「宇宙×ミステリーは哲学だった。」アド・アストラ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
宇宙×ミステリーは哲学だった。
宇宙に独りぼっち系の映画は映画館で観ると
決めている。
映画館の暗闇と宇宙が重なって、
主人公と一体化出来るから。
しかし、今回ほど、孤独を感じる映画もない。
例えば宇宙を目指したり、
地球に絶対戻るんだ!という明確な理由がないから
自分はここで何してるんだ、
自分は一体何がしたいんだ?となった。
主人公も父親に会いに行くのは、
本当に会いたいのか、そもそも本当に生きてるのかも
答えは分かってなかったはず。
孤独の答えは確かに親父が持ってたし、
親父と会う事で孤独の答えが分かったような
気はするけど、
この壮大さに対してテーマが小さ過ぎる気がした。
何か大きな謎が残ってるはず!
コイツは地球で何かしでかしたはず!
最後にそれが解き明かさるはず!
主人公は精神を病んでいて、自分の世界の話では?
と思い込んでた私は、とても拍子抜けしました。
とは言うものの、合間合間におおっ!と思わせるフック
が用意されてて飽きずに見れました。
最終的には人形のような感情のない怪しげな
人間の描写は何だったのか?
単に主人公が息子だったからだけなのだろうか?
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