「新しいアダムとイブの物語」火口のふたり ジェームズ"ジミー"コンウェイさんの映画レビュー(感想・評価)
新しいアダムとイブの物語
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「性欲」「食欲」「睡眠欲」をストレートに描いていて色んな意味で気持ちいい作品でもあり、刹那的で寂しさが残り、見終わったあともずっと2人のことを考えてしまう。
1度は火口で死んだはずの二人が亡者踊りのように死に切れず彷徨い続け、最後は富士山と共に成仏したのか、それとも生き返り新しい命へと繋いだのか。
セックスシーンもリアリティがあって良かった。ここまでセックスの滑稽さも含めて描写するのって珍しく、宣伝文句の印象とは違い、笑えるシーンも多く2人のかけあいを楽しむ映画でもある。
瀧内公美は「彼女の人生は間違いじゃない」「日本で一番悪いやつら」に続いての熱演。ハードなセックスシーンが必要な作品なので、やっぱり瀧内公美ありきの映画と言える。もっといろんな作品に出演しててもよい凄い女優だと思う。
舞台挨拶で拝見しましたが、映画での印象とは少し違う可愛らしい方でした。監督が「人には男、女、女優の3種類がいる」という話をされていましたが、まさに瀧内公美は女優なんだと感じた。
ちなみに監督にお聞きしたところ賢治が実家で読んでいた本は柄本佑の私物でたまたま持っていたジェイムス・エルロイの「ホワイト・ジャズ」とのこと。
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