「世界観が最後までわからない映画」アド・アストラ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
世界観が最後までわからない映画
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予告で結構面白そうだと封切り日に期待して観た映画です。
その結果大いに期待を裏切られる作品でした。
まず、世界観がわからない。
近い未来とか文章で出て来ますが、説明になってない。
やたら旧態依然の宇宙服やロケットが出て来る
割には月や火星に基地があるので混乱してきます。
だんだんレトロフューチャ的世界かとわかりかけてくると
今度は月で盗賊が襲ってきたりするシーンがやって来て
ますます混乱してきます。
だから生きているかも知れない父に火星からメッセージを
読み上げるシーンも技術的な限界でそうなのか
あえてそうしているのかわからなくなります。
地球で録音したヤツを流してみるのではだめなのか。
そしてやってることは認知症で徘徊しているおじいちゃんを
連れ帰そうとしてできませんでしたってだけで
宇宙という舞台を使う意味が全くない。
そして何より宇宙の表現が非常に乱暴。
宇宙を題材にした映画で重要なのはリアリティだと思います。
地上と勝手が違う人間が踏み入れてはならない領域を
画面上に徹底して描写することで、登場人物の心理や
行動の意味が引き立つと思いますが、そこがガンダムより
いい加減なのでどうでも良くなってきます。
ガンダムの宇宙もいい加減ですが世界観として
描ききっているので問題ない。この作品は問題あり。
なんだあのアステロイドベルトの突破方は。
必然性がどこにもないから何ら移入できません。
そもそもブラピを起用する理由もわかりません。
かっこいい彼が観たいならワンス・アポン〜を観た方がいいでしょう
ブラピとトミーリーにギャラを支払ったら予算が尽きたのでしょうか
この監督の映画は二度と見ることはないでしょう。
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