劇場公開日 2019年6月22日

  • 予告編を見る

「煙害に苦しむ農民と国策を推進する企業側が確執を乗越え煙害対策に取組む高潔高邁な姿に明治時代の日本人の気骨を感じた」ある町の高い煙突 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5煙害に苦しむ農民と国策を推進する企業側が確執を乗越え煙害対策に取組む高潔高邁な姿に明治時代の日本人の気骨を感じた

2019年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

現代でも深刻な様々な環境問題。100年以上前、富国強兵の国策により銅山開発に携わった会社側と煙害に苦しむ農民たちが様々な軋轢を乗越え、煙害問題解決に真摯に取り組む姿が心に響いた。

出演されている役者さんたちの凛とした表情、セリフ(特に吉川さん演じるこの会社の経営者が口にする言葉の崇高さ)、佇まいがとても良い。

<淡く哀しい恋愛なども効果的に盛り込まれたストーリーは良く練られており、上質な社会派エンタメ作品だと思います。>

NOBU