「覚悟と悟りと生きる術」第三夫人と髪飾り Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
覚悟と悟りと生きる術
19世紀の北ベトナムはチャンアンの富豪のもとに嫁いできた14歳の第三婦人とその家族の話。
第一夫人は親子程歳の離れた人物で成人の一人息子有り、第二夫人は二人の娘有りという状況で、後継ぎを産んでこそ奥様という環境の中、女性を中心にストーリーが展開していく。
第一夫人には若干の不安が有りそうな感じだったけたど、女同士のギスギスした話かと思いきや、主人公に対し非常に優しく接する先輩夫人達。後継ぎ候補を授かったら話は変わるのかもしれないけれど、第二夫人をみる限り、肩身の狭い感じもないし…。
あらすじに記されている秘密にしたって、まあ特に主人公に対してはそれ程影響を及ぼす感じはないし。
この時代、この国の文化や価値観が良く判らないからか深くは理解出来ていないけれど、主にもう一人の夫人の存在で何となくは閉塞感や孤独感と不安等、伝わってくるものはあったかな。
曾祖母の体験した実話に基づく話ということだから狙っているのかは判らないけど、蚕と女性とかけているところもあるのか考え過ぎか。
ラストの主人公の思いは自身の不安か子供の将来への憂いか…オーラスのシーンは判り易かったけど、全体的に何となく、雰囲気では頭に入ってくるものの感銘出来なかったし、響くものもなかったし、自分には難しかった。
コメントする