「少年R.ゼメキスの胸の内」マーウェン 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)
少年R.ゼメキスの胸の内
心が少年のまま、成長しない監督はハリウッドに何人か居る。
そのうちの一人がR.ゼメキスだと私は思う。
彼が表現する主人公はいつも悲しみと喜びの狭間にいて、
一番大切なことを見つけてエンディングを迎えるパターンが多い。
きっと今回もそうだろう、ほらねやっぱりねと思っても、
彼が題材にする社会問題はいつも深刻で、今回もひどいPTSDを題材にしていて、
それとクロスドレッサー(女装趣味)ってどんなんや!と思ったら、
これ実話なんですね、無知ですみませんw
しかし映像の魔術師は衰えを知らず、
エンタメとはこういうことさ!とドヤ顔が画面を通して見えてしまうくらい、
やっぱり魅せられた120分強、たいしてイケメンでもなく、
たいしていい人でもない主人公が、
いつの間にか拳を握りながら応援していて、最後は栄光の架橋を歌いたい気分にさせるくらい、
よくできた脚本でした。
丁寧に作られた作品は、観ていて本当に清々しい。
ああ、1900円以上の価値あったよホント。
コメントする