天気の子のレビュー・感想・評価
全734件中、181~200件目を表示
なんかスッキリしない...
今回初めて新海誠監督の作品を見ました。雨とか、雲の隙間から差し込む太陽の光などの映像はすごく綺麗だったし、音楽のかかるタイミングも良かったと思います。でも、ストーリーが私的にはスッキリしませんでした...
たぶん登場人物に感情移入が出来なかったんだと思います。帆高が東京に家出してきた理由も結局よくわかんないし。船に乗ってる時に穂高の顔にガーゼ?みたいなの貼られてて怪我してたし、島にいるのが息苦しいみたいなこと言ってたから虐待とかそういうのか?って思ってたら、光の中にいたいとかいうよく分からん理由...。陽菜ちゃんを犯罪を犯してまで取り戻そうとするほど好きになる経緯も薄いと思いました。
あと、伏線みたいなのが無駄に多い。結局あの空から雨と降ってきた魚みたいなのは何なの?あと、廃ビルの屋上になぜ鳥居があるのか。あと、別に銃いらなくない??
いやまあ、いちいち説明する時間もないかもだけど...
他のレビュー見てると、天気を晴れにする祈りをお金を取ってやってたってところにん?ってなる人が多いみたいですね。私はそこは別に気にならなかったけど、それよりも帆高の行動に疑問しかなかったです。正直ちょっと不快感すら覚えました...私は高校生で帆高とそう変わらないくらいですが、あれは若気の至りってレベルじゃないような...。大人の人だったら、この辺イライラするかも。
陽菜ちゃん助かったのは嬉しいんだけど、東京水没させちゃうのかぁ...って思った。
映像とかいいところもたくさんある分、ストーリーの残念なところがちょっと目立つなって思った作品でした。もう1回見たい!とはならないかな...
東京と彼女を天秤にかける
一時期、セカイ系なんて言葉がサブカル方面ではやったことがありますが、そっち方面の空気をまとった作品です。
こういった展開で主人公が目指すのは……
・がんばって世界も彼女も両方救う大団円。
なのが普通ですよね。もちろん、結果として失敗して選択を迫られたり、彼女が自分を犠牲にして世界を救って主人公号泣なんて展開も多々あるのですが、あくまでも目指すのはすべてが解決するハッピーエンド。
でも、本作の場合は……
・世界とかどうでもいいから彼女と幸せになる。
でしたね。最初から悩まないでそれだけ。自主製作アニメならともかく、前作の大ヒットで注目されてる状況で安パイの王道展開ではなくてこんなのをやっちゃう新海監督は、すげーな、と。
まあ、もしかすると、こういうのが世相なのかもしれないですが。
それで良い
エンディングで賛否両論出ていますが、東京は穂高の身勝手のせいで水没したのではないですよ。穂高が東京に来る前から、雨は降り続いていたんです。天気の子が人柱だというのは、あくまで迷信に過ぎない。彼女がいなくなれば悲劇が避けられるなんて、そんな思い込みはクソ喰らえですよ。少なくとも、そう思って行動した穂高は正しいし、共感できます。
選ばなかった未来は見ることができないというのが、君の名はとの違いですね。水没していない東京があったかもしれないけど、ただ彼女がいないだけの水没した東京があったかもしれない。
惜しい
「君の名は」ほど感情移入出来ませんでした。
それはキャラクターに愛着が持てなかったからだと思います。
愛着が持てれば「なんとかして助けてあげたい」っていう気持ちに共感出来るんですが。
それで、考えてみました。
私が共感出来なかったのは、晴れる祈りをお金を取ってやっていたからです。
「それで稼いでたんだから、消えても仕方ないよな」という気持ちになりました。
お母さんが亡くなる前に晴れの中を散歩したい。
そう思ってその力を得たんでしょう?
で、劇中にそのシーンは描かれていなかったけど、自分が感じた幸せを他の人にも分け与えたい。
もし主人公がそんな気持ちでやっていたなら、神隠しにあったのはとても可哀想だし、なんとか助けてあげたい!という気持ちになれたと思います。
(ここは貧乏だから、ということでは片付けられない重要なポイントだと思います)
結局、自分がお母さんと散歩するために能力を使って、そのことが原因で東京の天気がおかしくなって、更にお金を稼いで取り返しのつかない気候にまでしてしまい、で結局助けられたから東京が海に沈んで、、、
むちゃくちゃ自己中心的じゃないですか。
そんなことから、この映画は冷めた感じで見てしまいました。
新海監督がダークな東京を手掛けたことや、やはり予想を上回るストーリー展開をして頂いたことには敬意を覚えました。
大ヒットの「君の名は」に振り回されることなく、ご自身の今作りたいものを作った、その気持ちが凄く伝わってくる作品でした。
辛辣なコメントをしましたが、
また次回作も楽しみにしています。
何回も観に行って発見出来る映画。
スケールは小さいものの、ラストは意外な展開。
成功した前作からのプレッシャーはあったと思いますが、
巧く出来ていると思います。
君の名はのキャラ探しが楽しい。
何回観ても楽しい作品ですね。
10代の頃観ても同じ感想だったと思います
酷なことばかり書きます、すみません。
20代前半の率直な感想です。
登場人物全員の心理描写が薄すぎる。何が帆高をそれほどまで奮い立たせるのか全く共感できなかった。警察に盾突き、銃を発砲し、線路の上を走り、側から見れば頭の狂った犯罪者。そうなってまでヒロインを助けたいという心理描写の過程があまりにも弱すぎる。家出した理由も結局分からないまま。光に飛び込みたかったから。それが本当の理由だとして、それになるほど!って共感できる人はいるの?帆高の行動全てが若気の至りで済まされるレベルじゃない。ファンタジーの世界を貫くのならまだ理解できる部分もあったのかもしれないけど、背景や企業の広告はやたらリアルなので、現実世界とファンタジーが中途半端に混ざっていて見ていて混乱する。
要は、感情移入をさせてくれと言うこと。登場人物の内面や過去や背景などの掘り下げがほとんどされていないのに、展開ばかりどんどん進んでいくので完全に置いてけぼり状態でした。感情移入ができるから感動したり涙が出たりするものだと思います。これほど感情移入できない映画は本当に初めてです。
また、回収できない伏線なら最初から張らないで欲しい。何故廃墟のビルに鳥居があったのか?陽菜が人柱になったのは強く願った、本当にそれだけ?水の魚の正体は?など。考察ができる程度の情報もなかったから、見終わった後疑問しか残らなかった。小説や考察本を読んだら理解できるという声も聞くけど、映画の中で出てきた疑問は映画内で解決してほしい。伏線回収をはなから小説に頼りきっているスタンスが理解できない。
他にも風俗やラブホなどを含め性的描写を匂わせるシーンが多々あったのも、それはストーリーに必要な描写?ボケにもネタにもなってないよ?と突っ込みたくなりました。「登場人物への感情移入」と「物語の伏線回収」ができていれば大して気にはしてなかったと思うのですが、あまりに全体の内容が薄いのでその部分が悪目立ちしていました。
音楽や映像に頼ろうとしないで欲しい。私はストーリーの深みを重要視するので、この作品は合わなかったです。ちなみに君の名は。は感動しました。
若者の「共感性」を捉えた作品
物語の主軸は典型的で分かりやすい「ボーイ・ミーツ・ガール」であるが、ターゲットである若年層に刺さるような「共感性」を作り出すことを徹底した作品であった。その特徴を以下に考察する。
第一に描写。
実在の場所(新宿)を舞台にし、ひしめき合うビル群や複雑に絡み合った線路を走る電車等の風景を精緻に描くことで、若者特有の都会への憧憬を巧妙に掬い上げる。
新海誠監督の前作「君の名は」では、一部のファンが舞台になった場所へ観光をし、写真を撮ってSNSにアップしたことで話題になった。これは「聖地巡礼」と呼ばれ、他の様々なアニメでも同様のことがそのファンによって行われている。このように、ファンはアニメの世界を現実に射影することによって生じるリアリティを求めるものであるが、本作品は独特の繊細で美しい描写によって、そのリアリティを特に際立たせることで、都会に憧れを持つ若者の「共感性」を捉えているのである。
風景描写の他にも、食べ物のメーカー名まで事細かに明示した描写や、カラオケで皆が知るヒットソングを歌うシーンを流す演出、有名俳優を起用した声優陣は、ターゲットの実生活に近づき、「共感性」を生み出す仕掛けになっているといえるだろう。
リアリストの視点からすると、自ら生計を立て、家族を養っているような中高生がカラオケ等に行く余裕はないはずであり、非現実的で「共感性」が作り込まれていないように感じられるが、この映画のターゲットにはそれを疑うだけの批判的思考力はないので整合性は図られている。
第二にストーリー。
主人公は自分の未熟さ故に理解し合えない「大人」や「社会」へ反発し孤独感を深めるが、数少ない理解者の一人であるヒロインに惹かれていく。ヒロインは母を亡くしてから弟を養っており、その為には売春も厭わない。自分と対比した主人公は、ヒロインに見合う男になろうとする。この過程で、未熟さを心の内で認めている本作品のターゲットである若者は、自分と主人公を重ねていくのである。
物語の終盤で、主人公はヒロインが自分よりも年下だったことを知り、より未熟さに対する自責の思いを強める。物語に入り込んだターゲットは、共に奮励しようとする。
その後、主人公の未熟なりの努力は、フィクションを通して肯定され、主人公とヒロインは結ばれることになる。これによってリアルでの努力がなかなか報われることのないターゲットの承認欲求を満たし「共感性」を創っているのである。
余談だが、現実世界では報われないオーディエンスを肯定するシナリオは邦画のヒット作品には多々見受けられ、例えばシンゴジラや踊る大捜査線シリーズは公務員やサラリーマンがスカッとするストーリーになっている。
以上のことから、若者の繊細な心情の機微を捉えた描写とストーリーが「共感性」に優れた作品だったといえるだろう。
君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる
思春期の青さのような気持ちを思い出させてくれました。
そういえばライ麦畑で捕まえての小説がちらっと映りましたね。
RADWIMPSの曲がまた世界観にぴったりで、君がくれた勇気だから君に使いたいのフレーズに、自分にもそんな勇気を与えてくれた人のことを思い浮かべて心を掴まれました。
僕にとって大事な彼女1人を救う為だったら世界なんて不幸になってもどうだっていいと突っ走るような気持ち、
セカイ系ともいうのでしょうか、
ふと中島みゆきの「空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る、君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」ってフレーズが思い浮かびました
なぜそうなるの?が多すぎて入れませんでした。
フィクションだからと言えばそうなんですが、なぜそうなるのと言うところが多くて入り込めませんでした。
見ている時に感じた疑問は、
なぜ家出?
なぜ廃墟ビルの神社がそんなに特別?
なぜ看病中の中学生が突然晴れ女に?
高校1年生がいきなり商業雑誌の取材とか記事執筆とか出来るの?
なぜ拳銃が都合よくあんなところに?
不思議な力の由来は?
なぜ東京だけ、3年も雨が降り続く?
空中に固まって浮いている水と学生のシーンは?
なぜ東京が半分水に沈んで、普通に暮らせてる?
少年とは言え警官に実銃を向けて発砲して、なぜ保護観察程度で済んだ?
なぜ体が透明に?
なぜこの世から居なくなった人を連れ戻せた?
君の名はにも、非現実的なところはありましたが、理由がわかって感情移入出来ました。
映像は素晴らしかったので、描きたいシーンありきの設定とストーリーなのかな?
と思ってしまいました。
凪くんがよかった
ヒロインの弟の凪くんがとてつもなく可愛かったです。
女の子達をたぶらかしている生意気な少年かと思っていましたがとにかく可愛くて私もたぶらかされました。
ちょっとだけかわいいポイントを言っていきますね!
素直じゃないのところがかわいい
いやいや言いながらてるてる坊主の着ぐるみ着ちゃうのがかわいい
帆高に先輩と呼ばせてるのがかわいい
ネコミミのカッパがかわいい
カラオケで踊りながら歌うのがかわいい
そして女装がかわいい
自分より小さい子の面倒見がいいのがかわいい
こんなにかわいいのにしっかりお姉ちゃんのため行動したりするときはイケメンなので確実にみなさん惚れますね。
凪くん以外のよかったポイントはRADWIMPSの使い方がさすがすぎて染みました。
若かった
前情報全くなしで見た。
16歳くらいの頃は、世界全部犠牲にしても好きな子を救いたいって思ってたなー。ほだかの真っ直ぐさが眩しかった。
登場人物の過去とかの描写があんまりなくてよく分かんなかったけど、色々妄想してくれってことなんだろうと思った。
一番良かったのは、すがさんが刑事ぶん殴るところ。すがさんも奥さんに未練があるから、ひなに未練があるほだかのことを色々犠牲にしてでも助けた。大人だから気持ちに蓋してるだけで、好きな人に会いたい気持ちは一緒なんだよなぁ。
夕焼けの東京がきれいで心に残った。
そこまで心に残らなかったな
深い話が隠されている気がするのだけど、私は深いところまで読み取れなかったです。鑑賞後に映画.comの皆様の感想を読みながら、そういう意味なのか!と気付くところはたくさんあったのですが、映画館を出た直後でいうと、普通に良かったねーというくらいの感想でした。
このお話の出発点である家出して島から出た理由が分からなく、どこらへんに共感しながら鑑賞すれば良いのか分からず、鑑賞中に心が載せられなかったからなのかもしれません。もしくは、拾った拳銃を2回も使ってしまうあたりに、なんか恐怖を感じてファンタジーの世界に私が入りきれなかったのかもしれません。それだけの覚悟があるのに保護観察処分になったら3年間も会いに行かないのか、、、など、最後まで感情移入できなかった。
絵は綺麗で、特にヒナが高層ビルの屋上で着物姿で晴れを祈るところから花火大会までの絵には神々しさを感じました。
自然と涙が。。。
若い時は何でもできるんだ!という元気ももらいましたし、色々世の中の大人の状況なども描かれていてとても良かったです。
レビューで見た圭介の奥さんが天気の子だったのでは?と言うのを見てもう一度見たくなりました。
指輪を2つしていたのかと、その意味。。。。
こんなにも雨が降っている毎日は私は嫌ですが、やはり大事な人の為なら人間乗り越えたくなりますよね。
なぎくんもチャラかったですが、良い味出してました。
君の名はのキャラクターが出てたのも懐かしく思えて良かったです☆
それでも世界は終わらない
この映画は「私-世界がシームレスに関係し合う」というセカイ系的論理を愚直なまでに採用しているが、帆高の選択が表層では世界の破滅を招来しながらも実際にはいかなる影響も及ぼしていない(東京は確かに水没したが、その後も東京は東京という都市としての機能を喪失することなく駆動し続けている)という点においてむしろセカイ系作品に通底する「私こそが世界である」という傲慢な世界認識の虚構性を暴いている。「世界の破滅というのは結局『私』が自分自身の内面において世界という他者を無限に肥大化させる空疎な妄想的営為に過ぎない」という諦観こそがこの映画の本旨であり、それによって我々はセカイ系的自閉性の外側へと開かれていく。我々は「私-世界」だけで構成された極小の箱庭からあらゆるノイズが横溢する無辺の社会生活へと踏み出さなければならない。2010年代とはそういう時代なのだ。セカイ系を標榜し続ける自閉的オタクたちへの警鐘として、またLINEやらInstagramで日々無数のコミュニケーションを交わし合う若者たちへのささやかな肯定として、この映画は明確に現代的意義を持つと考える。
ただ、ジェンダー的感性だけはゼロ年代の頃から一切進歩しておらずそこだけは本当に気持ちが悪い。さすがに「それさえもゼロ年代的女性観に対するアイロニーの一環だ」とは擁護できない。
君の名は見てない勢
君の名はを小説でしか見てないものです。
新海誠監督のほかの作品は何作品かは見ましたが今回は特に映像が綺麗でした。
今の時代をモチーフにするならリーゼントの警官はいないかなと。
内容は良かったと思います
誰にでも晴れてほしい日がある。
どうしても比較される「君の名は。」と、今作を比べてみると、個人的にはこっちのほうが好き。
「君の名は。」で描かれた美しい日本の風景。東京ってあんなに綺麗だっけ?ってくらいに。
でも、「天気の子」で描かれた今回の東京は、恐ろしくおぞましかった。絵の表現、画の表現ってすげーと思った。
「大切な誰か1人or世界」とか「愛する1人or世界中の人」みたいな映画はたくさんあるけど、だいたいの映画は、どっちも救う、!今作は、ちゃんと世界を救えていないところがよかった。
最後のシーン、祈るシーンは、なんだろう。健気にずっとああして、能力がなくなっても祈り続けていたのか、能力の復活を意味するのか。
「誰にでも晴れてほしい日がある。」誰しもが描く願望。何かを叶えるにはいつだって代償を伴う。明日晴れてほしいなぁなんて希望の裏には、陰がある。
でも、人間の本来の強さって、絶望のなかに、どう希望を見出して生きていくか。ってことなんだろうか。
かなり面白かった。
ストーリーはかなり単純だと思います。そのせいか内容は前作の「君の名は。」よりは頭に入ってきやすかったです。ストーリーの構成は…正直いっていまいちでした。見ていて「んん?」となる場面が結構ありました(小説も読むとなるほどと納得する場面も一定数ありましたが)。例えばなぜ帆高は拾った拳銃を持ったままだったのか、高校生がお守りとして拳銃を持っているというとはその拳銃が偽物だったとしてもちょっとおかしいなと思いました。ただ、最後の東京が3/1が水没したが帆高と陽菜が再会できたシーン、一見ハッピーエンドに見えるが陽菜と天気との関係性を全て知っているのは帆高のみでそう考えると他の東京に住む人々の視点でみるとトゥルーエンドでもなくバッドエンドだと思います、その辺を考えさせられる深さを最後に持ってきたのはすごいなと思いました。
グラフィックに関しては流石としか言えません。言の葉の庭も君の名は。でもすごかったですが「雨」についての描写は見ていてぶったまげました。今回の音楽、曲が流れるタイミングも完璧でそして歌詞と歌声がこれでもかと言うくらい合っていてかなり感動しました。もう一度見に行きたいと思うには十分すぎる内容でありました。近いうちにまた見に行きたいと思っています。
◯簡潔に評価すると…。
ストーリー→△ 声優陣→◯
グラフィック→◎ 内容理解→◯
音楽→◎ 奥深さ→△~◯
◯最後に一言→主人公の帆高…犯罪犯しすぎです笑
楽しめました
賛否両論あるようですが、私は楽しめました。
ただところどころ、もう少しきれいに回収してほしい箇所があったので星下げました。
最後のあたりが泣けました。
天気の世界の中で、自分が犠牲にならないと晴れなくなると言う陽菜に、「もういい!」と叫ぶ帆高が良かったです。男の子の成長ストーリー、いいですね。
お話ならではの壮大なスケールでやってくれて素敵でした。
結局東京は雨に沈んだままだけど、その昔ここは海の入り江で元々何も無かったとポツリ言う年配女性の言葉がしっくりきました。
私も雨に沈んだまま展開になってからすぐ、そう思いましたから。
だいぶ昔の埋め立てとはいえ、人間が手を加えたはずで・・。
人間も自然の一部ですから自分たちの思うとおりにはならないこともあるでしょう。私自身、災害が比較的多い地域で育ったので、そんなこともあるかもと納得しました。
誰か一人が犠牲になる晴れは・・私も要らないな。
人柱とか、どこの封建社会。個人的に最も嫌う文化なので、ふっとばしてくれて良かったです。個人の意見と愛のほうが大事。
と、大筋の流れは良かったのですが、
気になったのは銃! あれは一体?そもそも警察が探していたのは誰??
そのあたりはちょっと雑でしたね。もう少しきれいに回収してほしいなと思いました。
これは世界の異常性についての物語
まずはこの映画を見る際は常識人としてではなく「帆高」として見てください。
そうすればこの映画のラストシーンに納得がいくはずです。
帆高は世間一般からしたら「異常者」ですがもし僕が帆高と同じ決断を迫られたら迷わず大切な人を選びます。
この大切な人か世界かという決断にはあるメッセージが込められていて、この選択は「自分自身が周りの世論や意見に振り回されず生きろ」という監督からのメッセージだと自分は思う。
今の日本は右にならえの社会で「~は常識」みたいな風潮があり、常識人としては帆高君は異常。これはパトカーの中での警察官の会話にあった「鑑定医を呼びましょうか?」というセリフから見られます。しかしそれでも大切な人の為に世界を蹴った帆高君に何故か憧れを抱いてしまった…周りを気にせず大切な人の為に頑張る帆高君に惹かれてしまう。
それに加えて新海監督の描写がその世界の異常性と帆高君の覚悟をより素晴らしくえがいている。特に注目したのが陽菜が晴れにした空と陽菜が人柱になって晴れた空だと前者はとても素晴らしいが後者は真夏日の嫌になるような格差の描き方が完全にプロの所業である。
そこにRADWIMPSの歌が更に映画を彩っていて、帆高君が線路を走る時に流れた「愛にできることはまだあるかい」は帆高君の覚悟を決定づける要因の1つだろう。
最後にこの最高の映画を制作して下さった新海監督、制作陣の皆さんに感謝。
追記 見るならIMAX、ADMIXをおすすめする。
雨の音がより美しく鮮明に見える。
全734件中、181~200件目を表示