「絶対足を運んだほうが良いです」映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
絶対足を運んだほうが良いです
今作はララとユーマのお話。と言っていいでしょう。
前回のミラクルユニバースがあまりにもキラやばだったので、全く期待せず劇場に向かいました。子どものため?みたいな感じです。
しかしこれがとても面白かったんですよ。
冒頭こそ沖縄に飛んで「この時はまだ首里城が…」な気分でしたが、観ていくうちだんだんと引き込まれていました。
物語の骨子がちゃんとしてたし、演出面も良かったと思う。
やはり田中裕太が絡むとこんなに…と思わされました。
ミラクルライトのタイミングも自然で、ゴリゴリ出すぎていないのも良かった。
反面、子ども逹はタイミングが取りずらかったのか、ライトもがんばれーも結構バラつきがありました。ここら辺は難しいですね…。
背景など美術も良くできており、不思議を巡るエピソードはとてもきれいで観ていてわくわくしました。
出会いと別れといったテーマはベタかもしれないが、子どもたちにも伝わりやすかったのではないかなと思います。ここら辺は大人にも染みる部分がありました。
驚いたのは、2歳になったばかりの子が最後までじっと観ていた事。
少し前に観た「リュウソウジャー恐竜パニック」の時は、途中か飽きちゃって大変でしたからね…。
そしてやはり歌が素晴らしい。
劇場版のプリキュアはみな歌が良いと思いますが、今度の「Twinkle Stars」もとても聞き応えがあります。
また歌詞が良いんですね。作品をよく表しており、シンプルな言葉が染みるように入ってきました。
そしてプリキュアといえばダンスも見所の一つでしょう。
今回はそのダイナミックな動きだけでなく、彼女たちの表情もちゃんと観てあげてください。
私はここで涙ぐんでしまいました。
正直スタプリはそこまでピンと来ず、何となくTVシリーズを観てたんですね。
しかしこの作品を観たことで、スタプリのテーマ全て繋がったように感じました。
生物・種多様性。柔らかく言うと、他を知り他を受け入れる。
そう考えると、ユーマと対話するのはララしかいないのでしょうね。
この作品にはスタプリの全てが入っており、スタプリをそのままを表していると言っても良いでしょう。
もし観るのを躊躇っている人は、絶対足を運んだほうが良いですよ。
まさに傑作でした。