「ふマジメ?マジメ?」キングスマン ファースト・エージェント ダンカイの娘さんの映画レビュー(感想・評価)
ふマジメ?マジメ?
キングスマン創立に至るまでにフォーカスを当てた作品。
残念ながらタロンくんも、コリン・ファースも出てこない!しかも今までのフィクションな題材・敵ではなく戦争というリアルをベースに話が進んで行くという、今までのキングスマンとは毛色の異なる印象を受けた。
1・2のめちゃくちゃ具合を期待していた自分としては少し今回のは物足りない。
真面目なキングスマンを作りたかったのか、キングスマン風不真面目戦争映画を作りたかったのか。
英国・ドイツ?・ロシアの関係とか、キッチナー伯爵のポスターとか、第一次大戦あたりの情報を先に知ってた方が楽しめたかもしれない。そーいうの知らなくても大丈夫なようにって工夫してくれてる優しさは伝わった。
続編出るような終わり方だったので、次ので更にめちゃくちゃが増えてることに期待したいが、歴史的な史実に実はキングスマンが関わってるんだよって話なのが見えちゃったからそれをどう面白く作るかハードル上がりそうな気がした。あと史実に主人公が関わるって点で、何かフォレストガンプっぽさを彷彿とさせた。ストーリー全然関係ないんだけどね。
しかしながら、ちょっとゾワゾワするギャグや見た目も派手派手でキャラも濃い敵集団、壮大な音楽と共に繰り広げられる破茶滅茶戦闘シーンに「あ〜やっぱキングスマンだわ」と感じる要素が満々詰まっていてとても楽しい。コサックしながら戦うシーンに如何にもな曲を流すのは絶対笑わせに来てるでしょ。
舞台が英国なんだからイギリス英語なのが当たり前なんだけど、序盤から俳優方がこのイントネーションで話してるのを聴いてるだけでキングスマンの映画観てるんだって実感した。
あとは細かいところ
・途中まで息子が主人公だと思ってた。
・ラスボスのあいつ不自然な途中退場だったから意外性がなくキャラが地味。
・崖から落ちそう!危ない!ってシーンは、アジト上陸作戦から予想できるあるある展開。そしてそんな引っ張らなくてもいいんじゃないの?ってくらいに長い。