「アクション、ストーリーの面白さ、観て損なし!」キングスマン ファースト・エージェント ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
アクション、ストーリーの面白さ、観て損なし!
「ゴールデンサークル」とは雰囲気がガラリと変わります。秘密組織「キングスマン」の誕生秘話です。
今作も序盤からぐいぐい引き込まれるし絵作りが凝っていて面白いです。
ラスプーチンと戦うロシアパートが最高に良かったです。カシミヤ山羊たちが手前から順々に頭を持ち上げるシーンは、オックスフォード家の当主が召使たちの会釈で出迎えられるシーンと対比になっていたり。
戦争にも絡めていて話は盛りだくさんですが、テンポが良く、飽きさせません。大どんでん返しは無いですが、最後の方、ここで頭突きかなと思ったら、そう来ましたか、とても良い感じで満足です。
ではなぜ★4止まりなのかと言いますと・・・
父親の制止を振り切って軍隊に志願し、戦場で死ぬ事を名誉と思う、という話を私は求めていないからです。たとえ当時の血気盛んで正義感の強い若者の考えとしては自然なのだとしても、映画としては私は楽しめません。とは言え、脚本が悪いという意味ではなく、個人的な好みです。
もう一つ、イギリスではもともと、ステッキや鞄や帽子など身に着けた品で戦う武術があり、それが映画「キングスマン」に活かされている、と以前テレビで紹介していたので、ならばキングスマン誕生前の本作でももっとそういうアクションがあった方が楽しかったなあと思いました。
”白い羽根”を検索してみましたが、「天使からのメッセージ」とか「日本赤十字の白い羽根募金」とかしか出てきませんでした。でも、”ジェントルマン”の意味が「優男(悪い意味で)」から「紳士」に変わっていったように、”白い羽根”も「臆病者」から「平和主義者→平和を守る者」に昇華したと考えればいいのかもしれません。
”おもいこんだら”を重いコンダラだと思った子供は少なからず居たと思うのですが、私の場合は完全にアホでして、”侍ジャイアンツ”(アニメです)を最初”まつジャイアンツ”と見間違ったのに、しばらく気が付きませんでした。