「登場人物がいまいち、MIBらしいユーモアもない作品」メン・イン・ブラック インターナショナル Tamaさんの映画レビュー(感想・評価)
登場人物がいまいち、MIBらしいユーモアもない作品
いつもの二人組ではないので、まったく異なるエージェントの違った視点でプロフェッショナルなMIBの世界を楽しめる作品かと思ったのですが……期待外れです。新しい2人組はスマートさが感じられませんでした。Mは宇宙オタクが加速して強引にMIBに入った新人にも関わらず、しょっぱなから命令を無視して自分の興味のある案件に嘘をついて潜入する自分勝手ぶり。見習いで知識もないのに、自分が優秀ということを鼻に掛けたような言動で、逐一 上司にも上から目線です。そして他の方も書いてるけど、吹き替えが聞くに耐えないので、余計「いきってる見習い」感が出ていて、字幕じゃないととても見られませんでした。先輩のHは、ベテラン風吹かせつつ、人の大事な話を茶化しまくって話にならないわ、「面白そうだから後輩に無意味に核兵器打たせる」など始終ヘラヘラしていて、なんでこんなのがエージェントやってんだ?というレベルです。面白いと思って言ってる軽口が悉くつまらないので、MIB特有のユーモアのあるジョークとはまったく別物です。全体的に寒い。魅力的なエイリアンが出てこないのも残念。マスコット的なお供のエイリアンはMIBらしいブラックジョークのきいたキャラではなく、ピクサーっぽい見た目のやかましいキャラです。MIBのエイリアンってちょっとズレていて抜けてるところが可愛いのに、狙ったような生意気なコメントを一方的に喋ってるだけで魅力もありません。まったくMIBらしい面白さがなく、途中で見るのをやめました。