キングスマン ファースト・エージェントのレビュー・感想・評価
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またこのシリーズが観たくなる新作
007のように公開が伸びに伸びたキングスマンの新作。
サラエボ・西部戦線など一次大戦に繋がる歴史背景と一緒になぞられていて、KGBやMI6と同じように派生した組織のような深さを感じます。
またシリーズに見られるようなアホな笑いはほぼ無く、シリアスで泥臭いんですね。
それと構成がメリハリが聞いてて、前半は戦争映画で後半はインディさながらの冒険活劇ってのも面白い。
締めの山羊がやっぱりキングスマンって感じでしたw
ビギニングとして少し違うテイストでしたが、これはこれで楽しめました。
またこのシリーズが観たくなる新作でした。
ラスピューティン
名優レイフ・ファインズは安定に魅力的で作品を引っ張る
スパイ映画の皮をかぶった第一次世界大戦映画(途中『1917』してる) = 硬派な反戦映画?だから"ザ・"キングスマンなアクションシーンも予告編などで見た部分くらいな気がした。ところどころの不謹慎さというかメインストリームでも抑えきれない頭のおかしさ、ズレた倫理観やジェームズ・ガン的ですらある何でもありサプライズ、どうしても死ぬ最期まで描きたがるクセ(本作におけるそれらの大部分は反戦的メッセージとも取れなくない?)などマシュー・ヴォーンらしさは垣間見えるけど、全体的には普通だった!ぶっちゃけ微妙かも…なんだろう、アクションもユーモアもドラマも歴史モノとしても微妙で結果こんがらってる気がした。好きになりたい自分と好きになりきれない自分。
ここ日本ではマーベルMCU、ワイスピF&Fシリーズ並みに"優秀"という遺伝子が組み込まれているのか、皆手放しで絶賛する一大ブランドと化しているキングスマン・シリーズ誕生を描く前日談。コロナで延びて延びて度重なる延期の末にやっと公開!英国の諜報事情とコロナで公開延期の憂き目に遭った役者の本音ならレイフ・ファインズ(『007』M役)御大に聞け!ジャイモン・フンスーは安定キャスティングだけど一体何歳まで体バキバキにしておかなければいけないのか?主役にならないから見逃されがちかもしれないけど、いい加減『エクスペンダブルズ』に呼ばれてもいいんじゃないか?
戦争映画の側面もあるキングスマン
実在の歴史的人物が次々登場。
第一次世界大戦を背景に、世界最強の国家に属さないスパイ組織「キングスマン」誕生までを描く、いわゆるオリジン。
1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、“平和主義者”で英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッド、世界中のメイド情報網を駆使して情報を集める銃の名手ポリー、ナイフの達人ショーラが、敵組織の目論見を打ち砕くべく奔走する。
実際の歴史的事件の裏で敵組織のドン「羊飼い」が糸を引き、それをオックスフォード公たちが阻止するべく動くという“伝記”ものならぬ“伝奇”もので、監督のマシュー・ボーンが過去に手掛けた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」に構造的には似てるかも。
特に、当時ロシアに実在した世界的ヴィラン、怪僧ラスプーチンとオックスフォード公らの剣劇シーンは実に新鮮だしめっちゃ面白かった。
さすがのアクションシーン!
【秘密結社とか、バランス・オブ・パワーとか】
どんなに時代を経ても、世の中の人は、映画のテーマとして、秘密結社が大好きだ。
何か自分達の知らないところで、誰かが、いや、怪しい集団が、世界を操って…というか、牛耳ってるというやつだ。
フリーメーソンは、よく候補に上がるが、当のフリーメーソンは、これを否定している。
その代わり、近年は、Qアノンやディープ・ステートが白人至上主義者や、日本だったらネット右翼の間で大流行りだ。
これまでも、「キングスマン」シリーズは、選民思想や、人々が陥りやすい怒りや憎しみに任せた感情の罠を皮肉たっぷりに描いてみせてきたが、今回の「ファースト・エージェント」は、何かが世の中を陰謀で操っていて、バランスを保ったりしてるんじゃないかという考え方をアクションたっぷりに、コメディ感はやや少なめに皮肉ってみせている。
そして、主要な歴史上の登場人物だけはしっかり抑えて、物語は歴史考証などお構いなしで、映画を観るものをおちょくっているようにも思える。
(以下ネタバレ)
コサック・ダンスなのかバレエなのか踊る怪僧ラスプーチンとのバトルは笑わせてもらえるが、ただ、このラスプーチンの存在と、そして、レーニンの登場は、帝政ロシアの崩壊に繋がったのは史実だ。
そして、いきなり、エンドロールの”レーニンとヒトラー”の出逢う場面については馬鹿馬鹿しくて笑えるけれども、実は、ここで語られる”バランス”は、まさにイギリスの重要な外交政策であったのだ。
ヨーロッパの島国であるイギリスは、大陸ヨーロッパに突出した脅威が発生し、不安定化や紛争に繋がらないように、自らがパワー・バランサーになって、ヨーロッパに均衡(バランス・オブ・パワー)をもたらしたいと画策していた。
しかし、この第一次世界大戦が証明したように、そんなものは幻想に過ぎなかったのだ。
そもそも、その前から、アメリカがイギリスから独立し次第に力をつけ、フランスでは革命が起こり、ナポレオンが登場するなど不安定化は避けられなかったのだ。
だが、こうした歴史を経て、イギリスでは諜報機関が発達したのも事実だ。
マトリックス ・シリーズでも主要なテーマになっている善と悪のバランスや二元論的思考は、エヴァンゲリオンでも同様だったと思う。
善には悪、神には悪魔、天国には地獄、民主主義には全体主義、左には右でバランスを取るという二元論的な考え方は、物事を単純化してしか考えることが出来ない僕たち人間の愚かさの表象だ。
今回の「ファースト・エージェント」は、ブレない女性や黒人の執事が登場してポリコレ感を残しているものの、コメディ感も含めて、前2作より、ちょっとあっさりめで、戦争や、二元論をベースにした考え方の愚かさや、戦争で人々は命を落とすということ、そして、そんなものの中に均衡(バランス)などないのだと言っているような気がするのだ。
秘密結社的な発想も、実は、イギリスが取り組んで果たせなかったのだと、もう子供じゃないんだから、秘密結社だの、Qアノンだの、ディープ・ステートだのバカなことは言ってるんじゃないと皮肉っているのだ。
「キングスマン」シリーズは、アクションやコメディ感もそうだが、実は裏読みがかなり楽しい。
ファースト”Manners maketh man”もありましたね!
冷や水
面白い
最近のアクション映画が思ったより不発気味が多い中、今作は鑑賞後とても満足しました。盛りだくさんのツッコミどころ満載でありながら演出が最高です。
中でもvsラ、、、が最高。思った以上に活劇してます。一押しです。羊さんもキレて大活躍します。どれを観ようか悩んだら、是非見てください。損はしません。
スカッとした展開に圧感
キングスマンの成り立ちとしてはいい感じに仕上がっている。
上品。上品。上品。たまに下劣、
ラスプーチン、ほんとにすごいね…、w
もう、なんか戦争映画になってたのはスコ〜し、ほんとにスコ〜し、惜しいかなっ…ていう程度。
話もむずがじぃけど…😐
いやいや、でもその難しさに、面白さがあって、
「へぇ…そんなことが…亅
「ほんとに、怖いなぁ……、ウワァ…亅
的な戦争シーン、
すごく納得させられる話があって、
戦争って、すごくおもくて…怖い、(見てるだけで怖い)なぁって思った。
矢先…😱
ラスプーチン先生の登場ですよ…
ケーキに顔を突っ込んで、足を舐め回す
儀式して、ダンスしながら踊ってんの…🥴
あれもあれで、新しい戦争…だよね?w
ポリーに関しては、あんなことできんだ…っていうかっこいいシトめるシーンがあって
感激…!
あと、たしかに彼女はあの中で一番の発言力を持つっていうのは超納得だな。
あとさ…エンドクレジットで、Tom Hollander³
ってあったの…
すごくない?w
そしてアーサー王伝説へ
第一次世界大戦の背後で捲き起こっていた隠謀と、戦争を終わらせる為に暗躍し、後のキングスマンとなったオックスフォード公の話。
…ということで、所謂エピソード0ですね。
諜報活動はあるけれど、それ自体はかなりあっさりの使用人組合でwそして暗躍する敵対組織はまるで子供向け特撮ヒーローの悪の組織的な扱いと安っぽさを感じる。
スパイアクションだけでなく、史実からネタにした時代背景描写があったり戦争アクションが織り込まれていたりと見所はたっぷりだけど、結果がみえみえの独りアクションでのピンチとかはハラハラしないし、そういうところで引っ張られてもなぁ…。
全体的には面白くはあったけど、中盤以降テンポの悪さがチラホラ気になったのと、やはり敵対組織の大袈裟演出とかファンタジー演出が強過ぎる感じが勿体なかったかな。
あれっ?全く別の映画の展開だが?
【”英国紳士が戦地に赴く理由・・。”怪僧ラスプーチンを始め、実在人物多数出演。但し、今作はスパイ映画ではありません。1900年代初頭の世界情勢を反芻してから鑑賞すると良いかと思います。】
ー 英国貴族オックスフォード卿は(レイフ・ファインズ)且つて、大英帝国領土拡大のため、世界各地で戦っていたが、ある日血まみれの自らの姿を見て”平和”を守る事を誓った・・。-
◆感想
・今作を全2作のような、スタイリッシュでややキッチュなキレッキレのアクション(後半のアクションは良い)と魅力的なスパイガジェットの登場を期待しながら観賞すると、肩透かしを食うと思う。
今作は、戦争映画なのだ。
舞台は、第一次世界大戦(1914-1918:学生時代、”行く意思”ないよ・・で開戦の年を覚えたものだ)。
勃発の理由となったサラエボ事件が”ある悪の集団”に依って秘密裏に引き起こされたシーンも描かれているし、そのまま泥沼の第一次世界大戦に突入して行く様が、描かれている。
・前半は、ロシア皇帝を操った怪僧ラスプーチン(リス・エヴァンス:本物かと思った・・)の存在感が半端ない。
戦争を止めるため、彼の暗殺を狙ったオックスフォード卿と息子コンラッド(ハリス・ディキンソン)、そして執事のショーラとの死闘のシーンは圧巻であった。
毎朝、青酸カリを少量飲んでいるため、毒性の体質が強いって・・。まさに、怪僧。
・・で、最後に仕留めたのは影の実力者、家庭教師ポリー(ジェマ・アータートン)・・。
・米国大統領ウィルソンを色仕掛けで陥れたマタとは、マタ・ハリ?
・ダニエル・ブリュールが演じていた悪の組織の男は誰?
- 自分の知識が無いからいけないのだが、この辺りが非常に分かりにくい。やや、残念。-
<2021.12.25追記)
☆ある該博なレビュアーに教えていただいた。
”ダニエル・ブリュールが演じていた悪の組織の男はエリック・ヤン・ハヌッセンです。(本名、ヘルマン・シュタインシュナイダー)
ヒトラーお抱えのエセ預言者です。(手品師ですね。)”
感謝である。pipiさん、有難うございます。
・コンラッドが名前を変え、一兵卒として命懸けで取得したモノ。そして、まさかのコンラッドの死。
悲嘆にくれるオックスフォード卿は酒浸りに・・。
だが、又、ここで活を入れるのは家庭教師ポリー・・。
- 内心、”ポリーが一番頑張っているじゃない!”と突っ込む・・。-
・世界中の執事同士のネットワークの設定は面白かったなあ。壁に耳ありだね。
<”悪の組織を束ねる男”が、世界大戦を起こした理由が、”階級制度打破”と言うのも、成程と思いつつ、動機としてはやや弱いかな・・、と思ってしまった作品。
オックスフォード卿の決死のパラシュート降下シーンから、”悪の組織を束ねる男”との一騎打ち(というか、ショーラと凄腕スナイパー、ポリーの活躍も凄い)のシーンは迫力があってハラハラドキドキ。
全体構成は、やや粗くも
”もう少しキチンと第一次世界大戦史を勉強しておけば良かったなあ・・”
と思った作品でもある。>
■ラスト、あの男が出て来たって事は、次は第二次世界対戦か・・。
次作のジェントルマン役は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの英国俳優、ベネディクト・カンバーバッチで、お願いしたいです・・。
第一次世界大戦前後の世界史知ってるとより楽しめるよん
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