「望み通りの映像化。次回にも期待!」劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明 callさんの映画レビュー(感想・評価)
望み通りの映像化。次回にも期待!
4DXいいですね。戦闘シーンの迫力が段違いです。
煙やフラッシュ効果も非常に良かったと思います。
本作、R15なのは納得です。R18でもいいかもしれない。
高校生に見せたら中二病を再発症させてしまうでしょう。
それほど濃厚なストーリーです。
が、いずれにせよアニメ一期もしくは前作の総集編の映画を見てからでないと意味不明でしょう。
そういう作りなので、評判がいいからとこの映画だけ見に行ってもなんやねんって事になるかと思います。
前半の明るく楽しい冒険活劇と地続きだからこそ、その世界の現実と恐怖が押し寄せてきます。
ここまでの冒険、特に前半は非常に楽しいものなので是非見てみてください。
ただ冒険譚にしてはあまりにも予測が甘くそれでも幸運な展開で困難をどんどんクリアしていくのは少し眉を顰めるかもしれません。
冒険はそんな甘いものではないはずなのに、、、と少しだけ現実に帰ってきた視聴者の思惑に必要以上にこたえてくれます。
本作品はその必要以上のリターンの続編です。
さて本作品はR15映画なわけですが、そこにあるグロ描写は実はそれほどひどいものではないと思います。
黎明卿ボンドルドの思想嗜好信条という彼の芯にある姿勢と行動がえげつなく、その点においてこれは子供に見せてはならないものでしょう。
規制するべきだとは思いませんが、あえて見る必要のない空想世界のえげつない現実です。
実際に我々の住むこの世界にも形を変えて同じような世界・残酷な現実はあるのですが、無駄に現実よりひどい予防接種を打つ必要はありません。
だからこそ表現を柔らかくしてアニメ二期をするのではなく、年齢制限つきの映画にした開発陣の判断に拍手を送ります。
ところで、ボンドルド卿は他の方々のレビューによると狂人・発狂と言及されています。
彼は彼のいた環境で、アビスで生存するために最適解を取り続けていたのではないでしょうか。
どんな過去があればああいう人になるのか、そういう点を考察するのも楽しい気がしました。
ラストにto be continuedと書いてあったのを見逃していません。
次は最初からもっといっぱいの映画館で上演してくれますように。