アド・アストラのレビュー・感想・評価
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静謐な孤独感は好み
何かを極限まで追求しようとすると、犠牲は免れない。ロイの父はそうだった。母を捨て、息子を捨て、知的生命体を見つけたいとする自分の欲望の犠牲になった。ある意味誰よりもモンスターかもしれない。
自ら孤独に閉じこもるように生きてきたロイが父のことを理解しに宇宙の果てまで行って、その壮絶な孤独と向き合うのも悪くない。ブラピのゆったりとした静かな演技は今までになくしっくりきて、ロイという人物にリアリティを与えている。そこは素晴らしい。
最終的には宇宙を舞台装置にしたヒューマンドラマなのだ。いかにもブラッドピッドが好みそうな物語だと思った。ただ、そこまで大事なものは宇宙まで行かずに見つけろ、とも言いたい。命粗末にするのは、ダメ、絶対。
面白くはない
終始プラピが自分語りをし、なにか驚くようなことが起きるわけではないし、映像詩のような作品。何故かやたらと眠くなった。そういう意味ではタルコフスキー並みだが、それほどの映像というわけでもない。BGVにどうぞ、という感じかなぁ…
CGや壮大さは評価できるが
話は壮大さそのものだし、CGも見事と言える。しかし、ストーリーとしては、短絡的と言うか、各シーンが行き当りばったりで、繋がりが足りないと言った感じ、少し期待していたが残念。
寝不足で観るのは、危険!
正直、あまり期待はしていなかったんですが、それ以上に酷かった。レビューでも高評価を付けている人が少なくないので、見る人が観たら共感できるんでしょうけど、私はダメ。前半のペースが遅過ぎて何度か落ちそうになりました。寝不足なら間違いなくそのまま、エンディングを迎えるくらい盛り上がりもなかった気がする。改めて自己評価見直したら★一つは、「貞子」と「アド・アストラ」だけでした。今年のワースト映画有力候補です。(その二日後にアナベルも★でした)
SFとして、ドラマとして
何だか「期待外れだった」って感想が多いね。それは「ラーメンを頼んだらうどんが出てきた」的な事だよね。
予告を観ても「リアル・SFアクション」的な作り方だったし、仕方ないかもしれない…。
だけど、一度そのジャンル枠を取っ払って観ると、「壮大な人間ドラマ」としての作品が見えてくる。
昔だったら「惑星ソラリス」、最近だったら「メッセージ」、そんな名作に並ぶ一本だと思う。
満点にしなかったのは、自分も観てて…頭の切り替えが遅れてしまい、前半は退屈だな~って思ったからww
こんなにも宇宙の孤独さを感じさせてくれた映画は初めて! 宇宙とか全...
こんなにも宇宙の孤独さを感じさせてくれた映画は初めて!
宇宙とか全然行きたない 笑
最後のブラピの言葉は良かった!
ホッとしたというか、安心した😊
結末までは長かったがそれも人生のようでリアルなのかもしれん。
雰囲気とか音楽は好き
雰囲気とか音楽は自分には合っていたので最後まで何とか見ることが出来たけれど、ストーリーがどうも…正直、面白くありませんでした。
SFといっても、かなりリアルな宇宙空間を目指している部類の作品。それにしては、展開的に不自然さを感じてしまうところが結構あったような気が…。
はっきり言ってよく分かりません。流れや結末はしっかりある映画だとの認識だけど、なんでそうなったのか、そんなのあり得る?なんていう疑問だらけで終わったなぁという印象。
リアルさよりも、もっとイマジネーションを─なんて勝手ながら思ってしまった次第。
普通に面白かった
素材は良いし、調理方法もそんなに悪くない
全然食べられる、というか美味しい
そりゃあ、もうちょっとスパイスが効いていれば化けるかもしれないけど、言い出したらキリがない
これはこういう料理で、作法とかわからなくても食べられるというところに価値がある
あと、寝ちゃったとか言ってる人はただの睡眠不足です
長生きしてたくさん映画見るために1日7時間くらいは寝るように心がけましょう
心の宇宙を旅する
ブラッド・ピットはレオナルド・デカプリオと共演したタランティーノ監督の「Once upon a time in Hollywood」でも落ち着いた存在感のある演技を見せたが、本作品の演技は更に存在感を増し、これまでに観たブラッド・ピット出演作品の中で一番重厚だったと思う。タランティーノ作品が行きあたりばったりの展開だったのに比べ、本作品は起承転結がしっかりとして、登場人物の行動も解りやすくて合理的な動機に基づいている。そして舞台は地球から遠く離れた太陽系の端という極限状況である。
父と子の関係は、母と子の関係に比べると曖昧であり、フィジカルよりもメンタルな関係であると言っていい。人間を馬と比べるなと言われるかもしれないが、サラブレッドは父馬が同じでも兄弟とは言わない。母馬が同じときだけ兄弟と言われる。母馬が年に1頭の仔馬しか産まないのに対して、人気の種牡馬は100頭以上の牝馬に種付けするからである。
母親は子の世話をし乳を飲ませるが、父親は専ら見守るだけだ。動物の場合は見守りもしないから父と子の関係は遺伝だけとなる。種付けが終わったら個体同士の有機的なつながりはなくなるのだ。従って子にとっての親は基本的に母親だけである。
共同体の中ではどうかというと、封建時代の家父長制度の時代は一定の価値観で家を守り家名を存続させていくのがならいであり、父親は主人と呼ばれ家の長であったが、現代では家名の存続や家柄に価値を置く考え方は衰退している。代わって多様な価値観が認められ、必然的に父と子の関係は父が子に一方的に価値観を押し付ける関係ではなくなり、子は父の生き方をひとつの例として相対的に見ることになった。
このあたりから父と子の関係性は多種多様となり、父と子のつながりもあやふやなものになる。物分りのいい父親ほど子に干渉しないから、人間同士としての関係も希薄である。子は早い時期から将来進む道を自分で考えなければならなくなる。多くの親はその手助けをするのだが、中には何もしない親もいる。
トミー・リー・ジョーンズ演じる父親が、ブラッド・ピット演じる主人公ロイにとってどのような父であったのか、それがこの作品の芯である。既に死んだはずの父親の意志は、息子にとってすなわち遺志であったが、父が生きているという情報によって、それは現実に存在する意思として心に蘇る。心の中の父が現実の父であることを確かめるためにロイは43億キロの彼方に向かう。それは宇宙の彼方への旅であると同時に、自分の心の中に向かう旅でもあった。
正気を保つのが難しい極限状況に主人公を放り込むにあたり、映画は主人公が心拍数さえも管理できるほどに訓練されていることを前提にする。このシーンがなければ、極限状況で落ち着き払った主人公に違和感を感じたに違いない。そういう意味でもよく考えられたプロットである。
ブラッド・ピットはひとり芝居においても高いポテンシャルを見せた。長い旅の中で弱さと強さを併せ持ちながら、魂の深みを探るように自問自答を繰り返す。死ぬまで孤独に耐え抜く強さはまだ得られていない。だから運が悪かったときのために誰かにメッセージを残そうとする。しかし父はどうか。
宇宙の彼方にあっても任務をきっちりと果たす宇宙飛行士としての生き方は、父の遺伝子を色濃く感じさせるものだ。父と子は同じような運命を辿ってきた。本来的には宇宙で生きるように出来ていない人間が、宇宙空間の閉ざされた乗物の中で他人と共同作業をする。目的が同じ間はいいが、命令系統が異なったり、意志が分かれたりするとどうなるのか。悲劇をともに経験した父と子は、父と子の関係性を超えて同じ方向を向いて遠くを眺める同志だ。任務の違いによって方角を分かつ父と子だが、少ない言葉を交わすだけで互いのすべてを理解する。
本作品はアメリカ映画と思えないほど哲学的な作品である。宇宙を描いたからこそ地球を客観的に見ることができるのかもしれない。ブルーマーブルと呼ばれる、宇宙から見た美しい地球には70億の人類が生きている。人類は、人間は何処へ行くのか。父と子が見ている先には人類の不安な未来があるのだろうか。人間の不幸な結末があるのだろうか。
太陽系が存在する銀河系は天の川銀河と呼ばれる。銀河系はいわゆる星雲である。天の川銀河の倍以上の大きさを持つアンドロメダ銀河も星雲である。星雲が互いの重力場を影響し合いながら集まっているのを星雲団とよび、宇宙には数多くの星雲団が存在する。宇宙には曲率が存在して空間的には閉じられていると言われても、その広大さは人智の及ぶところではない。
相対性理論によれば光速Cを超える速度は存在しないから、たとえ地球外生命体が存在すると仮定しても、地球上の観測者がそれを確認することはない。確認できないものは存在しないと同じで、宇宙人はいないし、UFOは単に未確認であるに過ぎないと結論される。おそらくその結論は正しいのだが、それでも宇宙の広大な空間に想像力を広げたとき、人類にも文通できる相手がいたら楽しいだろうと思う。なんだか笑えてくる。
本作品は人間が旅をするだけの話だが、それが宇宙空間の旅となると想像力の針が振り切って、逆に平安をもたらしてくれる。宇宙に行く旅は、やはり自分の心の中の宇宙の旅でもあるのだ。
親子の愛情、、でもない
ブラッドピットの独白や自問自答は、父に会いたい気持ちなど時々共感出来る。でも親子の愛情だけがテーマでもないような。
宇宙や水中の場面では、勝手に息苦しく感じてしまったが、映像は美しかったです。
つまらん
ぜんぜん面白くなかった。
プラピやトミーリージョーンズが出てなければ見ない。
トミーリージョーンズ、リブタイラー、ドナルド・サザーランドなど出演者がゴージャスと思って見たけど、ほんのちょいしか出てこない。
予告に騙された感がハンパない!
もったいない、傑作になり損ねた作品
近未来の宇宙を舞台に、ブラッド・ピットとトミー・リー・ジョーンズの共演で、面白くないわけがない❗
……はずだったんですがねぇ😥
主人公の自分探しやら、行方不明の父親探しやら、近未来宇宙での陰謀や裏切りやらと、面白くなりそうなものを色々と手を付けすぎて、どれも中途半端になりましたか。
単純に、海王星で遭難した父親たちを救助するための宇宙と自分探しの旅、で良かったのではないかと、個人的には思います(作品全体の静かで奥深そうな雰囲気は好きです)。
ま、ブラピが出演してれば何でも良いというファンの方には、それだって宇宙服で顔が隠れている場面が多いですよ、とは言っておきます。
最近のSFは本当にリアル
本当の海王星って、近くで見たことは無いけれど、なんの違和感も無く、きっとこんな風に違いないと思わせる映像でした。ロケット発射場が空港のようになっているのも面白い。本当にこうなるのかも?と思うくらい。
宇宙にとても興味があるし、未知の領域について知りたいという欲求はあるけれど、それよりももっと身近な大切なことってあるなぁ、とロイの心理から感じた。
直接関係は無いけれど、カストロ議長の演説をちょっと思い出した。
宇宙開発よりも、地球にはもっと取り組むべき課題が山積みだ。
前の席のおじさんがイビキをかいて爆睡していたのが気になって仕方なかった…。
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