「ブラジルは、あまりに遠かったかな…」テリー・ギリアムのドン・キホーテ トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラジルは、あまりに遠かったかな…
平日の昼間。仕事を抜け出して映画館へ。遅ればせながら、今年初めて見る映画である。
場内には僕と同世代かその上、50代後半、60-70歳代の男性客が結構来ていた。
公開5日目だから、上映館も少ないし、そこそこの客入りだったのか。
この監督の「未来世紀ブラジル」(1985年)が、自分にとっての、ザ・ベスト・オブ・ザ・ベストなので、相当期待値は高かった。いや、結局、テリー・ギリアムはその後の30年余、あの作品を超えるどころかそれに近づくような作品もないままだったから、見終わって「やっぱりね」と思うしかなかった。
積年の努力を実らせたことを評価して「4つ☆」をつけたいのはやまやまだが、ブラジルも、モンティ・パソンもリアルタイムで知らない世代には、実に退屈なファンタジーでしかないだろう。
未見の人には、内容をあれこれ言いたくはないが、ブラジルに重なる場面が多数。何といっても、ジョナサン・プライスが出ているんだからなあ。
ジョニー・デップが出ていて、ドンキ役を別の役者にして、もっとえげつない表現(セックスと暴力)を織り込めば、まだ迫力ある映画になった…かもね。
残念です。
コメントする
ハリソンさんのコメント
2020年1月29日
コメントありがとうございます。
私も、やっぱりねーという思いがありました。伝えたいことがあるんだと思うんですが、これは難しいだろうなあと思いました。なので、☆4つけたいけど、つけれませんでした。本当に残念です。笑