プライベート・ウォーのレビュー・感想・評価
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人の物語を伝える価値は、必ずあります。
「大事なのは、戦争による犠牲者。人は人と繋がっている。だから、人の物語を語る」
というセリフが戦場記者の意義を伝えています。
政府発表、新聞、週刊誌、テレビやインターネットで戦争等の事件を知ることはできます。
戦争等の事件を実際に見なければ、記事を書いて、戦争等の事件を伝えることはできません。
映画の公式ホームページや映画のレビューを読んだだけでも映画を知ることはできます。
映画を実際に見なければ、映画のレビューを書いて、映画を伝えることはできないのと同じです。
政府発表、新聞、週刊誌、テレビやインターネットで知っただけのメディアや人々が、
戦争等の事件を伝えるから間違いが起きるのです。
戦争等の事件を伝える戦場記者は、戦争を行っている権力者にとって、不都合な存在であり、
機会があれば殺されます。
2007年7月12日、イラク駐留米軍ヘリコプターがイラク市民やロイターの戦場記者を銃撃し、
殺傷しました。
2010年4月5日、ウィキリークスは、ブラッドリー・マニングから入手したこの事件の動画を
「コラテラル・マーダー」と名付けて、公開しました。
米国政府は、事件後の調査で、ロイターの戦場記者の存在には気付かず、携帯品のカメラを
兵器と見間違えたと説明しています。
この動画は、映画「フィフス・エステート 世界から狙われた男」、「主戦場」でも見ること
ができます。
誰かの命令で戦争記者になることはできません。
自らの意思でのみ戦争記者になることができます。
メリー・コルヴィンのような戦場記者は、戦争等の事件を伝えることができるので、貴重です。
戦場記者になれない多くの記者達が、妬み、嫉妬や劣等感から戦場記者を貶めるいかなる行いも、
愚かな行いだと思います。
メリー・コルヴィンは、「取材、報道をする上で最も重要視している事は何か」
と尋ねられて、「国益にかなうこと」と答えたNHK政治部記者兼解説委員の岩田明子
とは全く異なる報道関係者だとも思いました。
2012年8月20日、山本美香は、シリア内戦を取材中にシリア・アレッポ市にて
銃撃を受けて、死亡しました。
2015年1月30日、シリアで拘束されていた後藤健二は、殺害されました。
2018年10月23日、シリアで拘束されていた安田純平は、解放されました。
日本にも、メリー・コルヴィンのような戦場記者はいますが、認められず、
忘れ去られている日本の現状は間違っているし、ジャーナリズムが機能していません。
バラエティ報道、スポーツ報道、皇室報道や不倫報道に終始し、政治家や官僚の
不祥事、パワハラやセクハラ、いじめでさえも報道できない記者達の新聞、週刊誌を
購入したり、NHKの受信料を支払ったり、テレビを視聴する意味はないです。
メリー・コルヴィンは、米国人で、米国UPI通信社(United Press International)
の記者でしたが、英国サンデー・タイムズに移籍し、戦場記者になりました。
英国サンデー・タイムズは、日曜日の朝に配達される新聞です。
多くの戦争が背景にあり、説明します。
スリランカは、インド洋の赤道付近にある島国です。
首都はコッテです。
スリランカ内戦は、1983年に反政府組織「タミル・イーラム解放の虎」
が政府軍を攻撃したことで始まり、2009年に政府軍が全土を掌握して
終わりました。
2001年10月7日、米国を中心の有志連合は、米国同時多発テロの首謀者として
指定されたアルカイダを引き渡さなかったことで、アフガニスタン戦争が始まりました。
日本は、海上自衛隊の艦船3隻がインド洋に向けて出航し、軍艦艇などへの給油等の
後方支援を行いました。
アフガニスタン戦争について知りたい人には、「ホース・ソルジャー」、「ローン・サバイバー」
を鑑賞することをお勧めします。
アフガニスタン戦争は、現在も続いていますが、日本では報道されません。
2003年3月20日、米国を中心の有志連合は、イラクの大量破壊兵器保持
を理由とするイラクへ侵攻したことで、イラク戦争が始まりました。
日本は、陸上自衛隊による人道復興支援活動を中心に、海上自衛隊、航空自衛隊も参加しました。
イラク戦争について知りたい人には、「フェア・ゲーム」、「バグダッド・スキャンダル」、
「記者たち 衝撃と畏怖の真実」、「ブッシュ」、「バイス」、「ハート・ロッカー」、
「アメリカン・スナイパー」、「グリーン・ゾーン」を鑑賞することをお勧めします。
2011年12月14日、米軍の完全撤収によって、イラク戦争は終わりました。
リビア・アラブ共和国の最高指導者であるカダフィ大佐は、独裁者であり、
テロを支援し、西洋諸国と対立し、西洋諸国のメディアの取材には応じま
せんでした。
カダフィ大佐は、米国同時多発テロに対しては、アルカイダに対して激しい
非難をしました。
メリー・コルヴィンは、1986年と2012年にカダフィ大佐を取材しました。
アラブの春は、2010年から2012年にかけてリビア・アラブ共和国を含む
アラブ世界で起きた大規模な反政府デモです。
シリア内戦は、2011年に起きた騒乱から続く、政府軍と反体制派及び
同盟組織などによる内戦で、現在も行われています。
2011年8月23日、カダフィ大佐は逃走し、反政府勢力により首都全土が
制圧され、政権は崩壊しました。
2011年10月20日、カダフィ大佐は、米軍、NATO軍の攻撃を受けて、
逃走に失敗し、民兵に拘束され、殺害されました。
2011年3月15日、シリア内戦は、アサド大統領率いるシリア政府軍と反体制派
による内戦が始まり、複雑で、現在も続いていますが、日本では報道されません。
パンフレットは、よくできているので、映画を理解したい人にはお勧めできます。
コルヴィン、バイク、レノックス…
あらゆる戦場がめまぐるしく交錯しながら、半ば叙情的に展開するところがある、多少入り組んだ印象を受けるけれど、タイトルが表しているように、焦点が明確に定まっているため、ダイレクトに心に響いてくる作品だった。
コルヴィンが追い求めているものが何かは正直よく分からないけれど、彼女が欲するものが何かはなんとなく伝わってきた。それだけで十分に恐怖して同時に悲しくなり涙した。
ロザムンド・バイクのパフォーマンスが素晴らしすぎて、完全に女優という陰が消えていた。
個人的には、アニー・レノックスの一曲にも感動。
メリーコルビンという生き方
戦場ジャーナリストのメリーコルビンの半生を通して、世界の紛争地帯の現実を描いた作品
彼女がPTSDを背負いながらも、なぜその生き方を選び続けるのか、私にはとうてい理解できない
彼女がなぜルールや上司の制止を振り切って、危険な戦地に足を踏み入れるのか、私にはとうてい理解できない
でも
その彼女の歩みこそが、私たちに、過去ではない今、まさに起きている出来事を伝えてくれる
私には遠いどこかで起きている出来事だと、目をそらすことが出来ない
もう撤退しようという仲間の言葉を聞き入れず、観ている私たちにもそれが命を落としかねないと分かる中、彼女は報道することを選ぶ
真実を伝えるために
そして伝えられた爆撃の続くシリアからの生の声
彼女の生き様に、世界のどこかで今も続く戦禍に、言葉が出て来ない
ロザムンドパイク
戦争の悲惨さ、真実を伝えることに自分の命をかけた実在の戦場記者、メリーコルビンの伝記映画です。日本も原爆が投下された国ですが戦争というものに目を背ける現在の私たちに、映像を通して、自分の命を賭けた女性の真摯な姿が映像と文章で伝えてきています。自分はどうなのか、、出来る事をしなければと考えさせられました。この映画を一人でも多く伝えたいと思いました
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この作品は、ドキュメンタリーともモキュメンタリーとも、またバイオグラフィーともとれるもので、しかもNonlinear narrative形式をとっているのでシナリオの内容をつかむのに個人的には苦労することとなる。
アイパッチを日ごろから着けているSunday Times通信記者の半生を描いているのだけれども、以前にも裸で登場した主演の女優さんの脱ぎっぷりはいいのだけれどもドキュメンタリー風な作りには、アマゾンのひとつのレビュー,「飢えている子供の前で俳優たちはタバコをはなさず、しかもパイクは化粧を決しておとさないでいる。」
主演のロザムンド・パイクはyoutubeかCNNで彼女のしゃべり方をお勉強されたのかもしれないが、アイパッチとともに鼻につく。
ジャーナリストつながりなのかもしれないが一般の視聴者よりも評論家の方たちの支持が高いのにも異様なものを感じる。
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