードって感じ。でも、後半は、タイトルに家族と付けるだけあるホッコリとしたお話でした。前半のクズ男を見ていたら、まさか泣くなんて思いませんよね。でも、号泣こそしませんが、温かいお話で泣けました。
この草彅くん、とても、彼らしい役だなぁって印象。悪い男になりきれない…みたいな。SMAP辞めても、良い役者さんですね。それから、新井浩文さん出てましたね。一時は、上映見送りとか言われてましたが、上映できてよかったなぁ…って思いました。
俳優、鈴木小鉄
親のしでかした銀行強盗事件のおかげで不本意ながら有名になった兄弟の、遺産相続に関するあれこれ。この先スクリーンで見ることはないであろう俳優Aを含めて、ちょっとクセのある役者が絡み合う。話を左右する人物が小出しに現れては、何度も思いもしない方向へ転んでいき、最後は最低で最愛の家族愛で大団円、ってことでいいよね?
「まく子」のときのツヨシはよかったけど、ここは物足りないかなあ。なんか一本調子で。
それから、栃木から海はそんなに近くはないよ。
笑って、ドキドキして最後にほっこりしました
もう2回観ました!遺産相続の喧嘩が面白くてあっと言う間に後半のほっこりシーンになるので何度観ても飽きません。
昭和のまだ皆んなが貧しい時代、生きるのに必死で、子供への愛情表現も分からないままに必死に子育てしていた私達の親世代の話です。
私はそれを見て黙っていても子供には伝わらないから、口に出して気持ちを伝えています。
いつの時代も子を思う気持ちはかわりはないのです。
愛情表現が、不器用な父親に育てられた小鉄もまた、愛情表現が分からず娘に軽蔑されていましたが、母親がちゃんと子供に娘への思いを伝えるシーンは、とても心に残りました。
3週間限定公開なので、早目に観に行ってください!
台風に閉じ込められたある家族の、再生の1日。
笑いあり涙ありのコメディドラマ(と映画紹介サイトなどには書いてある)。
どちらかと言うとほろりと涙するシーンや鼻すするぐらい涙するシーンの方が多めだと思った。コメディ部分は、面白いには面白いんだけど、大衆の中で「私は楽しんでます」感を出したいから無理して笑おうとしちゃう感覚に近い。私は自分が思ってもなかったくらいでかい声で笑っちゃうような自然な笑いを求めちゃうから…。でも普通に「はははっ」と笑えるシーンは多々あります。でもたまたまその映画館がそうだったのか、些か静か過ぎやしないか?と不穏に感じるぐらい館内が静かで(結構満席なのに…)いつもなら空気を読まずに感情剥き出しで映画を観るタイプの私も生唾ごくりでした…。
キャストは、藤竜也と若葉達也と中村倫也が私的には良かった。特に藤竜也と奥さんのシーンは良かった。藤竜也…とても良かった。劇中では多々、家族愛がひょっこりと随時出てきてほろりとさせるところはあったんだけど、藤竜也のシーンは本当に心底泣けた。感動だけじゃなくて、苦しいとか辛いとか悲しいとか悔しいとか妻への愛情とか父親の想いとか…それはもう色んな感情が揺さぶられました。私の中でこの映画の肝でした。
遺産争いや人間心理を問われるような内容で4人の兄妹たちは幾度となく喧嘩をするけど、それでも固い絆が芯にあるのはこの父親と母親の元で育ってきた家族だからなんだと思った。
もっと言いたい事はいっぱいあるけど、私が好きな部分を挙げるとしたらその辺↑です。映画としては良かったと思います。市井昌秀監督作品としては、「箱入り息子の恋」の方が断然好きだけど「僕らのごはんは明日で待ってる」よりはこの作品の方が数倍良いです。(あくまで個人的に)
あ、あと1番いいなと思ったのは、バラバラになりそうな家族を、台風がきたおかげでひとつの家から逃げられない状況が生まれ、家族再生までの1日を描いていたところです。なのでタイトルも好きだなと思いました。
舞台化したほうが・・・
映画としては物足りない脚本でしたね。
はじめから娘想いの父親だというのは感じていたので、もう少しゲスでも良かったよ(笑)
始まりの「めがね!お父さんをいじめるな!」は最高でした。
だからこそラストコメディ感が残念でした。
草薙さんが今までに比べてあまり演技がのめり込んでない気がしました。
同じダメ親父でもまく子の時は最高のダメ親父だったのに。
極めてベタなファンタジー家族映画
今どきここまでベタなカメラワークと演出があるのかあ...。
全てはこれに尽きる気がするんですが。
銀行強盗をはたらいた後行方不明の両親。10年後、遺産分割を兼ねて葬儀が行われるのだが...。というあらすじ。
いやもう兄弟の争いがテンプレート的。草彅剛と新井浩文の役がひっくり返れば良かったのかもと思いながら見てしまう。草彅さん演技すごくいいんですけど、絶対こいつ根幹下衆じゃないだろ、というのが最初から見えるんですよね。勿論そういう演出だし、伏線の張り方があからさま過ぎるんですが(扇風機ベタすぎだろ...)。だからミスリードに持っていきたいのか、分からせた上で見せたいのかが中途半端でした。
それでもやはり展開は分かりやすいので、(中村倫也が全然キャラ的に分からないけど)、こうなるよな、という方向にきっちり泣かせというか感動も仕込んできて。この辺もまあ、分かってるのに泣けちゃうというか。結局誰も悪くないんだよ的な。奇をてらっていないどストレートといいますか...。
だからこそ、あのラストへのファンタジー展開は何なのかという気はする。あれはない。というかあれは警察もびっくりだわ(そういえば全然警察出てこないよねこの話...)。などと超リアリストの私などは思うのですが。
ベタに振り切るなら最後までベタに振り切った方が良かったよな、と。あのラストはベタだけどファンタジー過ぎるでしょ。
あと、YouTuberのくだりが必要かどうか分かりません。私はあの家に誰かが来るたび「あのカメラはもう止まってんのかしら」と考えながら観てしまいました。つまりすごく中途半端なアイテムな訳で、あれをバッサリ削除しても良かったのでは...?とは思ってしまいます。
個人的はやっぱり若葉竜也が最高なのが分かりました。彼は凄い。存在感を持ってなんでもできる。しれっと家族写真に入ってるし。
細かいことをぐちゃぐちゃ言わなければ、泣きもあってなんというか懐かしい映画という感じ。しかし演者にあれだけ巧者を揃えたならもっと別の展開や演出もあり得たしあって良かった、というのが正直なところです。
演技達者な俳優部のお芝居合戦が見所
豪華俳優陣をつかったブラックコメディ始まりのファンタジー仕上げの映画。
前半のお芝居合戦はなかなかの見もの。
前半は感情の問題ではなく、法律の問題とかいう三段オチのギャクが秀逸。
すました顔でいう草なぎくんがおかしかった。後半のちょっとかっこいい草なぎくんとのギャップ笑
オノマチがいつものがらっぱち姉さんじゃなくて三歩後ろをいく系の草なぎくんの女房になっていてこれも新鮮。この2人お芝居の相性いいですね。
現実社会では一番のクズ野郎だった新井パイセンが一番まともな役というのも狙ったんじゃないかと思うほどのブラックジョークですがやはり演技が上手いせいか全く彼が現実世界で起こしたことが気にならないのはさすが。HPからもポスターからもフライヤーからも名前が消されていたのにエンドロールで草なぎくんの次に新井さんの名前が流れてきて映画業界の彼へのリスペクトを感じました。中村倫也くんもドラマのゴンちゃんとは違うカワイイ末っ子感抜群でいい味だしていました。
後半はうってかわってファンタジー仕立てで家族っていいなって感じさせるつくり。
遺骨が流れていてどんぶらこどんぶらこって川を流れて海につくのがリアリティーがない!っていう人がいるみたいですが、それは野暮ってもん。君の名はの口噛み酒みたいなあの世とこの世、バラバラになっていた家族を一つにまとめる役割をはたして、この世とあの世の境目である海に流れ着くツールみたいなもんかなーと思って見ていました。
全体的に俳優陣の演技の実力で押し切る映画で小難しいことを考えずに笑って泣ける面白い映画でした。
公示送達
僕は、この言葉を知っている。
そして、僕の知ってる遺産相続の揉め事は、あくまでも事件の部分や公示送達を除いたらという前提だが、こんなかわいいもんじゃないことも知っている。
こんな兄弟バッラバラで、本当に揉める人たちは、徒党を組みますから。
そして、分け前でまた、内輪揉めするのです(笑)。
だから、このお話は笑えます。
面白かった。
ちょっとひねったストーリーもテンポも。
あまり、色々考えないで、
草彅くん、演技うまいねとか、
新井さん、これから、どーすんのとか、
尾野真千子さん、さすがとか、
中村倫也くん、良い味出てるねとか、
MEGUMIさん、久々見たけど…びっくりとか、
ユズキ役の子、冷めた目線がグッとくるとか、
そんなのも含めて、楽しんでは如何でしょうか。
最後に、お母さんとお父さんが、海にたどり着けて良かったということで大円団。
台風一過で観たのもなんかあったのかなみたいな…。
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