「非常に面白かったです。」決算!忠臣蔵 なほこさんの映画レビュー(感想・評価)
非常に面白かったです。
よく出来ているなあと感心しました。
吉本新喜劇版忠臣蔵みたいな感じなのかもしれませんがそこまでくどくはないです。
とにかく脚本のノリとテンポが最高だったと思います。
監督は茨城県出身の方らしいのですがここまで関西弁の掛け合いが自然なのは素晴らしかったです。
実際の赤穂浪士がこの言葉使いをしていたかどうかはわかりませんが、これまでの忠臣蔵とは違い妙に自然な関西弁で日常が描かれていくため、「ああ、本当の現場って案外こういうのだったのかもなあ」と普通に思いました。
生々しくリアルに生活臭を感じます。
本音を言えば前半は金の話、後半はビシッといつもの忠臣蔵らしくまとめてほしかったなと思いましたが、それでも面白かったです。
今までの忠臣蔵は何故か敷居が高く、感情移入が出来なかったのですが、この忠臣蔵はすうっと入りました。すごいと思います。傑作だと思います。役者さんも全員素晴らしかったし関西弁が非常によかったです。
堤真一さんの「なんでやねん」がハマっていましたしさすがの貫禄でございます。役者さんが迫真の演技で関西弁を話していますので笑いました。
関西人には親近感が沸きますし誠心誠意全身全霊で各々が体当たりでぶつかり合い主張し合いまさに喋りのプロレスを見ているかのようで目が離せませんしこの忠臣蔵という作品の中での各自それぞれの役のお仕事をどの役者さんもみなさま真剣に全うされていますので素晴らしいのです。
拍手したいしとにかく面白いので感動しました。
唯一原点なのは、画面が常に(??)揺れ気味なところかなあ。カメラの撮り方が終始横揺れしているみたいな感じなので、途中酔いそうになりました。少し気分が悪くなりました。ご参考までに。
(追記)読みにくいので改行しましたが不慣れなのでまだ読みにくいかもしれません。申し訳ございません。お手柔らかにどうぞよろしくお願いいたします。
思い出したこと書きます。
2001年に12月にフジテレビで放送されました木村拓哉主演「忠臣蔵1/47」という作品がありますがこの中では堤真一は浅野内匠頭役をされています。今回出ていた妻夫木聡も高田郡兵衛役で出ていたりします。また大石内蔵助役は佐藤浩市など豪華な顔ぶれだったのを覚えています。
私は今回、堤さんが大石内蔵助役ということで真っ先にこのときのことを思い出しました。若かりし頃の堤さんは浅野内匠頭にかなりハマっており、当時「う~ん、これは素晴らしい」と唸った記憶があります。今でも私はそのときのことが焼き付いてて離れません。私の中では今も堤さんは浅野内匠頭なのですが、純粋に「ああ、浅野内匠頭がここにいる。」と感動したのは忘れません。
そして今回、その堤さんがなんと大石内蔵助をやるというではないですか。これはこれは、また私の中の何かが騒ぎます。そのこともあってか、堤さんの芝居に更に拍車がかかっていたようにも思います。浅野内匠頭から大石内蔵助になった堤さん、これもまた何かのご縁を感じます。木村拓哉さんは当時堀部安兵衛だったのですが、今回には荒川良々さんが堀部安兵衛を演じました。阿部サダヲさんが浅野内匠頭でしたが、可愛らしかったなと思います。可愛い殿でした。好きです。ついてきたいなと思わせるような、そんな可愛らしい殿さまに見えました。
芝居というものは、役者が変わるたびに新しい発見があります。
役者の数だけ、またドラマが生まれます。
それが、芝居の醍醐味なのかもしれません。
またナインティナインの岡村隆史さん、光っていました。好きです。
思ったことをもう一つ、
本職の俳優、お笑い芸人、ジャニーズからのアイドルなど各分野から様々な刺客(??)の方々が今回出ていますが、みなさん演技がすごすぎて気合い入りまくっててもはや堤さんが芸人なのか芸人が俳優なのかアイドルが俳優なのかこれ正直よくわからない映画になっています(本気で褒めてます)それぐらい向き合われる演技力がみなさん高かったということです。まさに俳優と芸人のしゃべり芸でした。西村雅彦さん、寺脇康文さん、さすがでございます。
そして個人的には芸人のオラキオさんが出ていたことにびっくりしました。オラキオさんは面白いのでとてもよかったと思います。他にもたくさんの方々が出ていますのでぜひ見てほしいなと思います。長くなりすみません。