「侮っていた。見応えかなりあり。」犬鳴村 ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
侮っていた。見応えかなりあり。
完全に侮っていた清水崇の新作、やはり清水崇は中田秀夫とは違う生粋のホラー監督だった。前日に『スケアリーストーリー』観ていたので余計面白さが際立つ。ホラー演出ってこうだよな、っていうJホラー表現のベスト版plus最新更新版。過去と現在入り乱れる説明的回想シーンのワンカットなど、過去にもやっていたかと思うけど、こういうひとつひとつが丁寧でいい。それと、映画の中に心霊動画や心霊写真の嫌〜な感じの歪み、色味、サイズのいびつさなどの特徴を入れ込んでいて嬉しい。
個人的好みでいうと、音楽、もうちょっと新しい何か欲しかった。音楽流れてるほうが怖くない。世界の最新ホラーの音楽はもっと不安になるの多い。
あと、作劇的にこの「わたしは誰」ってストーリーになるとどうしてもありがちなマンガみたいなドラマになってしまって驚きがない、失速する。更にこの映画ではクライマックスにむけて盛り上がってないのでカタルシスがない。
で、も、描写のひとつひとつが面白いので、失礼しました! という感じ
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