「誰に勧めても安全、少しがっかり。」キングスマン ファースト・エージェント Tadashi Mioさんの映画レビュー(感想・評価)
誰に勧めても安全、少しがっかり。
第一時世界大戦の時代を舞台にして半分シリアスになっちゃったスパイアクション・ムービーです。ダニエル・クレイグの007がシリアスで内省的になったのに逆らうように、スパイアクションはこれだろう!と作られたのがキングスマンだと思うのです。特に第1作は、おバカで辻褄あってないけど、キレが良くて下品なジョークとアクション、さらにジョンブル的なオシャレがいっぱい詰まった傑作だったと思います。本作は舞台とした時代のせいか、妙にシリアスになっていますが、シリアスな映画として見るには、ツッコミどころ満載で、かつ歴史認識も議論のあるところと思います。1、2作とは異なるジャンルの映画と考える方が良いのかもしれませんが、楽しめる要素は残念ですが前作ほどはないと思います。ただ、第1、2作を誰にでも勧められるかというとそうでもなく、本作は安心して薦められるかな。
コメントする