「〝嘘から出た誠〟ってまさにこの映画のことだと思います。」英雄は嘘がお好き 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
〝嘘から出た誠〟ってまさにこの映画のことだと思います。
この女優さんが出てれば、必ず観る。
メラニー・ロランさんは私にとってそういう方なので、それだけで基礎点4.0です。
少し半開き気味なのに決して下品に堕ちることなく優雅さ漂う口もと。少し見上げる感じの強さと脆さが矛盾なく混ざり合った眼差し。
『オーケストラ』の時よりも出演時間が多かったし、大満足です。
ナポレオン戦争……それまでの戦争は、王様がプロの傭兵を使うというスタイルだったのが、徴兵された市民によって構成される国民軍が構成された、というような大きな変化をもたらし、国民国家という概念もこの頃に生まれた。
曖昧な記憶なので全然違っているかもしれません。ただ、ナポレオンが時代に大きな転換をもたらしたのは事実だし、メラニー・ロランが独身でいることを選択してるのもそういった時代背景と関係があるのかないのか。
そんな時代の空気みたいなことが描かれていたのかどうか、浅学な私には見当もつかなかったのですが、コサック兵(腰を落とした姿勢のまま、脚を伸ばしたりお尻の下に戻したりするコサックダンスが有名ですね。日露戦争にもコサック騎兵が出てきて『坂の上の雲』で秋山好古さんと戦ってたと思います)が出てきたので、ナポレオンが最後の方で、ロシアと戦って負けたことまで思い出しました。
ていうか、コサック兵、つまり、ロシアがフランス領内にまで侵攻⁈ ホントかな?ま、映画ですからいいんですけど。
そんなこんなはさておき、映画自体はフランスのエスプリが効いた(という月並みな言い方で恐縮ですが)とても楽しめる作品でした。基礎点無くても同じ点数です。
琥珀さん
これ又のコメント
ありがとうございます・・
あまり話題にはされなかったですが
出会えて得した作品でしたね!
フランス映画が好みなので特に楽しめました
いつもレビューを感心しながら読ませていただいています
また、お暇がありましたら覗きに来てみて下さいね