バースデー・ワンダーランドのレビュー・感想・評価
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汚れなき子供向けファンタジーでいいじゃないですか?!
有名なアニメ監督作品が目白押しの今日この頃、大人が観て感銘を受けないといい作品と認められない傾向大ですね。そのせいか評価のブレが大きい気がします。
私自身大人が観ての評価がすべて、みたいな気持ちはないのですが一応大人向けとしての観点では3点、でも純粋に子供向けのファンタジー作品としてなら4点。間を取って3.5点でいかがでしょうか?(って誰に聞いてるの?)
色々と突っ込みどころはたくさんありそうですが、あえて触れすにきれいな映像と音楽、キャラクターもきれいな原恵一監督らしい作品だと思いました。
『悪玉が実は』みたいなところ『STAR WARS』のダースベイダーやカイロレンなんかを思い出しました。彼も暗黒面に落ちてしまってたんでしょうか。
でも「フォースとともにあらんことを」じゃない「関ジャニ∞の前向きスクリーム!」でもない、自分自身の心の中にある『前のめりの碇』をもって困難に打ち勝つこと、アカネにとっても仲間外れになりそうな友達からの救いの求めを勇気が出ずスルーして問題を先送りにしてしまうことはこれからなさそうですね。
こんな成長の過程を是非子供たちに感じてほしいと思います。
どうしても『千と千尋の神隠し』みたいに壮大な異次元ファンタジーを求めて期待を大きくして臨まれた方には物足りないのかもしれませんが、子供目線でみれば十分楽しめると思います。
キャラがたってないだけでここまでか……となる映画
キャラがたってないから世界観は魅力的なのに台無し。
物語は主人公が異世界の伝説の英雄で、危機に瀕した世界を救う話。
テンプレだとしても個性や魅力あるキャラなら問題ないが、この映画はとにかくキャラが酷い。
まず主人公が要らない。本当に要らない。
冒頭主人公が抱える悩みと異世界から帰還して成長で得られたものがリンクしてないどころが成長して無い。
巻き込まれるも主人公がなぜ英雄なのか?なぜ救ったのか?何も無し。
主人公はずっと冒険の途中マイナス発言&何もしてなかったのに終盤で一丁前に主人公ヅラ。
この映画は見てる人を馬鹿にしているのだろうか……?
絵で魅せたかったのだろうがそもそも説明が無ければそれは何の意味も無いことを理解して欲しい。
セリフにセンスが無い。
巨大な鳥に遭って目玉焼き云々言うか?師匠が行方不明になって動じず旅を続けるか?
最後の儀式の下りも意味が分からない。何となく分かるけど説明を。なぜ観客に丸投げするのか。
そして本当に主人公いらない。
振り返っては行けない理由は何。そこは黄泉の世界じゃないでしょう……説明して下さい。
異世界と元の世界が時間の流れが違ってもう会えないってのはエモさを少し感じたけどそれまでの物語で主人公へのヘイトと感情移入の出来なさで最後まで歴史の教科書を読んでる印象で終わった。
絵柄もかわいい。
世界観も魅力的。
物語の型もわかりやすい。
人物のビジュアルもいい。
のに、キャラが、0点。
映画館で見に行かなくてよかったです。本当に。
先ず、面白くない。
何に魅力を感じるかは人それぞれだとは思う。
少なくとも、ファンタジー世界での冒険を期待してしまった私の失敗も大きい。
原監督を舐めていたかも知れない。
緩いロードムービーとして見れば、それなりに満足いった可能性もあると思える。
その部分だけは。
母からの誕生日プレゼントだった冒険としても、主人公アカネが、あの切羽詰っているように見えない世界を救うべく頑張る理由が全く無いのは、ノイズでしかないし、ドッキリだった犠牲イベントも、底意地の悪い汚らしい大人の悪ふざけにしか見えないし。
一緒について行く叔母さんも、盛り上がりのための要員でしかなく、物語には全く関係が無いのも寂しい。可愛いだけ。
終始勝手過ぎるヒポクラテスのオッサンも、王子の闇堕ち関連も、御伽噺として見ればこそ妥当かも知れないが、絵柄や原監督特有のリアルとの食い合わせは最悪だと思える。
極めて童話なファンタジーをリアルな側面から描こうとして成功し得なかった。そんな作品に見える。
この世界を、世界の人々を心から救いたいと思えない
人をバカにした作り方をしないという最低限の段階を当然のごとく超えている本作ですが
良質なものを観た感覚が確かにありつつも、今ひとつ面白いと思えていないのが正直な感想です。
この映画を突き放したくも無いが、面白い映画を観た後に起こる、何度も反芻して味わいを深め、その映画の事を考えずにはいられないあの感覚が無いのです。
作品の根底にある作り手原恵一監督の思いや視点が素晴らしいのは良く伝わってくる上に、所々観てよかったと思わされるシーンはあります。
しかし結局自分は、義務感以上の思いでこのワンダーランドを救いたいと思えませんでした…
まず切迫感があまりにも希薄です。
水が無くなってきている。随分と大変な事で決してこちらの世界も他人事ではない事情ですが、セリフとたまあにちらりと写る絵以外に危機感を感じる描写が少ないです。
加えて最大のポイントは、ここに生きる人達が苦しんでいる事が辛い。と思えなかった事が大きいです。
ボタン雪が好きなお爺さんに、村の為にセーターを夜なべして編み上げたお婆さん。正直自分にはこの方々が大事な人々には思えず電車で席を譲ってあげたい他人、というレベルでした…
せめて出発前にあのセーターと同じモノを着て心から温もりを感じる描写やおばあさんと個人的に心を通わせるシーンがあればなどと思ってしまいます。
そんなこんなで冒頭の動機を示すパート以降、主人公さながらどこか気乗りしないままついて行ったら、なんとこの美しい(仮)な世界は王族の犠牲の上に成り立っているという事がさらりと発覚。ここ、実はかなり重要な部分だと思いました。
さながら日本における天皇のようで、急に生々しいリアリティが立ち上り少し期待しかけたのですが…
しかしその問題は何だか余裕のある魔法使い爺さんの文字通り掌の上であっさり解決されてしまいます。
むしろ解決されているのかサッパリと分からないままエンディングです…
あの王子の次の世代はどうなるのでしょうか?
描写はアッサリしていていいですが、ちっとも別れが惜しくないのはなんだか頂けない気がします。
千と千尋のハクと千尋、バケモノの子の熊徹とキュウタ、異世界ものの最後に別れが切ないのは映画を観ていてその世界の人々が身を投げ出しても助けたいと思える仲間に感じられたからだと思います。
それともこの人間関係すらもアッサリとした個人的な感じが良いのでしょうか?それならそれで、中途半端に世界の危機とかを描かずにソフトストーリーに徹して欲しかったとも思います。
ともあれ監督の次回作には期待したいです。
蛇足ですが声優問題は全く気にならないです。
声優の、声優然とした特有の演技の付け方を好む方が多い事には毎度アニメや吹替のある作品のレビューを見ていて驚かされます。
既出設定寄せ集め感^^;
バースデーワンダーランドはなんとなく観てみようと思った映画だけど、感想としては可もなく不可もなくと言うか毒にも薬にもならないと言うか
魅力的なキャラクターとかもいないし、ヴィランの正体が王子様でした…もなるほどなるほど的な山もなく谷もない
ただ不思議な事に作品としての好感度はありました
丁寧に作られている事と、割と荒唐無稽な世界観なのに回りくどい面倒くささがない
まあそこをもってしてつまらないとも言えますが、私としてはそんな感じでは切り捨てたくないですね
でもやっぱ物足りなさは否めないよね( ^ω^ )
豊かな色彩が心地よい
「映像体験」と呼ぶに相応しい色鮮やかな作品。映画館で見る価値がある一本でした。
〇ストーリー
水不足に困る異世界で冒険!敵対する荒くれの首領が実はプレッシャーに耐えかねて逃げ出した王子様だった!何やかんやで和解して儀式も成功!
……ストーリーの完成度は正直微妙。割と淡々と物語は進み、感情移入したりする暇もないままEDを迎える。特にザングが王子へ戻るあたりはもう少し勿体付けても良かったんじゃないかな……と思う程。結構突っ込みどころがあり、ありきたり感も拭えないが、少女の成長物語としてはまぁ及第点かな。母が持ち帰ったであろう同じ柄のタペストリーが出てくるところは、「次に来た時もきっと同じような世界」というヒポクラテスの言に真実味を与えるギミックになっていて良かったと思います。
〇作画
本作一番の見どころ。とにかく色鮮やかで、見ていて楽しく美しい。映画館を出ると現実の味気無さにガッカリするぐらい。人物の書き込みは全体に(どことなく)ジブリっぽい気がする。背景・風景画がとても秀逸で伸びやかな印象。
〇音楽
正直印象には残らなかったが、EDのTHE SHOWは作品の雰囲気によくあっていて良かった。
〇総評
取り立てて素晴らしい作品だったとは思わないが、映画館の大画面で見るべき一本。前の方の座席であふれんばかりの色彩に見とれるのは悪くない体験でした。
良いと思うけど
「クレヨンしんちゃん嵐を呼モーレツ大人帝国の逆襲」や「河童のクゥと夏休み」「百日紅」の原恵一監督の作品ですが、今回だけは期待しないで見ました。
小さめのスクリーンで観客は少なく、世間の認知度・期待度からすれば仕方ないところかもしれません。
それでも作品は予想以上に面白くて個人的には楽しめましたが、好き嫌いがハッキリ分かれそうな作品です。
原監督が好き勝手しているので一般的には評価が低いのは仕方がない。監督がそれを目指していないんだから。
ちなみに、あちらの世界では時間はゆっくりと進んでいて。
前に同じことがあったのは、こちらの世界で25年前くらいですね。
するってえと、前に行ったのは主人公のお母さんなのでしょうか。
何もかも知っている母親からのプレゼントが「バースデー・ワンダーランド」なのかなあ。
ファンタジーの世界で遊ぶ
友だちのことで学校をずる休みアカネにお母さんが
チィおばさんの所へアカネのバースデープレゼントを
取りに行って来てと頼む
私は母親なので そのせいもあるのかもしれないが
ずる休みをしたアカネの対応がとてもいいなあと思った
アカネが起きてくると 朝ごはんをさっと用意して
自分は何食わぬ顔をして ブランコをこぐ・・・
テラスに一人乗りのブランコがあって 素敵な家だ
その母親の姿を見てアカネは
「いいなあ・・・主婦は気楽で」とつぶやくのだが
ここも笑ってしまう
お母さんは気楽じゃないよ。アカネのこととっても心配してるけど
心配しないふりしてるんだよと言ってあげたい。
アカネはチィおばさんが苦手だ
これも笑ってしまう。私も小学生の頃 叔父が苦手だった。
今思えば 叔父は私がかわいくて からかうのだが
それがとても嫌だった
そんな チィおばさんのお店の地下通路から
不思議な道が通じていてそこから始まる
ファンタジーアドベンチャー物語だ
大きなペリカンや 雪だるまみたいな羊
巨大な金魚に乗って水中散歩などまさに
ファンタジー満載のワクワクした世界が繰り広げられる
キャラは悪役の猫のドロポが好きです
子どもの頃 東映アニメの「長靴をはいた猫」の殺し屋猫を
思い出した
残念なのはこの時期は アニメで「名探偵コナン」や「クレヨン
しんちゃん」「どらえもん」など上映されていていること
この作品はあまりメディアでも宣伝されてなかったし
興行的にはかなり厳しいかなと・・・
子どもたちに観てほしいんだけどな
よりそう気持ちが世界を救う
原恵一監督の最高傑作! というわけではないけどかなりの良作です。
お揃いのヘアピンをつけなかったことで(理由が大したことではないからこそ残酷)いじめのスケープゴートにされてしまうアカネの友人。狭い世界での仲間意識を持つための存在です。
アカネはかばったら自分もいじめにあう可能性があるので無視し、後悔の念にかられます。
旅することになったファンタジーの世界でもスケープゴート(生贄)がいます。
王子は壊れかけた世界を正常化するには命をかけた儀式を行わなければなりません。
王子が儀式を行うことは周りからしたら当然。
自分たちの生活がかかっているから、人形にしてまで逃げられないようにする。
残酷だけど仕方のないこととして、誰も自分の気持ちを慮ってくれない。これほどの孤独はないでしょう。
そこに外の世界から自分の気持ちによりそってくれる人が現れた。
超自然的な特別な力によってではなく、「一人ではなく、一緒に前に進もう」という思いで王子もアカネも救われます。
人によっては甘く感じるかもしれませんが、これぞ児童小説!と好感が持てました。
数字や並んだ新旧のタペストリーで母親の正体を分からせる仕掛けは「粋だな」と感嘆。
アカネの気持ちにはいつでも母親がよりそってくれます。
最後ソファーにて親子で語るシーンを見て、とても美しい映画だと感じました。
大人も楽しめると思いますが、小学校高学年から中学校くらいの年代にぜひ見てほしい作品です。
ビジュアルはいい
よくあるタイプの、ティーンエイジャーが不思議の国からの使者に呼ばれて国の危機を救う話。
こういうのはブレイブストーリーよろしく、その人が呼ばれたことに意味のある話でなければならないと思うが…どうもそうはなっていない。というのは、なぜ危機を解決できたのかよくわからなかったからだ。
本映画の舞台は色が失われていく国。色の喪失を止めるためには、水を操る王子がとある儀式を成功させなければならない。アカネは王子を励まして世界を救うために、錬金術師に呼ばれて国へ赴く。
無理矢理呼ばれて嫌々付いていくアカネが、旅の道中でいろいろ学び、その学びが王子を感化させる…というのが王道の運びだと思う。実際にそうだった。
しかし、説得力に欠ける。アカネが何を感じ、何を学んだのか全く提示されないからだ。
ただひたすら美しい情景描写が続き、いつの間にか王子と対面し、なんやかんやで王子は心を動かす。
情景描写はとても美しい。一面の花畑や巨大な鯉や金魚は一見の価値アリ。しかし単なる情景描写に過ぎず、それらが主人公アカネの心を揺り動かしたようには見えなかった。
特に王子を説得するシーンで、物語冒頭にもらったアイテム"前のめりの錨"のおかげで前向きになれたと説くのだが、そんな描写があった覚えはない。
つまり、いい画にいいマクガフィンもあったのに活かしきれていない。ゆえにクライマックスでカタルシスを覚えない。何とももったいない。
想像とは違った
見所はあったと思うが銘打たれたように大人が泣ける内容とは思えなかった。
おそらく最後の王子と二人で雫斬りするシーンが感動させたいポイントだったと思うが、ザングが改心して王子としての責務を果たすまでの流れが急すぎてリアリティを欠き白けた印象を持った。確かにあの場でアカネがかけた言葉は適当だったかもしれない。しかしそれで、井戸を破壊しようとまで目論んだ人のわだかまりが容易く氷解するとはとても思えない。加えて王子が恐れたのは失敗し身を投げなければならなくなることだが、最後に躊躇うことなく身を投げれたのはもはや別人の所業ではないか。180度人格が変わってしまったようで、観ていても強引な進行と思わざるを得なかった。
もちろん原作は児童文学であり執拗に御都合主義を排他しリアリティを求めるのは間違いだと思う。よって「バースデーワンダーランド 」はこの形で良いと思う。しかしある程度フィクションに触れ目の肥えた人間にとっては純然に楽しめない人もいるのではないかと思った。
ただの反抗期?
普通の小学生が突然あなたは緑の風の女神だと言われ、地下の世界を救うハメになる話。
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この世界が危機に陥ってるのは王子様が未熟な魔法使いに変なブリキに変えられて、そんで水切りの儀式もやりたくないから爆発させちゃおうっていう謎の破壊衝動のせい。
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王子様がなんでこうなってしまったのかのエピソードも語られるんだけど私にはただ反抗期で、ぐずっただけのように感じた。
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しかも元の姿に戻った瞬間急に紳士になりすぎだしな。
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オトナ帝国の監督だったから楽しみにしてたけど、私的に1番興奮したのは叔母さんのお店にしんちゃんの置物が置いてあった所ぐらいかな。
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アカネは小学生に見えないし、あんの声優は不自然だし、微妙だったな。アニメなのに寝てしまったよ途中。
よくばりすぎかな
観賞後に感じたのは色々な映画のいいとこ取りをしまくった結果、わけわからないものになったんだろうな。という感想。
と、いうのもなんとなくだが、提供?パトロン?とにかくお金を出している偉い人が「アニメ映画で儲けたい」という思いから口出しをしまくったんじゃないかと思える程に色々なアニメのオマージュ的なところが見受けられた。
「映像が綺麗で」「原作があって」「感動するやつで」「可愛い絵柄で」などの注文が入りまくったような…
例えば、ピポのカップに入ってる紅茶が表面張力で丸くなってるところやちーちゃんのガニ股のアクションなどはジブリを連想する…みたいな。
アカネが全く小学生に見えないような容姿をしているし、チィちゃんの性格がぶっ飛んでて共感し辛い、テンポが良くないし無駄なセリフ回しや間が多い。
王子が何故こんなにも水切りを恨んでいるのか(←失敗すると死ぬんだった、でも回想で投げ出してなかった?)
突然アカネの性格が前向きに、ラストは千と千尋の神隠しのような…
文句ばっかり言って申し訳ないが、映像は大変綺麗で主人公などは滑らかによく動きワンシーンを切り取った画集とかは欲しくなる。
タイトルのバースデーが全くフィーチャーされてないような…??
アカネが母から受け継いだマットの下りの説明が無く観客に気付かせるのは素敵な演出。
この気持ちをどうすればいいものか・・
本当に原恵一監督作品なの?
見終わって、ノロノロと腰を上げて、映画館の出口まで
きて、そこで思わず口をついて出たのがこのセリフです。
一緒に見に行った相方は苦笑していました。
同じような事を思ったのかもしれません。。
公式サイトを見る限りカントクとしてのコメントも出ている
ので、事実のようです。
「型にはまらない新しい映画、すごい映画」
なんだそうですが、本当にそうなんでしょうか。。。
鑑賞して3日経過しましたが、すごさが理解できません。
(ため息)
(ふぅ)
感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じ
た映画ファンもいるということで。
原作ファン目線
原作ファンは良くも悪くも大抵裏切られる。今回は色々残念な感じ。
別の作品になるのは良いとして、原作にある村人との彩り豊かなエピソードをバッサリカットしたのは何故?細やかなエピソードより、現世での現代的な(余計な)やり取りや、猫や猫耳、着ぐるみや如何にもな悪役登場とかの方が盛り上がるという計算だったんだろうけど。何だか安易さを感じたしイラッとしてしまった。そもそも何でバースデー?
声も、それぞれの役者さんは好きだが、やはり顔が浮かんでしまって違和感。
儀式のシーンは音楽と相まって感動した。良いところも有るけど、全体的に“ちゅうとはんぱ”な印象。原作で口直ししようかな。
他
早見再生1.3倍速で観ればマシに見えたかも?
もう見事につまらなかった。驚くほどに面白くなかった。
冒険活劇としての昂揚感もなく、一瞬ロードムービーかと見紛うほどの緊張感のなさ。そして何よりこの旅をするのが主人公アカネでなければならない理由が見当たらないのが大きな欠点。それはエンディングで示唆される「理由」とは別の話。緑の風の女神として選ばれておきながら、この旅において「アカネでなければ成し遂げられなかったこと」や「アカネでなければ救えなかったこと」がほぼ無いに等しいのだ。普通の女の子が異世界へ連れ去られ冒険の旅に飛び出るということの意味こそ理解できるものの、全体的にアカネがいてもいなくても十分冒険が成立してしまう内容。しかもまともに筋道の通らない内容。「前のめりのイカリ」なんてアイテムを出してはいるものの、アカネがそれによって勇敢な行動に出たなんてこと、せいぜい水切りの儀式の後の一度くらいでは?ホント王子がイケメンで良かったですね(いっそ金髪青い目の眉目秀麗な王子の耽美なメルヘン・アドベンチャーにすれば良かったのに)。そしてまたその水切りの儀式がまた何の惹きもない退屈な儀式でまったく盛り上がらない。
内容自体も退屈だけれど、この映画はとにかくテンポが悪い。音楽でいうところのBPMが本来求められるよりルーズで遅いので必要なスピード感が出ず、早見再生1.3倍速で観ればちょうどいいのではないか?と思うほどチンタラしていた。これでは冒険活劇としても盛り上がらないし、恐らく笑わせようとしているであろうと思われるシーンもリズム感がなくてまったく楽しくない。
「色」を失いかけた美しい異世界を旅していく中で、その世界の「美」を映像からほとんど感じられなかったのも痛かった。鶏頭の鮮やかな赤こそ確かに美しかったが「こんなに美しい世界ならば何をしてでも守らなければ!」と思わせてくれるものがないので、物語に入り込めず。作品を最後まで見て、結局一番美しかったのはこの映画の宣伝用ポスターだったな、と思うほど。
辛うじて良いと思ったのは、冒頭の僅かなシーンだけだ。現代の女子小学生としての日常の息苦しさを手際よく切り取り、娘の仮病を見透かしながらもゆらりと対応する若き母親像もどこか現代的で、あのまま現代を生きる等身大の小学生の「日常」の物語としてこの映画を見てみたかったと率直に思った。アカネが成長するのに、異世界は必要なかったのではないか。
声の演技を担当した役者たちの芝居も含め、良いところを探す方が難しいレベルで心底面白くなかった。☆2より低い数値をつけるのは少々躊躇いながらも、やっぱり☆2もつけられなかった。
設定は良いですが
別にアカネが主人公である必然性が無い気がします。また、小学生にしては顔が大人だし、声ももっと子供でも良かった気がします。松岡茉優ちゃんが悪い訳では無いですが。
けっこうよかった
1回目は始まってすぐウトウトしてその後けっこう眠ってしまったため、40分くらいで見るのを止めた。『不思議の国のアリス』ベースの話は大体つまらないので、どうしたものかと思ったのだが、翌日コンディションを整えて眠気覚ましの飴などを用意して見た。
すると、けっこうおもしろかった。主人公が高校生かと思っていたら小学生で驚いたし、その後も小学生の感じは全くなかったし、そもそもキャラが薄くて、おばさんの方がずっと存在感があってキャラが立っていた。錬金術師がハエになるところが面白かった。
敵がいじけた王子だったので、なんだかがっかりした。しかし、そうしたくもなるような過酷な運命で、オレがその立場でも逃げ出したくなるのはよく理解できる。だからこそ、敵としてつまらなかった。あいつにいじめられた街の人々がかわいそうだった。
緑の女神と言っていたが特に魔法など使用しないところはよかった。おばあさんが作ったセーターが優勝していたのにそこの盛り上がりは皆無だった。
鏡の中の自分は鏡を眺めてた
女優さん好きな私はこの作品の出演者が気になり観たいと思った。西北ガーデンのレイトショーにて鑑賞する。GWなのに観客席はガラガラだったので落ち着いて見れた。
静かな空気感からのすべり出しはイヤミがなくてすんなり世界に引き込まれてしまう。そこからは冒険ファンタジー。ただただスクリーンに身をまかせることが一番の楽しめる方法。するとスルスル〜音が映像が台詞が夢のワンダーランドに導いてくれる筈。素直に心開いて見てほしい。オススメ作品。個人的には杏さんの声優力の高さにまたまた杏さんのファン度があがってしまった。そして私は
監督原恵一 脚本丸尾みほさんもこの作品が初めてで音楽を担当する富貴 晴美 ふうき はるみさんの存在を認識出来たことも嬉しく、お得感満載の映画に出会えて良かった。感謝。
全25件中、1~20件目を表示