「カリオストロの後ろを行けば道を外れる事はないが、それを超える事もない」ルパン三世 THE FIRST igawajouatoさんの映画レビュー(感想・評価)
カリオストロの後ろを行けば道を外れる事はないが、それを超える事もない
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地上波で視聴。ずっと食わず嫌いで観てなかったんですが、予想外に3DCGの出来が良くて驚きました。
アニメシリーズでキャラがやるような仕草とポーズ、手や首の些細な動きが非常に「それ」っぽくイメージ通りで、アニメルパンを立体化したらまさにこんな感じだ!と納得する仕上がりだと思いました。アクションシーンも含め、手を抜かずにしっかり作ってくれたなという印象です。
良くも悪くも声はイマイチで、どうしても違和感が。役者さんは何も変えず忠実に演じてくれていますが、あの声を聞くともうアニメの雰囲気が脳に浮かんじゃいますから、そこは仕方ないかと思います。声優変えられても困りますし。
ストーリーは残念ながら極めて陳腐。未成年前後のヒロインをルパンおじさまが優しく導くパターンは正直もうウンザリです。どうせ序盤は非協力的で、途中で敵側に始末されそうになるヒロインをルパンが救う……みたいな展開でしょ?と思っていたら本当にその通りでした。全体的に大した起伏も無く、オチまでがほぼ全て予想通り。
あとナチスドイツ関連という事で、実はヒトラーが生きている!?みたいな展開が入ってくるワケですが、敵にそれを信じさせる方法が「偽造写真」って……もう少し説得力のある話を絡められなかったのかな。
もう少し練られたストーリーなら、往年のファンも納得の大傑作になったと思うんだけどなぁ。惜しいですね。
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