「公開に感謝」テリー・ギリアムのドン・キホーテ コジコジさんの映画レビュー(感想・評価)
公開に感謝
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『ロスト・イン・ラ・マンチャ』でこの未完の作品を知った身としては、その後稀に上がってくる情報に一喜一憂しつつ、遂にこの日を迎えられたことに感謝しています。
勿論当時とのプロット、出演者も変わり、ギリアム自体も歳を重ねた今、本来の作品ではないのだろうなと心の中で思いつつ、その相変わらずの映像美を堪能し、ツッコミどころもあるストーリーを愛おしく感じていました。
主人公のトビーは天才CM監督ながら、リアルへの拘りが半端ない、これはギリアムそのものかと思わされ、ドン・キホーテを殺したのはあなただったのねと。
途中、二人が立ち去った後にパトカーがやってくる展開を見て、まさかホーリーグレイルオチなのか?とか、中盤虚空と現実が入り混じる様を見て、夢落ちはやめてよ!などと思ってましたが(あの展開が現実というのもすごい。まさに、おそロシア!)最後はアダム・ドライバー繋がりではないですが、スカイウォーカーの夜明け的な終演を迎え、ドン・キホーテの話しは永遠に続いて行くのだなと変に納得させられ劇場を後にしました。
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