劇場公開日 2020年1月10日

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「コーフンもの、クリスチャン・ベールかっこいい」フォードvsフェラーリ mahimahi raiderさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0コーフンもの、クリスチャン・ベールかっこいい

2020年1月13日
iPhoneアプリから投稿

実際は5〜6年かかった話を主要なポイントをギュッと絞り込み、レースを取り巻く男たちのぶつかり合い、マシンをチューニングしていく過程、実写でのレースシーンがリアルに味濃く描かれています。
また個人的には音の作り込みが気に入っており、シェルビーの赤のポルシェ356、MG1500、フェラーリとフォードGTの排気音の違いは映画館でよくわかります。

物語は単純にカーメーカーのぶつかり合いと見るよりも、レースマシンの制作方法に着目して見ていくと、メーカー両者の違い、シェルビー、マイルズ、アイアコッカなどの立場がわかりやすいとおもいます。
フェラーリはスポーツカーメーカーとして会社をあげてのワークスの取り組み。
一方、フォードはレースで勝てるマシンを作る能力がないため、カスタムカーの製作を手掛けるほぼ町工場のCOBRAに資金を出し、ほぼプライベートチームでフォードのワークスマシンを作るもの。
優れた技術提供があれば金を出すし、口は当然出すというM&Aに近いスタンスで正にアメリカンビジネスって感じです。
フェラーリもこの辺が気に入らなかったのでしょう。
印象的なシーンとして、何度かあるクリスチャン・ベールがサンドイッチを頬張るシーンは、マイルズの立場を象徴していますし、カッコいい。

mahimahi raider