「これは宇宙SFではないな?」アド・アストラ サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
これは宇宙SFではないな?
銀河系の端っこで地球を滅ぼしかねない活動をしている父親を止めなければならない。そのために宇宙飛行士のロイは火星へ向けて旅立った…。
というとインターステラーやオデッセイのような宇宙SFを想像するのだけど、これは宇宙を舞台にしただけの父息子ヒューマンドラマだな?別に父の居場所を銀河系の端にする必要はなく、陸路で喜望峰へ行くとかでも成り立ちそうな話だった。
じゃあ、なぜ宇宙にしたのか?おそらく…完全な閉鎖空間に独りでいることと観客の宇宙観をどうにか利用したかったのではないだろうか。いや具体的には何もわからないのだけど。
じゃあ、父息子のヒューマンドラマを中心に据えて何を描きたかったのか?おそらく…旧ジュマンジのような息子が父親を克服して大きく成長する過程を描きたかったのではないだろうか。いや自信ないけど。
つまり、ほとんど全くわからなかった。この映画は一体何を描きたかったんだ?なぜロイを生かすために次々と上官が犠牲になったのか(ワールドウォーZのようなギャグじゃないはず)。なぜロイは父親に会わなければならなかったのか。父親の外宇宙へ対する異常な執着はなんだったのか。まるでわからない。
たぶん、その辺は何か仕掛けがあったのだと思う。私には読み取れなかった。とにかく、いわゆる宇宙SFでないことだけはわかった。
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