「美術が良い、宇宙SF」アド・アストラ tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)
美術が良い、宇宙SF
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ディズニーによる買収で、日本では、20世紀フォックス配給作品は本作が最後。と思うと冒頭のロゴも感慨深いが、あのBGMが流れないのは残念。
視聴前は「ストーリー的に派手なシーンは期待できないかな」と思っていたが意外にも多数のアクションが展開される。
美術がとてもいい、アンテナ、月、火星、海王星、それぞれの宇宙船、ローバーなど
それでいて何でもかんでもタッチパネルにしたり、空中ディスプレイにしたりしないのが
よい表現
ブラッドピットの熟練の落ち着いた演技が、本作の主人公や作品の静かな雰囲気に合っている。
宇宙船による長距離航行でハードなSFというと『2001年宇宙の旅』、『サンシャイン2057』などがあるが、本作も似たようなテイストを感じる。
『オデッセイ(The Martian)』のようなコメディタッチなものとは異なる。
ストーリーもよい、徐々に明かされる謎、主人公のこころの変化が描かれている
この手の作品は主人公が犠牲になってもミッションを完遂させることが多いが、本作はそこは王道ずらしで作っている。
SF的には突っ込みどころが多数ある。
技術的には、月旅行が当たり前の時代という前提で見れば技術の進歩もそれなり、納得ができる範疇には収まっている・・・いや結構気になるところはある。
映画全体の点数としては3.5程度
しかし個人的に「ローバーによるカーチェイス」で+1したい、あのシーンはとてもいい
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