「暗く、孤独な無の彼方へ…」アド・アストラ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
暗く、孤独な無の彼方へ…
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全編通して、モノトーンな画面と暗いストーリーの展開に、途中やや中弛みで、眠気との闘いでした。
それでも、ブラピの魅力と最後に登場のトミー・リー・ジョーンズの存在感で、作品としての重みを感じさせるのは、カリスマ的な役者なんでしょうね。
宇宙飛行士の父が、ミッション途中で失踪し、それ以来、心を閉ざした息子。その息子役のブラピが父探しに、宇宙に旅立つストーリー。
この旅は、父と子の親子の絆を確かめると共に、息子自身にとっての自分探しがテーマになっていると思います。
宇宙ステーションや惑星旅行が可能となった近未来の設定で、海王星に行くまでに、地球から月、月から火星へと飛行機を乗り継ぐように、ロケットを乗り継ぐのは、いつか現実になるだろう、というリアリティさを感じました。
ただ、最後に海王星から脱出場面においては、あまりにマンガチックで、それはあり得ないだろう…と思えましたが…(笑)
大切なのは、遠い彼方の夢を追うことなのか…、それとも身近な人との幸せを追うことなのか…。重い選択ですね。
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