「テリー・ギリアムだからこその世界観」テリー・ギリアムのドン・キホーテ エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
テリー・ギリアムだからこその世界観
テリー・ギリアムもマストな監督の一人です。今作は構想から30年を経て完成させたという渾身の一作。あまり話題になっていないようだが必見の傑作だった。
CM監督のトビー(アダム・ドライバー)は学生時代に映画「ドン・キホーテを殺した男」を撮影したスペインの田舎の村を10年ぶりに訪れ、映画撮影が村の人々に大きな影響を与えていたことを知る。
自分を本物のドン・キホーテと信じ込んだ靴職人の老人ハビエル(ジョナサン・プライス)、スターを夢見て町へ出たが娼婦に堕ちた酒場の娘アンジェリカ(ジョアナ・リベイロ)。
トビーとハビエルの道行はおかしくもあり、厳しくもあり。観る我々もありえない世界に迷い込む。
これは上級者向けのファンタジー。さすがテリー・ギリアムとしか言いようがない逸品だ。
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