「お父ちゃん頑張れ」フォードvsフェラーリ カエルさんの映画レビュー(感想・評価)
お父ちゃん頑張れ
それほど期待せずに観たら、、、良かった。
レース描写は臨場感抜群、手に汗にぎります。
レースの勝者は映画の流れとして分かり切っているものの、死亡フラグ的なカットが多数あり、え?ここで故障するのか?!と思わせるとこが多数です。
レッドゾーンに突入するタコメーターを何度も映すのが心臓に悪い。。。
クリスチャン・ベール演じるケン・マイルズが実際にどんな人物だったか知らないけど、映画の中では車にしか取り柄がなく(ずば抜けているんだけど)、ややすれば社会不適合者の烙印を押されかねない人物だけど、奥さん美人でレース活動を応援しているし、息子も素直で純粋にお父ちゃんを応援してて家族愛が素晴らしい。ホント奥さん美人(カトリーナ・バルフ)
レースの勝利後や開発中の車に息子を呼んで隣に乗せるシーンは本当に素敵で思い出すと涙が出てくる。
映像や音楽がちょっとノスタルジックで余計に涙を誘います。
タイトルほどフォードとフェラーリの対決がクローズアップされている訳ではなく、主な対決はフォードの副社長vs現場でした。
あの副社長忌々しい!
そしてマット・デイモン演じるキャロル・シェルビーが中間管理職として壁になりきれず、副社長の無茶な要求をマイルズに漏らしてしまうのがこの映画最大の残念ポイントの一つ。
せっかく社長をレース車両に乗せて問答無用の説得をしたのに、なんで副社長の要求にぐらついちゃうかな~。(これも実話?どうなんでしょうね)
最後はただただ涙。
映画館だったから我慢したけど、自宅で一人だったら滝のような涙が出たと思う。
観て良かった。