「中々面白かった笑」犬鳴村 スコセッシさんの映画レビュー(感想・評価)
中々面白かった笑
テレビ上映で初鑑賞。
村系のホラー映画は、八つ墓村が有名ですが、これは心霊ホラーとバイオハザードのゾンビホラーが混ざったような映画でした。
前半は心霊スポットの犬鳴村の謎を追っていくストーリーです。
後半は、主人公の出生の秘密を追いながら、犬鳴村の謎を追っていくストーリーです。
恐怖度はリングのような心霊的恐怖よりも弱い感じで、演出が単調です。
背後にいたり、急に降ってきたりするシーンにちょっとゾクッとするくらいでそんなに怖くない。
顔の見えない心霊がゾンビっぽいので、チープに見える。
最終的に主人公の三吉ちゃんが、犬鳴村の祟りを沈めるのと、行方不明になった兄弟を救出しに1人で乗り込みますが、それを導く男性の先祖霊が全然怖くないのであまりラストが盛り上がりません。
女性の先祖霊(あばあちゃんの母)が犬と性交して、生まれた赤ちゃんが三吉ちゃんの祖母というオチですが、怖いというより笑ってしまった。
その赤ちゃんの子供(高嶋礼子)が成長して、犬鳴村の人々を虐殺した電力会社関連の子孫の父(高嶋政伸)と結婚して、三吉ちゃんが生まれたという設定ですがよく分からない。
祟られるなら高嶋政宏が祟られるのが筋じゃないの笑
それに犬鳴村の子孫には霊感が備わっている設定なら、そんな虐殺した子孫となど結婚しないだろう。
しかも、その母(高嶋礼子)は犬のような凶暴性が遺伝されていて1人だけ狂っている。
あばあちゃんの方は普通だったのに笑
それでラストは三吉ちゃんにも牙が生えて思わせぶりな終わり方でした。
全体的に設定ぐちゃぐちゃでB級ホラー映画の域を出ていないですが、ある意味コメディに見えてしまいまあまあ面白かったので許せるレベル。
最後は、犬鳴村の先祖霊が犬ゾンビに変身するんですが、男の先祖霊と兄に抑えらっれてあっけなくおしまい。
大事な見どころなんだから、もっとバトル展開するならするでやればいいのに中途半端なクライマックスでした。
全体的には、日本のホラーと洋画ホラーをミックスしたような怖くないコメディ映画です。
テレビ鑑賞でOKレベルで、現在公開中の樹海村は映画館で観てねって事ですが、それはないですね笑