「超展開」犬鳴村 massiさんの映画レビュー(感想・評価)
超展開
予告の時点ではかなり期待していたのですが、期待し過ぎました…
前半部分の明菜がスローモーション演出で落下して死ぬのは肩ビクッてなるくらい驚きました。手も足も折れまくった後の吐血は目を背けたくなるくらいです。(多分ホラー×グロ耐性があまりないから…)
あと明菜妊婦なんすね…
その設定は果たして必要なのだろうか…
悠真泣いとるけど意地でも止めようよ…そりゃ明菜の親もブチギレるわ!
度々幽霊が出る演出があるのはいいと思うのですが、奇形な形をした幽霊はどこへ?あいつの正体はなんでしょう…
夢オチ二段階はほんといらない。すごい不愉快な演出。
後部座席にいる弟の存在に気づかないことなんてありますかね…ポリタンクとかめっちゃ出してるのに弟は普通に出てくる…詰めが甘すぎますね。
悠真と仲良し(?)3人組に死に様は中々怖かったです。電話ボックスの中が水浸しになって死ぬ、ダムで埋められた犬鳴村の設定が活かされた数少ない部分だったと思います。ただ、幽霊たちが電話ボックスをベッタベタ触るシーンはもみくちゃになってて笑えました。そんなに幽霊必要なんやなって(笑)
細かいところを指摘をすると、親子間の設定がガッバガバですね。年齢がイマイチピンとこないです。兄設定よりも弟設定の方が完全に合っていると思います。主人公を臨床心理士という役職につけたのか…中堅ポジション的な立ち位置なのに兄は実家近辺でぶーらぶら。どこかで兄を弟として脚本上で書き間違えたのかな?小さい弟を出すために無理くりした感じが否めません。
お母さんとお父さんの夫婦仲悪い描写いります?それが活かされてるシーン特にないですし、血筋がなんたらどーたら言ってたけど、じゃあなんで結婚したんだよ!最後車椅子で睦まじく家族の愛とか少し描いていたけど、何にも共感できないです。
お母さんの突然の発狂。明菜のおしっこジョボジョボぐらいなのかなって思ったら、犬食い…そこは水要素の呪いかなんかでいーじゃん…
最終決戦のシーンもグッダグダでした。最終決戦と呼んでいいのかも定かじゃないですが。逃げろ!つってんのに5分くらい逃げずに立ちすくんでるもんだからイライラしっぱなしでした。13日の金曜日くらい這いずってでも逃げてくれたらまだネタになったのに…
摩耶の最終形態までの過程いる?すんごい尺稼ぎ…
90分くらいにしてまとめてればもう少し評価は上々だったのになぁ…
死亡フラグビンビンの状態で悠真は飛び出して行ったもんだから、そりゃ死にますね。まぁしゃあない。
お兄ちゃんの遺体に幽霊がしがみついてたけど、これって幽霊じゃなくて実体なんだなと今更。いや警察取り外しとこうよ。なんでそのまま持ってきちゃったの?
最後は子供も奏も犬鳴村の影響を受けて目ん玉真っ黒キバ生えて終わり。
もー意味が分からん!置いてけぼりにしすぎじゃないか!?どこで一体そんな要素が出てきたの!多分そういう演出したかったんだろうなーとは思ったけど!じゃあしっかり伏線を中盤で敷いとこうよ!映画ってこんなに稚拙なものなのか…
今年は個人的に駄作が多く感じます。作り手が必死に作って駄作ならまだしも、設定ガバガバの映画は勘弁してほしいものです。
あー畜生め。