キングスマン ファースト・エージェントのレビュー・感想・評価
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実在の歴史的人物が次々登場。
第一次世界大戦を背景に、世界最強の国家に属さないスパイ組織「キングスマン」誕生までを描く、いわゆるオリジン。
1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、“平和主義者”で英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッド、世界中のメイド情報網を駆使して情報を集める銃の名手ポリー、ナイフの達人ショーラが、敵組織の目論見を打ち砕くべく奔走する。
実際の歴史的事件の裏で敵組織のドン「羊飼い」が糸を引き、それをオックスフォード公たちが阻止するべく動くという“伝記”ものならぬ“伝奇”もので、監督のマシュー・ボーンが過去に手掛けた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」に構造的には似てるかも。
特に、当時ロシアに実在した世界的ヴィラン、怪僧ラスプーチンとオックスフォード公らの剣劇シーンは実に新鮮だしめっちゃ面白かった。
さすがのアクションシーン!
やはり、この映画の見どころは、アクションシーンですかね。
見ごたえ十分!高所のシーンは、足がすくむような臨場感があります。
コロナのため、えらく長い間、予告編を見ていた気がしますが、期待を裏切らない大作といえるでしょう。
劇場のいい席を取って、ぜひ堪能してください!
【秘密結社とか、バランス・オブ・パワーとか】
どんなに時代を経ても、世の中の人は、映画のテーマとして、秘密結社が大好きだ。
何か自分達の知らないところで、誰かが、いや、怪しい集団が、世界を操って…というか、牛耳ってるというやつだ。
フリーメーソンは、よく候補に上がるが、当のフリーメーソンは、これを否定している。
その代わり、近年は、Qアノンやディープ・ステートが白人至上主義者や、日本だったらネット右翼の間で大流行りだ。
これまでも、「キングスマン」シリーズは、選民思想や、人々が陥りやすい怒りや憎しみに任せた感情の罠を皮肉たっぷりに描いてみせてきたが、今回の「ファースト・エージェント」は、何かが世の中を陰謀で操っていて、バランスを保ったりしてるんじゃないかという考え方をアクションたっぷりに、コメディ感はやや少なめに皮肉ってみせている。
そして、主要な歴史上の登場人物だけはしっかり抑えて、物語は歴史考証などお構いなしで、映画を観るものをおちょくっているようにも思える。
(以下ネタバレ)
コサック・ダンスなのかバレエなのか踊る怪僧ラスプーチンとのバトルは笑わせてもらえるが、ただ、このラスプーチンの存在と、そして、レーニンの登場は、帝政ロシアの崩壊に繋がったのは史実だ。
そして、いきなり、エンドロールの”レーニンとヒトラー”の出逢う場面については馬鹿馬鹿しくて笑えるけれども、実は、ここで語られる”バランス”は、まさにイギリスの重要な外交政策であったのだ。
ヨーロッパの島国であるイギリスは、大陸ヨーロッパに突出した脅威が発生し、不安定化や紛争に繋がらないように、自らがパワー・バランサーになって、ヨーロッパに均衡(バランス・オブ・パワー)をもたらしたいと画策していた。
しかし、この第一次世界大戦が証明したように、そんなものは幻想に過ぎなかったのだ。
そもそも、その前から、アメリカがイギリスから独立し次第に力をつけ、フランスでは革命が起こり、ナポレオンが登場するなど不安定化は避けられなかったのだ。
だが、こうした歴史を経て、イギリスでは諜報機関が発達したのも事実だ。
マトリックス ・シリーズでも主要なテーマになっている善と悪のバランスや二元論的思考は、エヴァンゲリオンでも同様だったと思う。
善には悪、神には悪魔、天国には地獄、民主主義には全体主義、左には右でバランスを取るという二元論的な考え方は、物事を単純化してしか考えることが出来ない僕たち人間の愚かさの表象だ。
今回の「ファースト・エージェント」は、ブレない女性や黒人の執事が登場してポリコレ感を残しているものの、コメディ感も含めて、前2作より、ちょっとあっさりめで、戦争や、二元論をベースにした考え方の愚かさや、戦争で人々は命を落とすということ、そして、そんなものの中に均衡(バランス)などないのだと言っているような気がするのだ。
秘密結社的な発想も、実は、イギリスが取り組んで果たせなかったのだと、もう子供じゃないんだから、秘密結社だの、Qアノンだの、ディープ・ステートだのバカなことは言ってるんじゃないと皮肉っているのだ。
「キングスマン」シリーズは、アクションやコメディ感もそうだが、実は裏読みがかなり楽しい。
ファースト”Manners maketh man”もありましたね!
自分の内面は人格に出るっていい言葉だった 戦争で死ぬのが英雄じゃな...
自分の内面は人格に出るっていい言葉だった
戦争で死ぬのが英雄じゃないって確かにって
誰かが誰かを殺さなきゃ行けない世界線なんておかしいし変えていかなきゃなのに気持ちだけで何も変わらないよな世界つよ、
冷や水
「ゴールデンサークル」で下降気味だったシリーズをどう立て直すのか?が最大の見どころ
「1917」的な塹壕戦や華麗な剣劇もたっぷりで楽しい
中盤まで誰が主役なのかがわからない構成
ディズニー傘下で下品な笑いはほぼ一掃されながらも正真正銘のキングスマンがここにある
揺るぎないフランチャイズは確立されました
面白い
最近のアクション映画が思ったより不発気味が多い中、今作は鑑賞後とても満足しました。盛りだくさんのツッコミどころ満載でありながら演出が最高です。
中でもvsラ、、、が最高。思った以上に活劇してます。一押しです。羊さんもキレて大活躍します。どれを観ようか悩んだら、是非見てください。損はしません。
スカッとした展開に圧感
まさか、主役が親父だとは思わず、息子を注視していたら、
家族を亡くしても、友人を亡くしても、果敢にメソッドを貫いて行く初老親父の立ち直りは、
ストーリー全部に貫かれて心地良い。
三部作で1番切れ切れ良いと思う。
次作は悪の巨人が予告されて、ストーリー展開がより楽しみだぜ。
キングスマンの成り立ちとしてはいい感じに仕上がっている。
色々言いたい事もあるがあまりネタバレになるのも面白くない映画なので。
まさかの情報網など諜報活動は前からやっていたんですね。
その延長と言うかなんと言うか。
わたしは貴族が普段どう言った活動をするのか正確には理解していませんが、主人公はアクティブな方なんですな。
国とは独立した諜報機関になったのも何となく分かります。
未来で出てくる小ネタも色々仕込んであるのでキングスマンシリーズが好きな方には見つけるのも面白いかも。
上品。上品。上品。たまに下劣、
ラスプーチン、ほんとにすごいね…、w
もう、なんか戦争映画になってたのはスコ〜し、ほんとにスコ〜し、惜しいかなっ…ていう程度。
話もむずがじぃけど…😐
いやいや、でもその難しさに、面白さがあって、
「へぇ…そんなことが…亅
「ほんとに、怖いなぁ……、ウワァ…亅
的な戦争シーン、
すごく納得させられる話があって、
戦争って、すごくおもくて…怖い、(見てるだけで怖い)なぁって思った。
矢先…😱
ラスプーチン先生の登場ですよ…
ケーキに顔を突っ込んで、足を舐め回す
儀式して、ダンスしながら踊ってんの…🥴
あれもあれで、新しい戦争…だよね?w
ポリーに関しては、あんなことできんだ…っていうかっこいいシトめるシーンがあって
感激…!
あと、たしかに彼女はあの中で一番の発言力を持つっていうのは超納得だな。
あとさ…エンドクレジットで、Tom Hollander³
ってあったの…
すごくない?w
そしてアーサー王伝説へ
第一次世界大戦の背後で捲き起こっていた隠謀と、戦争を終わらせる為に暗躍し、後のキングスマンとなったオックスフォード公の話。
…ということで、所謂エピソード0ですね。
諜報活動はあるけれど、それ自体はかなりあっさりの使用人組合でwそして暗躍する敵対組織はまるで子供向け特撮ヒーローの悪の組織的な扱いと安っぽさを感じる。
スパイアクションだけでなく、史実からネタにした時代背景描写があったり戦争アクションが織り込まれていたりと見所はたっぷりだけど、結果がみえみえの独りアクションでのピンチとかはハラハラしないし、そういうところで引っ張られてもなぁ…。
全体的には面白くはあったけど、中盤以降テンポの悪さがチラホラ気になったのと、やはり敵対組織の大袈裟演出とかファンタジー演出が強過ぎる感じが勿体なかったかな。
あれっ?全く別の映画の展開だが?
3作目なので、あまり期待出来ないかな?と思いつつも、あれっ?全く別の映画?と言う出足なので、過去の作品と比較する事も出来ず?
と思っていると最後のおよそ30分ぐらいはキングスマンらしいアクション展開になり誕生秘話にたどり着くという展開になりました。
【”英国紳士が戦地に赴く理由・・。”怪僧ラスプーチンを始め、実在人物多数出演。但し、今作はスパイ映画ではありません。1900年代初頭の世界情勢を反芻してから鑑賞すると良いかと思います。】
ー 英国貴族オックスフォード卿は(レイフ・ファインズ)且つて、大英帝国領土拡大のため、世界各地で戦っていたが、ある日血まみれの自らの姿を見て”平和”を守る事を誓った・・。-
◆感想
・今作を全2作のような、スタイリッシュでややキッチュなキレッキレのアクション(後半のアクションは良い)と魅力的なスパイガジェットの登場を期待しながら観賞すると、肩透かしを食うと思う。
今作は、戦争映画なのだ。
舞台は、第一次世界大戦(1914-1918:学生時代、”行く意思”ないよ・・で開戦の年を覚えたものだ)。
勃発の理由となったサラエボ事件が”ある悪の集団”に依って秘密裏に引き起こされたシーンも描かれているし、そのまま泥沼の第一次世界大戦に突入して行く様が、描かれている。
・前半は、ロシア皇帝を操った怪僧ラスプーチン(リス・エヴァンス:本物かと思った・・)の存在感が半端ない。
戦争を止めるため、彼の暗殺を狙ったオックスフォード卿と息子コンラッド(ハリス・ディキンソン)、そして執事のショーラとの死闘のシーンは圧巻であった。
毎朝、青酸カリを少量飲んでいるため、毒性の体質が強いって・・。まさに、怪僧。
・・で、最後に仕留めたのは影の実力者、家庭教師ポリー(ジェマ・アータートン)・・。
・米国大統領ウィルソンを色仕掛けで陥れたマタとは、マタ・ハリ?
・ダニエル・ブリュールが演じていた悪の組織の男は誰?
- 自分の知識が無いからいけないのだが、この辺りが非常に分かりにくい。やや、残念。-
<2021.12.25追記)
☆ある該博なレビュアーに教えていただいた。
”ダニエル・ブリュールが演じていた悪の組織の男はエリック・ヤン・ハヌッセンです。(本名、ヘルマン・シュタインシュナイダー)
ヒトラーお抱えのエセ預言者です。(手品師ですね。)”
感謝である。pipiさん、有難うございます。
・コンラッドが名前を変え、一兵卒として命懸けで取得したモノ。そして、まさかのコンラッドの死。
悲嘆にくれるオックスフォード卿は酒浸りに・・。
だが、又、ここで活を入れるのは家庭教師ポリー・・。
- 内心、”ポリーが一番頑張っているじゃない!”と突っ込む・・。-
・世界中の執事同士のネットワークの設定は面白かったなあ。壁に耳ありだね。
<”悪の組織を束ねる男”が、世界大戦を起こした理由が、”階級制度打破”と言うのも、成程と思いつつ、動機としてはやや弱いかな・・、と思ってしまった作品。
オックスフォード卿の決死のパラシュート降下シーンから、”悪の組織を束ねる男”との一騎打ち(というか、ショーラと凄腕スナイパー、ポリーの活躍も凄い)のシーンは迫力があってハラハラドキドキ。
全体構成は、やや粗くも
”もう少しキチンと第一次世界大戦史を勉強しておけば良かったなあ・・”
と思った作品でもある。>
■ラスト、あの男が出て来たって事は、次は第二次世界対戦か・・。
次作のジェントルマン役は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの英国俳優、ベネディクト・カンバーバッチで、お願いしたいです・・。
第一次世界大戦前後の世界史知ってるとより楽しめるよん
今までのキングスマンとはちょっと違う。そう言う楽しみ方では無いけど面白かった。
オーストリア皇太子の暗殺とかロシアのラスプーチンの暗躍とか1900年代は謎めいた事件がひしめいた末の大戦突入だったんだけど、その裏にはスタンフォード家を上手く絡めてたのがすごかった
めちゃくちゃ上手い
特にラスプーチンが殺された背景いまだに謎でいくらでも遊びようがあるというかなんというか
途中から「1917命の伝令」みたいになっちゃったけど戦争映画として楽しむのもまぁ良しなのかな?
世界の事件の裏にキングスマンあり、黒幕あり、ってか?
最高級のカシミア欲しい❗️
戦争と、親子愛と、アクションで三度楽しみました
怪僧ラスプーチンには思わず応援してしまった
しかし毎回素敵なスーツと調度品に惚れ惚れ
お手伝いさんと運転さん恐るべし❗️大ファンになりました
公開日凸
タイトルコールの出方で心臓鷲掴みにされてからは、もうノンストップの面白さ!
ラスプーチン戦の舞踏会剣術、コンラッド1971風、ひとりで頑張るパラシュート大作戦、リフトでこんにちは首斬りショーラ、カシミヤヤギさんの復讐、とにかく見所があり過ぎてテンションあがりまくり!
まさかキングスマンの名台詞が悪役から出るとはなぁ。
(いま言われている偉人の名言も本当は違う人が最初だったりして)
にしても美女目の前にしたら大統領も男だからイチコロだよね〜
結局エマにしろポリーにしろ、いつの時代も女が強いって事。
でもキングスマン1みたいなポップさはほぼ皆無なので、もう一度バカバカしくて面白い1を見返そうと思う。新たな発見があるやも。
3作目として観るとイマイチ?
個人的に戦闘に関してはこれまでのキングスマンの様にポップ?少し遊びがあると言うか、(言語化できなくて申し訳ないです)があり、かなり見応えがありました。
ただ、キングスマン1,2の後に公開する3作目としては、少し魅力に欠ける気がしました。
当たり前ですが、馴染みのあるエグジーらは出てきません。だから、誰に目線を合わせて観ればいいんだ!って途中までなっていました。
これまでの1,2は(言い方悪いですが)馬鹿でも分かるシンプルストーリー
1は暴徒化させる機械を作動するバレンタインをぶっ殺せ!
2は国民を薬物中毒にして、薬売り捌くポピーをぶっ殺せ!
だったのですが、これらに比べるも少しだけ見づらくなった気がしました。でも、仕方ないと思う。
個人的な意見ですが、、、、
戦争は嫌いで、まぁ好きな人はいないと思いますが
いつものキングスマンの感じで劇場にいきましたが、初めは重くて、特に家族の死からはじまったのはちょっとキツいなと思いました。
それからしばらくは重い空気の話しが多かったのですが、終盤になってやっと私の好きなスタイリッシュな感じになってきました
どこが好きかによって、意見の別れる映画だとおもいます
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