「血は水よりも濃い。哀しき家族の物語。」犬鳴村 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
血は水よりも濃い。哀しき家族の物語。
【賛否両論チェック】
賛:最恐の心霊スポットの呪いの根源と、ヒロインが巻き込まれてしまった理由を通して描かれる人間の愚行の因果が、恐ろしくも哀しい。
否:急に驚かせるシーンが多いので、ホラー映画が苦手な人には向かない。グロシーンもかなりあり。
ふとしたことから、戦慄の心霊スポット“犬鳴村”にまつわる呪いに苛まれることになってしまったヒロイン・奏。彼女がどうしてその因果に巻き込まれていくことになったのか、次第に明らかになっていく驚がくの真実に、人間の浅ましさや愚かさを身につまされるようです。
そしてまさに「血は水よりも濃い」という言葉を体現するように、運命のいたずらに抗うことの出来なかった人々の物語に、恐怖の中にもなんだか切なくて哀しい気持ちになってしまいました。
急に驚かせる演出やグロテスクなシーンも多いので、苦手な人には向きませんが、ジャパニーズホラー特有の怖さが満載の本作ですので、ホラー映画が好きな方には是非オススメです。
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