15ミニッツ・ウォーのレビュー・感想・評価
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これが成功と言えるのか?
決死の事情もある犯人を全員射殺し30人もの人質を救出してもこの言葉を言わねばならなかった隊長。それでも全く揺るがず進んでいかなければならない対テロ部隊GIGN。
それらに明確に焦点を合わせて作ったなかなかの快作でした、後味の苦さも含めて。
劇場で観ればもっと良かったでしょう、製作者すまぬ。
無敵のスナイパー部隊
前半は割愛。後半からが銃撃戦となり面白くなる。
最初狙撃するまでは慎重に慎重を重ねリハーサルしていたが、パリのよくわからないおばはんボス(?)がぐだぐだでずっと待てを繰り返していた事に痺れを切らし、もう撃っちまおうぜ!と、やっとバスジャックの黒んぼ達を狙撃。
一発で場所を特定されてこりゃやべーぞ、援軍も来ないしどうすんだこれと思ったが、バスの子供達が危ないとスナイパーライフル持ってバスに向かって突撃。ある程度狙撃して敵の数減ったか主人公達補正掛かって無傷でバスに到着。次々と敵を撃ち殺していく様はもうすごいなと。どんだけ敵さん銃の扱い下手くそなんだよと。
主人公達の無双っぷりが気持ち良いが、何か敵の攻撃が当たらな過ぎてちょっと何だかなぁ、ゲームのチュートリアルとか、途中で挟むムービーの様な補正バリバリさんだなぁと思いました。
事件は現場で起きている!
フランス領ジブチで独立運動のテロリストが子供たちが乗るバスをジャックした実際のロワイヤダ人質事件を映画化。
原題L'Interventionは”介入”、邦題は15ミニッツ・ウォー、まさに一昼夜も待機して15分で決着。
従って決行までの1時間余はのらりくらりの政府上層部や他人事のような外人部隊の司令官にいらつきながら子供たちの安否に気を揉むことになる。
強行突破は最後の手段であることは分かるが政治犯は金では動くまいし、テロ支援のKGBまで出てくるのだから事態は悪化の一途、青島刑事(織田裕二)の名セリフではないが現場を知らない上層部、部下を信頼もせずに何のための特殊部隊投入なのだろうか。おまけに本事件がきっかけでGIGN(フランス国家憲兵隊治安介入部隊)」がもてはやされるとは、結果論を巧みに利用する政治家の狡猾さが鼻を突く。
映画ではスクール・バスになっているが実際にはフランス兵士の子供たちを乗せた軍のバスだった、運転手も兵士で重傷を負った。史実では5才から12歳までの31人がバスに乗っており2人の女の子が犠牲になり男の子1人はソマリア軍に誘拐されてしまったそうだ(後に解放)。
子供たちに寄り添った先生の覚悟には頭が下がるがこれも映画での脚色、教師ではなく軍の女性社会福祉士のJehanne Bruが志願したそうだ。
手榴弾をくらったにもかかわらず助かったのはまさに奇跡、映画は英断した特殊部隊を讃えているようですが結果オーライでは済まされないお粗末な介入でした。
全く期待していなかった…
のですが、良作でした。どこまでが事実で脚色されてるかわからないが、実話ベースと言うのが、凄いの一言。冒頭から引き込まれ、緊迫感あり、テンポも良かった。狙撃のプロの特殊部隊5人とCIA1人がバスジャック犯5人を同時に射殺という離れ業。その後の銃撃戦も迫力あり。メンバー率いるアルバンが格好良い!メンバーも個性的に描かれ、魅せられた。何より、子供のために自ら人質となりにいく教師役オルガが勇ましい!これは事実だろうか?現場と指示するフランス政府側の意識の乖離も描かれ、より面白くしている。結局狙撃も命令無視して実行したし。しかし、女の子1人犠牲者となってしまったのが、実話だけに悲しい。
めっちゃ面白い
手をこまねいていると状況が悪化するばかりで、ソマリアに敵が集まってくる前にさっさと狙撃していればそれこそ子供たちはみんな歩いて戻れた。現場の将軍が何の判断力もなく、イライラしっぱなし。戦闘が始まってからも全く加勢もせず、本当にひどい。特殊部隊が私服でかっこいい。
悔しい
せっかくほぼ完璧にミッションをこなしたのに、最後に汚点が残ったのは残念。でも、この出来事があったから精鋭の部隊になれるのかもしれないですね。見た目はパッとしないけど、仕事は一流。これが精鋭部隊というものですね。
シビアタッチで劇的内容
実話を元にしたフィクションらしい
画面が揺れ揺れで緊張感を出しつつ どちらかというと淡々としたドキュメンタリー風なのですが 最後の戦闘はジョンウィック並みに劇画的に殺しまくります
う~ン 新しいと言えば新しいかも
面白かったです
リボルバーでも!?
1976年フランス最後の植民地のジブチで実際に起きたスクールバスジャック事件に着想を得てGIGNの活躍を描いた話。
時代背景とジブチがどんなところかをあっさり字幕で説明した後本編スタート。
いきなり小学校21人が乗ったスクールバスに武装集団が乗り込んで来てソマリア国境へ向かう様に指示というところから始まって行く。
その後軽くチェイスがあったりGIGNが招集されたり何故か先生が好き勝手やったりとありながら中盤戦へ。
ちょろっと展開はあるものの、ここから暫く行くの行かないの内輪の話でたらたらたらたらたらたらたらたら…。
やっとその時が来て一気に盛り上がったと思ったら、なんすかこのハンドガンまで百発百中は?一瞬は盛り上がったけど直ぐに冷めてしまった。
どうせなら誰かにスポットを当てて背景を描くとか、直線的な駆け引きをみせてくれれば良いのに、これだったら半分の尺で充分かな。
ちなみに、あらすじにはGIGNが正式に組織化される前夜とあるけれど、実際には1974年に設立されているし、他にも複数の部隊が参加したし、連れ去られたのは31人で被害者も2名とのこと。
戦地の日焼けとオシッコ問題
オルガ・キュリレンコがフランス領ジブチの学校の先生ジェーン役。綺麗で気っぷのいいあんな先生がいたら喜んで学校通います、はい。その通学手段のスクールバスが反政府組織の4人にハイジャックされてしまいます。授業開始時刻を過ぎても生徒が来ない…バスがハイジャックされたと知ると現地にすっ飛んで行き、制止されるも聞かずバスに直行します。そこで子供たちをひとりひとり抱きしめ安心させてから、先生らしく質問『お腹空いてる人は?』無し。『オシッコしたい人は?』ほぼ全員(笑)
夜になって彼女もオシッコにいくのですが、バスの影で用を足そうとすると、偵察に来ていたジェルヴァル大尉と出くわし、声を上げてしまったジェーンは『ヘビが居た』と誤魔化す。ここで思い出したのが、確か『ロープ』でもこんなシーンがあったよーな…野ション女王です。フツウの女優さんならきっとNGでしょう。
4人のはみ出しだが精鋭スナイパー部隊を率いるジェルヴァル大尉。一刻も早く子供たちを無事に助け出したいし、本国からの命令でしか動かない指揮官にイライラする。時間の経過と共に敵の人数も増え、日差しが強くなりスナイパー達の体力も限界に近づく。ふと発した言葉からアイデアを思いつき作戦を決行する。
手放しでハッピーエンドとはいかないが、後味は悪くないです。
戦地には日焼け止めを忘れずに。
改めてテロリストに怒りを覚える
概ね史実に基づいた作品のため、面白い面白くないというより知識教養を高めたく観賞。
この手の映画は風化させない為にも定期的にやはり観たくなる。
どんな作品を何度も見ても常にテロリストに激しい怒りを覚える。
この作品に関しては政府の判断や初動の遅さが犠牲者を出してしまったとも捉えることができた。
一人の犠牲を成功と捉えてしまう政府にも激しい怒りを覚える。
改めて戦争面で言えば、日本の平和に暮らせていられることに感謝したい。
抹殺・虐殺という言葉が似合う映画。
WELCOME TO 1976 IN DJIBOUTI....FRANCE'S LAST REMAINING COLONY.というテロップが、オープニングクレジットに流れた後、ロシアに支配された中に孤立したようにフランスの国旗がジブチに置かれている。
朝、小学校の女教師ジェーンが黒板に今日の日付を書く。それは、1976年2月3日。日付を書き終わるや否や、別の場所では、小学生21人?を乗せたスクールバスが4人のジブチ人分離主義者によって、ハイジァックされてしまう。すぐさまジブチ警察の2台のジープがバスを追いかけてくるが、バスのリアガラスごとジープにめがけて、高性能自動小銃AK-47(通称:カラシニコフ銃)がうなりを上げる。その後、バスは、日本の警察も使っているスパイクでパンクさせられ、停車させられてしまう。その場所は、”Nomansland”(軍事対立の中間の、いずれの勢力によっても統治されていない領域又は、緩衝地帯)。
暗転して、次の恐ろしい言葉が..."inspired by true events" この言葉を見て、残りの1時間半をどのように過ごそうかと悩むこととなる。個人的には、禁句。デタラメ映画の象徴。
シナリオは、フランスとしては、テロリストの要求は一切飲まない。人質の中に3人のアメリカ人がいるので、今回アメリカ人対過激派要員として1名同行することが必須条件となる。パリからジブチに向かう空港でしらけさせられる言葉。
Look, the problem is, my plane is full. 機長...は拒否?拒否って?
-What do you mean? GIGNの隊長ジェルヴァル大尉は、激怒か?
Full with passengers. There are no extra space.
"Prick! if you don't want your legs broken,.........understood?"
この話は、作られすぎ!どっかの古いアメリカ映画の台詞。こんな搭乗便の変更なんて、乗客を全て降ろしてでもメンバーを乗せなければ、21人の小さな命を守るという大前提があるのに政府が根回しをしていない意味の分からない映画となってしまう。このヘンテコで大げさな場面のおかげで、失望することとなる予見が確実となった。
その空港内でメンバーの1人ジャンに同じメンバーのロルカが婚約指輪を見せながら、嘘でもいいから誉めてもらいたいのに、聞いた言葉が、 " Friend is not my job." GIGNのメンバーが仲間に言う言葉、何これ? と思っているとジャンのスナイパーとしてのポリシーが感じられる場面となっている。
この映画.comが映画配給会社からの受け売りだけを載せるサイトとわかる部分。映画の解説部分で”正式に組織化される前夜に行われた伝説的” この言葉は次の言葉より誤認を呼んでいる。
Simultaneous shot.
-What?
Five synchronized guns, a single shot.
Everyone goes down, no return fire.
他のサイトの説明では、すでに2年前より組織されていて、そうでないと5人のスナイパーが、息を合わせて、敵5人に動きを一瞬たりとも許さない致命傷、つまり一撃で頭部にスナイパーライフルFR F1に込められたフラットノーズ弾をぶち込まなければ、囚われた子供たちが犯人の反撃による流れ弾に当たってしまう可能性があるためだと思うのだが......
彼らGIGNはすごい。嫌みです。そんな事なら書くなってか? 分離主義者を援護する形で大勢のソマリアの兵士が、戦闘を仕掛けてくる。それがあたかも、シューティング・ゲーム?夜店の鉄砲ゲーム? ソマリア兵の頭部にフラットノーズ弾が面白いように100発100中って、なんですかこれは、頭がウニになりました。
’80年代を思い出させるような音楽に加え、画面を2分割・3分割・4分割と昔の探偵ものテレビシリーズのような描き方をした、何かをはき違えている。
Gentlemen, honestly, that was a success.
-A success? Are you kidding? You call this a success?
-Is that what you'll tell her parents?...................................
-Have you seen enemies?
-Do you think we're butchers?
-Where were you, General?
We were waiting for orders.
Imagine what would've happened if we started firing.
It wouldn't be one girl we'd be putting in a coffin.
It'd be the whole class.
結果として、犠牲者が出てそれに苦しむジェルヴァル大尉なのだけれども...
エンドロール前にこの様なテロップが映し出される。
THE HOSTAGES AND THEIR FAMILIES
WERE NEVER OFFICIALLY recognized
AS "VICTIMS OF TERRORISM" AND TO THIS DAY,
しかし、AFVTというフランスのテロ犠牲者協会 という組織の見解では、2015~2016年にかけて、このテロ行為の当時の生徒さんたちが本を出版しています。
とにかく、脚色すればいいものではないことを思い知らされた1作であることは、間違いがないのは事実となった。
参考にできる意見として.......
Variety
エンターテインメントビジネスニュース取り上げる週刊誌とウェブサイト。
Film Review: ’15 Minutes of War’ 2019.8.2 1:50AM PT(太平洋標準時)
「この映画における論争を無視することは、切り離すことのできない真実があり、軍事手順と鋭い戦術だけに焦点を合わせることは、不快な歴史的背景を大画面の興奮と引き換えにすることである。」
Hollywood Reporter
映画、テレビなどのエンターテインメント業界の情報を扱う週刊誌、隔月の特集誌、季刊のグラビア誌、ウェブサイト、PDFの新聞、iPadアプリケーション、およびイベントなど。
'15 Minutes of War': ('L'Intervention') 2019.5.20 11:33 AM PDT
「まるで21世紀の映画製作の魔法が、ひどく保守的で絶望的で視野の狭い1980年代の台本にそのままになってしまっている。」
最後に
The ring is ugly.
But you'll make a good husband.
Gメン’75を思い出す横並び。
女性教師の存在はないばかりか、実際には、21人ではなく、31人の生徒さんが拉致されたのですが、全員が軍関係者の子息で、その内2人の生徒さんが、亡くなっています。この映画は、GIGNの活躍を描いた、はっきり言ってプロパガンダ映画と言えるものです。
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