キングスマン ファースト・エージェントのレビュー・感想・評価
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前作とは似て非なるシリーズの開幕
今回は騙されなかった
1は予告編に騙され、2は絶句。で、今回は全く期待せず鑑賞。全編通し、騙されもせず、単純に楽しめました。と言うより、最高の出来でした。そしてここまで実在の人物を出したのに、奴がいないじゃないかと、もやもやしてたら、流石ですね。ちゃんとおちが用意されていたとは。これはキングスマンの始まりなので、趣旨が異なるのは当然です。
手に汗握る重厚な一作
シリーズ3作目はキングスマンシリーズの前日譚にあたる超過激なスパイアクション。スケール感があり戦場シーンから断崖絶壁での決闘まで、手に汗を握る重厚な展開が続き見応え充分。クスッと笑えるコメディも良い。
2021-204
キングスマンの原点
既に2作をシリーズ化し、007を受け継ぐスパイ・アクション映画として、観る者を楽しませてきた『キングスマン』。その原点と言える作品。『キングスマン』の誕生の経緯が、暗黒時代の1900年代初頭ののヨーロッパを舞台として描かれている。
1作目から、ユニオンジャックを身に纏い、英国紳士の立ち居振る舞いからの、スマートでスカッとするアクションに魅了された。しかし今回は、『キングスマン』誕生までの秘話や第1次世界大戦の情勢なども背景に、主役となるオックスフォード公爵の息子との絆などをかなり泥臭く、シリアスな展開として描かれている。
だからと言って、よくあるスピンオフ作品ではなく、『キングスマン』をこの世に生み出したマシュー・ボーン監督が、前2作に続けてメガホンを撮ったことに意義がある。誰よりも『キングスマン』の魅力を知り尽くしているマッシュ―・ボーンだからこそ描ける物語とも言える。特に、オックスフォード公爵の息子や妻への想いから、戦争を憎み、平和主義なオックスフォード公爵の祈りから『キングスマン』が、争いを回避するエージェントとして誕生したことが、伝わる内容となっている。そして、ラストには、もちろんスカッとさせてエンドロールを迎える。
また、今回の敵は、ロシアに実在した怪僧ラスプーチン。彼の逸話はいろいろ残されており、ロシアの内政を奇術を用いて操っていたが、最後は彼を危険人物とみなして暗殺され、凄惨な死を遂げた。本作でもそんな奇怪なラスプーチンを、世界大戦を背景にした敵として描くことで、より一層の不気味さと底知れぬ恐怖を与えている。しかし、彼もまた操り人形の一人。そして、最後に意外な人物が、ラスボスとして登場する。
本作の見どころは、オックスフォード公爵とラスプーチンやラスボスとの剣闘シーン。なかなかの殺陣回りで、技で魅せる日本の殺陣とは違う、力と力で押し合う迫力ある剣闘シーンであった。
そして、ラストのエンドロール後にも、マーベルの様なオマケつき。そこを見逃さないように。そこで登場する人物こそ、ホントの意味で、世界史に残る大ボスなのかもしれない。
期待どおりでよかったです
キングスマン?と思いつつ楽しんでしまった
「キングスマン」って、スタイリッシュな感じで紳士然とした男たちがカッコいいツールとキレッキレのアクションで大活躍する新時代のスパイ映画って印象がある。かなりイカれた映像があるのも大好きなところ。一番好きなのが1作めの教会のシーンだし。
で、この映画。前日譚としての作りだが、ツールや武器は古臭くなるし、個人的に感じているキングスマンの魅力がないんじゃないかって思っていた。実際、キングスマンができるまでの話なのにキングスマンっぽくない。妙にシリアスだし、戦争のシーンが多いし、フザけた感じの笑えるシーンも少なかった。
でも、その分歴史上の出来事と絡めた脚本は面白かったし、ラスプーチンの悪役ぶりと彼のダンスしながらの格闘シーンは最高だった。いや、もうあれだけでこの映画は成功だと感じてしまうくらい。その上、歴史上の出来事(右と左を問わず)に関わってる奴らがいて、そこにキングスマンが対抗していくという構図を作ったのは素晴らしい。奇想天外なのに、なるほどと思わせる設定だった。
でも、今後これの続きが作られるってことはないよな。ちゃんとゴールデン・サークルの続きを作って、コリン・ファースとタロン・エガートンのキングスマンを観させてほしい!
0番の重みかな?
話をすると、どの物語も
0番の苦しみって有る
giジョー然り、biohazard然り
でこのキングスマン!
ここで0番何で入れたの??
疑問に思っていた数年だった。
やはりというか物語は〔このシーン必要?〕
ってところある
構成上仕方ないのかな。
物語はありがちな敵対集団
〔バレバレなラスボス〕
危機が恥ずかしいし動画にぎられていると
一見 〔B級ネタかよ〕と思うところ有り
まぁ前出の作品よりは良くまとまってるとは思うけど
これ、最後の部分最新作にどう繋げるんだ?
意味分かんねー(笑)
まぁこう言う意味分かんないところも
キングスマンかな?
これは単体の映画としてみたら楽しめます。
つながってるのは本編20分だけなので
そのつもりで
今までのキングスマンとは違う
前2作とはまるで違うような
満点映画
クリスマス映画に選ぶは
第一次世界大戦。1914年のサラエボ事件から1917年のアメリカ宣戦布告までの史実の元、
暗躍していた諜報員VS闇の組織みたいな味付けを施してエンターテイメントにした作品。
キングスマン好きや歴史好きならニヤリとするのだろうが、ラスプーチンを知っている程度の自分でも十分楽しめた。
本人を登場させたかのような出で立ち、神妙な顔で日常会話風に「ファック」という言葉を使い、どんだけファックしたいんだと笑っていると唐突に主人公に「脱げ」と言って足の治癒(過去に銃弾を受けて障害が残った)を始める。息子を使って誘惑させるはずがオッサン主人公が可愛がられることに。「オウオウ!」と悩ましい表情の主人公の腿の傷跡をペロペロと舐め始め、毒入りタルトに食らいついて吐き出し、意味が分からないうちに戦闘に、コサックダンスをおっぱじめ、例のBGMが鳴り、息子は全く役立たず、一度死んでも復活し、脳天打ち抜きやっとこさ。
最後まで親子で共闘するのかと思ったが、幼い頃に母を殺されたことが影響してか、息子は前線行きたいマンに育つ。
父の根回しで除隊されても別の兵と無理やり入れ替わってまで戦い、大活躍したにも関わらず「スパイ」と勘違いされて味方に殺される。
息子の最後の場面ではドイツから盗んだ電報の内容が書かれたメモを数人で拾いに行くのだが、当然敵側もそれを阻止する。
銃を使うと音や光で居場所がバレて敵味方まとめて遠くから蜂の巣にされるので、
互いにゆっくり近づいてジェスチャー「危ないからナイフで殺し合おうね」。
静かに殺し合うシーンはドント・ブリーズ以来で新鮮だった。
闇の組織はとりあえず世界を混乱させたいみたいで、
オーストリア皇位継承者を暗殺するとか、アメリカ大統領のスキャンダルを作って動けなくするとか、とにかく悪いことをする。
動物をあしらった指輪を付けているので「なるほどこの面々と順番に戦っていくのか」と期待したが、
そんな漫画みたいな話ではなかった。まともな戦闘はラスプーチンとラスボスくらい。
ちなみにラスボスはイギリス元帥キッチナーの部下であるモートン。存在感が無かったので全く気づかなかった。
ただこのラスボスとの戦闘も、尺は長かったものの喜劇っぽさも無く「よくある映画のクライマックス」な描写で淡々と終わったのが残念。
1つの映画の中に父親と息子それぞれの物語が展開されており濃い内容だった。
ちょっと滑ってるギャグシーンや過去に見飽きたお約束展開など、もう少し無駄を省いてほしいとも思う。
とはいえ主役はラスプーチン。黒幕とかどうでもいいので延々とダンスをしてくれても一向に構わない。
わたくし、賞味期限切れ食品耐性には自信があります。
ラスプーチンの毒薬耐性にも引けを取りません、多分。史実では、暗殺された夜、青酸カリ入りのタルトをほとんど平らげたけど、2時間は全く平気だったらしいですけどね。
第一次世界大戦の舞台裏で暗躍した人々。と言う、これは「キングスマン」のスピンオフと言うよりも、また「始祖の物語り」と言うよりも、単独作品として立派に興行が打てる内容じゃんか!ってのは感じました。
と言うのもですよ。
史実に「忠実」と言う訳じゃあーりませんが、ちゃんとなぞって行くんです。出来事も事の顛末も。南アフリカのボーア戦争を幕開けとして。キッチナーがボーア人(オランダ系移民)の収容所に居たりしますが、彼はボーア人虐待を黙認していたと言われてたりします。「BRITONS wants YOU」の募兵ポスターは、まんまです。ロシアに向かう装甲巡洋艦ハンプシャーは、モートンの裏切りにより、ドイツ軍Uボートの魚雷で撃沈されます。
◆フリッツ・ジュベール・デュケインと言う、史上最悪の工作員がモデル
このモートンですが、後にドイツ軍工作員となったボーア軍軍人である、フリッツ・ジュベール・デュケインをモデルにしてると思われ。デュケインの人生は波乱そのもの。「キッチナーを殺した男」として知られています。
ボーア戦争時代、キッチナーはイギリス軍の総指揮官。その指示による焦土作戦で、デュケインの両親の農場は焼き払われ、妹はレイプ後殺害され、母親はボーア人の収容所で亡くなっています。これがデュケインに反英国精神を植え付け、更にはキッチナーへの復讐心へとなる訳で。
現時点では真偽が定かではないにせよ、デュケインは紆余曲折の末、ドイツ軍工作員となり(これは事実)、キッチナーが乗船する巡洋艦ハンプシャーにスコットランドで乗船。待機中のUボートに海上から合図を送った後、救命ボートで脱出。Uボートはハンプシャーを魚雷で攻撃後、デュケインを回収した、と言われており、ほぼ、まんまが映画では再現されてました。
モートンはスコットランド人という設定。デュケインはフランス系のボーア人ですが、モートンのモデルは、このデュケインと思われます。ちなみに、デュケインは第二次世界大戦中には「デュケインのスパイ網」なる組織を自ら組織し、米国でドイツ側スパイとしての工作活動を行っていました。
映画そのもの方は、マシュー・ボーンらしいテンポの良さ。ガンガン攻め進みます。押して押して押しまくり。
甘っちょろくないです。死ぬ時は、誰であろうが死にます。情け容赦ありません。
自国の歴史にも手厳しいです。大英帝国の血塗れの歴史にも突っ込みます。
「戦争回避のため」の自衛に失敗した「アーサー」は、より多くの命を救うための「殺し」を実行する。
「悪」は、いや「絶対悪」ですら、双方向性。つまり、私達から見れば彼らこそが「悪」であっても、あちらから見れば私達こそが「悪」。だから、戦争に正義は無い。と、これは正しくもあり、間違いでもあり。確実に、あの山羊は「絶対悪」。レーニンとヒトラーの両者を操るってのは、さすがにアレですけど、戦争する両者を煽ったり、迂回支援したり、ってのが現実の現代社会な訳で。ラストは、そこにチクリってことでしょうか。
取りあえず、ノン・ストップ・アクション・エンタメとしての完成度も、一見偽善的にも見えるメッセージ性も、上手く塩梅が取れていて面白かったです。
ジョージ5世が勲章を持って訪れた場面が、ムネアツホロリのピーク。ちょっと態勢に無理はあったけど、その勲章で決着を付けた場面が、すかーっとした!のピーク。ラスプーチンとの対決シーンがエンタメのピーク。てな具合に、たくさんピークが準備されてて、ストーリー運びが戦略的に練られてるところも面白かったです。
良かった!
期待通りに。
かなり作風が違う
素晴らしい
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