天気の子のレビュー・感想・評価
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『君の名は。』の欠点を見事に補完
かつての新海映画といえば、「健気で脆そうなヒロイン」「脚」「田舎と都会の対比」「線路と鉄道」「猫」「日本の古典」「鬱エンド」など、独特のフェティシズムが伺えました。そうした要素を大きく転換したのが前作『君の名は。』でした。もちろん全てではありませんが、ヒロインは健気でしたが、気の強さを備えて方向が変わりましたし、ヒロインの描写で目立ったのは胸でした。あとは猫も殆ど登場しなかった記憶がありますし、鬱エンドではなく、始まりを予感させる前向きな終わり方になりました。結果としてこちらは記録的なヒットを飛ばしましたが、古参のファンは物足らなさを感じたでしょう。どちらが正しいということはありません。ネタバレ回避の為に抽象的な話になりますが、今回は、前作の良さを継承しつつ、新海ismをふんだんに盛り込んだ名作と言えるでしょう。今回も、ストーリーの大枠は『君の名は。』と似た要素もありつつ、今回の大きな違いは、「会えないヒロインに会いに行く話」ではなく、少なくとも会えているのです。会えている、つまりお互いの人格を我々も彼らも知っているからこそ、主人公へのより一層の感情移入がなされるのです。あとは、新海作品にしては珍しく、恥じらいながらも、手探りながらも、ある程度恋心を自覚しているというのも胸キュンポイントです。前作が映画としての最高峰であるなら、これは「新海誠の」映画の最高峰と言えるでしょう。迷うならば是非見てみてください。新規や古参を問わず、誰にでも楽しめること請け負いです!
ホントに好き嫌い分かれる内容
ネタバレしない程度に言うと、この映画は前作の君の名はのような万人受けするような作品ではない。映画の見方で好きと嫌いが分かれると、感じた作品だった。私は、あまり好きではないと感じた側だ。賛否両論あると思うのであったらコメントしてください。
第二回モノローグマラソン開催のお知らせ
良い意味で知られる監督になりプレッシャーもあったでしょう。
期待値も高くなりお客さんの数も増えました。
やっぱりある程度万人受けと言うか、さらなる作家性の親しみやすさを意識したでしょう。
大衆向け作品ではあるんですけど、
内容は本当に超個人主義ですよね。
自分の周りは善人しかいないし、
モブやその世界は外野で、
正論を言う大人は必要以上に悪人のような扱い。
ご都合主義とまでは言いませんが何か視野が狭い気がします。
あのラストシーンは嫌いじゃないですけどやっぱり超個人主義なんです。
そりゃあ「世界を敵に回しても君だけは守る」をやりたいんでしょう。
でも「だって好きなんだもん!世界なんて知ーらなぁーい」に見えちゃいます。
昔の新海誠みたで個人的には好きですが。
「君の名は。」でも苦手に思ったところは今回も健在で、
モノローグ進行、
キャラのカメオ出演、
不必要な性的描写、
曲待ち演出、
俗に言うケレン味??
そして最大の問題点である予告動画で内容の大半を予測できる事。
「言の葉の庭」から特に感じますが、伏線の張り方にちょっと無理がある気がする。
今回はモノローグマラソンをする参加権でしか無かった。
この人の作品で「なるほどぉ〜」ってなった事一回もない。
もう脚本書くの疲れちゃったんですかね?
悪い意味でここまでが新海誠イズムなんですよね。
「天気の子」はさらにマシマシ媚び媚び、
笑かすシーンも予定調和過ぎて寒い。
ごめんなさい、こんなので笑えるほど子供じゃないんです。
サブキャラの声優さんネタや、平泉成とか、メーカーズマークとか本編に関係ないところでニヤつかせないで下さいよ!
あと前作のあの人達の使い方も雑以上の何者でもなく本当にダサい。
このシーンはまあまあ尺を割いてるし、
人気作だっただけあって本筋がボヤケちゃいます。
その後とかいいですから。
あとはご想像にお任せくださいよ!!
もう少し視聴者を信じてほしい。
いらん心配かも知れませんがスポンサー多すぎて、あんまり自由に作らせてもらえなかったのかな??
今年ワースト候補です。
2回目鑑賞しちゃった…(笑)味わい深いスルメ映画☆
(2回目レビュー)
昨日観たばかりなのに、あの高揚感と不思議な感動をまた味わいたくて…映画館に飛び込んでしまった。
お金ない私は割安なレイトショーがあり助かった(笑)
ヘンテコで突っ込みどころ満載なストーリーだけど、映像美と音楽のパワーが圧倒的すぎて癖になる…(´- `*)
理屈じゃない。なんだろ?ホントに変な映画だ☆
(1回目レビュー)
観賞後の余韻が…いや~、ハンパないね。。。
新海監督は賛否両論を生み、問題提起を恐れず、癖になる独特の感動を与える天才だな。マジで。
浅くて陳腐な内容だな~と冷めた気持ちで見ていたのに、後半に進むにつれて深くて奥行きあるストーリーが隠されているな…と思わせるスゴさ。やられた☆
映像の美しさは圧巻すぎて、それだけでも、あと2回は観てしまいそうな自分が恐い(笑)
一言で言うと”壮大の無駄遣い”...(笑)
タイトルにしました通りだと思います(笑)
とにかく壮大。
アニメとしての映像の込み入り方は、職人芸としか言いようのない匠の領域の繊細さがあります。
キャラクターデザインの田中さんの安定感も手伝って安心して人物描写を見ることができます。
物語の中の登場人物たちの声の出演の皆さんの密かな豪華さも俳優さんから、声優さん、現在、過去、未来が見える壮大さ?!だったと思います。
若干のお遊びが、コアな層をくすぐりますので、ご覧になれば、ああ、御茶の水が、言ってたのこれか!ってなるのでお楽しみになさってください。エンドロール見て、くっそう、もう一回見ないとどこかわからんやろ!ってなるかもしれません。
ネタバレなしで、レビュー書こうとしているので様々すっ飛ばして書きます。
総合感想:☆4.5/5.0
壮大の無駄遣い…。(意味はご覧になればわかります。)
監督力:5.0(現状やりたいことの玉手箱状態だったはず(笑))
演出力:5.0(絵コンテ、Vコンテ採用にてとにかく詰められていて死角がほぼないかもしれない。お金もかけるべき時間も正しく使われた印象)
脚本力:2.5(圧倒的にココが残念だった。セリフ回しとしてはほぼ完璧なんだろうけど、なんだかそのセリフを裏付ける原作設定というか、なんというかごっそり不足していると思う。)
原作力:2.5(着眼点も、切り口もさすがとしか言えない。正直、私ごときでは、批評できても絶対原作思いつかないレベル。でも、同じくらい脚本力のところで解説させていただいた通り、そうなんだろけどわかんない。なんでか入って来ない感がある。結局5.0+ほぼ0を2で割るので、2.5になってしまう。)
音楽力:5.0(作りこみ感がすごい。明らかに時間かけてこの映画のこのためにアーティストは時間を捧げていたはずだ。音の奥行が、それを証明しているといえる。)
これは、あくまで私の印象に過ぎないが、高評価に終始されている方のレビューを見ると、おそらく作画力のエぐさと音からの圧からくる、圧倒的な壮大感に押し切られておられる印象だ。それほどに、画面と音からの圧がすごい。見どころの芯と言っても過言ではない。だから、この映画の超おススメポイントでもある。壮大を贅沢に使い込んでいる。まさに、”無駄遣いされた壮大”を堪能すべきだと補足する。
では、なぜ”壮大の無駄遣い”とタイトル付けしたのか?
逆に、これってこの壮大を省いて通常の作画と予算レベルで作ったとして、ここまでの存在感を出せたかといわれると、NGワードはいっぱい出てきてしまう。それ込みで入場料を払うわけなので壮大は明らかな作品価値なのだけど、君の名は。の新海監督の最新作に各社莫大な出資をしてできた感は外して考えるわけにはいかないと言っておきたい。
他のレベルが、高すぎたために、減点ポイントが目立ってしまっていると思われるが、そこも、逆に予算規模が半端なかっただろうから除外して考えなくていいはずだ。
最終的に、じゃあ、お前はどうレビューするのだ?と聞かれたら
見て考えて見てはいかがでしょうか?と返してしまう。
つまり、見る価値があり受け取り方は様々だけど、正味の突っ込みどころは、悪く言うほどでもない。脚本力不足は、壮大の乱れ撃ちが、死角をカバーしている。どこで、どんな辛らつなコメントを見つけたとしても、見に行かない理由にはしない方がいい。
つまり辛らつなコメントを書いている評価主のことは、あまり信用できる感覚ではなさそうだと言えるレベルで作品の総合力が高いと思う。
ネタバレを書くとしたら、あれは、あれだろうな。これは、ここから引っ張ったなと突っ込めるが、それは、お楽しみでいいかなと話をまとめて私のレビューを終えたい(笑)
PS
京都アニメーションの事件は、痛恨の極みだ。
犠牲者のお名前を作品上のエンドロールでお見かけ出来るだろうから、なおさら知らなくとも知り合いを、大切な友人を失った気持ちになる。個人の思い込みや批判、批評などはある程度自由だと思うが、テロ行為を持ち込むのは、絶対許せない。そんな中、新海監督が今日のTV出演時に発したコメントが私たちに勇気を与えてくれるものだった。この事件を目の当たりにしてもなお、作品は世に出し続ける。
こういう行為は怖いけどやめない。といった主旨の内容だった。
この勇気のある言葉で0.5追加で、今見るべき日本アニメの1作であると☆5.0を捧げたい。
(無論公開中の京都アニメーションの作品も見に行くことが、私たちのできる最上位の供養だということは、言うまでもない。)
京都アニメーション事件で、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、お怪我された皆さんの1日も早い回復をお祈り申し上げます。
君の名は。を超えた。
君の名は。が素晴らしかったため、今回の映画はどうなのかな?とずっと気になっていました。
実際に観に行って、もう始まりから最後まで惹きこまれました。正直に本当に正直に言うと、君の名は。を超えました。天気の子、君の名は。比べるよりも1つ1つの作品として素晴らしい。だけど天気の子は一際素晴らしい。
綺麗なことばかりじゃない、ダークな部分、グレーの部分もあってキャラの心情の不安定さが「愛とは」というテーマを強く感じられて、空や花火や東京の街の映像も息を飲むくらい美しくそれだけで心が揺さぶられました。
ここでこの曲がくるの!?泣けるよ!!というくらい曲の相性も良くて、雨のように空のように音楽が包んでいましたね。
二人の恋もすごく良かった。あれはもう恋ではない。家族や友人やそれらを超えた愛でした。
最後はもう泣くしかなくて。
終わったあとにトイレの個室に入ってセリフを思い出して泣きました。
こんなに感動したことはないです。
終わったあと、男性の方が友達にすぐに電話して「本当に良かった!!早く観にきた方がいい!」と言っていて、私もそうそう、今の梅雨の時期にぜひ観てほしい!と思いました。
色々毎月映画は観ていますが、こんなに感動する作品は無いです。
お金払って見る価値があるのかな?という作品が次々と生まれる中、こちらの作品はそれらも無かったことにしてくれるような、浄化してくれる映画だなと。
改めて新海さんと野田さんはすごいなと。
これで感動しない人たちは、感性が乏しいのかなと思います。
明日また観に行きたいです。
評価が分かれる作品
好き嫌い別れやすい作品でしょう。個人的にはストーリーが非現実的なのはファンタジーなので議論することではないです。しかし、主人公をはじめ行動理由が共感する心情を超え、あまりにも強引です。アニメだからといえばそれまでですが、現実感と観客をまとめるだけの説得力がありません。
非現実の中にも客観性と共感性がなくては皆の心はつかめません。十代の大人に欠けた愚直ともいうべき真っ直ぐさは認められますが、正直独りよがり感が否めません。バランスは非常に難しいことはわかりますが、作者の主観が出すぎです。
話題先行
公開初日に鑑賞。前作同様に美しい映像と音楽が調和する新海ワールドに引き込まれる。異常気象が続く現代にはピッタリの内容だがストーリーが強引で深みが無く心に響かない。目新しさも無く物足りない印象。話題先行感が否めず残念ながら二匹目のどじょうはいなかった。
2019-151
絵力だけで映画館で観る価値はある
地元を離れ東京に家出してきた帆高はオカルトライターの須賀と出会い、必ず晴れを呼び込める少女の存在を知り…。
新海誠監督最新作。映像や世界観は相変わらず途轍もなく美しく絵力だけで引き込まれる。ただ登場人物の心情面では納得出来ない部分が多く、物語は刺さらなかった。
社会福祉と科学から見た天気の子
主人公の帆高君は家出とか16歳にしては行動が稚拙というか、周囲が見えていないで親や社会に迷惑をかけていることが解っていない。一方の主人公の陽菜さんは、母親を亡くして弟と二人で児童相談所にも頼らずに何とか細々と生活している。
サバイバルなことをせずに、帆高君は、きちんと親に相談して上京する必要があったし、陽菜さんは社会福祉に頼る必要がある。
それでも、純愛ともいえる出逢いが出来たのは、彼らの不幸とも言える境遇と、絶妙のタイミングによることだった。
物語では懐かしい顔ぶりに再会できた。新海誠監督のファンサービスであった。
ネタをばらしたくないので、人間というもの、会えない人を思うと心は翳り、号泣したくもなる。ずっと堪えて生活してきた人の気持ちは分かる。
左、左回りを強調していたので、新海誠監督は、気候変化の仕組みをよく勉強していたと見える。
一説、空に電荷-の電子(左回り)が空に満ちると晴れになり、電荷+の電子(右回り)が空に満ちると雨になる。それは、重力と関係している。
電荷-の電子が充満するということは、光子もその分乗じて発生する。光子が発生するということは、そこの物質が軽くなる。軽くなれば「浮く」。即ち反重力の作用をする。逆になれば気温は熱くなり、物質は重くなるので、雨が降るという単純な理屈。
ただ、古い悪しき慣習から抜け出せていない様子で、人柱が必要だとか、問題の答えを二択しか持たなかったりと、まだ、今の世から抜け出せてない感が否めない。その点は最低だなと感じた。
彼女を選ぶか、世界を選ぶかという発想ではなく、<世界を保ち、自分も彼女も守る選択をして欲しい>とは思った。
あらゆる物質の本質は空(くう)である。空であるところのデータは無限である。社会福祉から思えば、空であるところの資本を、統治者は、国民に対して例えば月に30万円程度を、生れてから生涯支給すれば、映画に出てくるような困窮はなくなるのである。
リアルな日本では、閨閥と都市に資本は流れて、離島含む田舎には資本が流れない仕組みになっている。ただ、このままでは国として経済は崩壊する。
そうならないようにするには、資本を国民に与え、どの地域に住もうとも経営<生活運営>できうる状態にし、災害などを事前に考え、政府地震調査研究推進本部のホームページにも目を通して、国内の移住なども安易に出来るように工夫を尽くさないといけないと思う。
日本国のはじまりの国、大倭日高見国の資本原理は実にはじめから国民に財(米)を授けて、感謝の心で社会が運営される仕組みであった。
であるから、この映画には統治者と経済界へのテーゼも含まれていると見える。主人公の姉弟に対して、なにも救いを齎さない社会というものに対して、借りは無いのだから、まあアニメだから、結果はそうなるのかなと思わせる。
冒頭風俗の宣伝も貧困を亡くすには苦肉の策であるが、その後生じるであろう医学的問題からすれば無責任な話である。「万人への愛」を思えば、健全な打開策を練るのが周到で、人間の良心が開花するように誘導するのが日本のアニメーションの本懐ではないだろうか。新海誠監督は、それができると思うので、次回作に期待する。
日本国の政治経済資本概論をしたためてみたから興味のある方はググっていただければ幸甚に思う。
秒速五センチメートルの次はもう作らないのか...
音響、映像は進化を続けています。
しかし「秒速五センチメートル」で監督が表現したあの人を引きずり込む「気持ち悪さ」はどこに行ったのでしょうか。
新海誠らしさから大衆ウケへの変化を体現するような君の名は。
そして君の名は。の大ヒット。
新海誠が映画界に台頭した今、彼が表現したいものが映画になる。
と期待をして見に行った天気の子
天気の子はとてもとてもよい作品でした。
ですがもう秒速の頃の新海誠は戻ってこないのでしょうか....
できることなら、できることなら後一度でいい。「秒速5センチメートル」から進化した新海誠作品を見てみたいと願うばかりです。
事前知識なしで見ましたが面白かった
君の名はが大好きで今回も公開日に見たいと思って今日観てきました。
映像が美しいのはもちろんですがストーリーもとても面白かったです。
内容(特に終盤)は人を選ぶと思います
新海誠監督の作品は
ほしのこえ、秒速、言の葉の庭、君の名はと見てきました
この作品も相変わらず背景絵がきれいで、とてもよかったです
それに音楽も非常にマッチしており最高でした
ただストーリーはちょっと・・・ご都合というか、説明不足で薄く感じました
(たぶん小説を読んで監督の意図が掴めれば、見方が変わるかもしれませんが・・・)
個人的には君の名はの方が面白かったです
グランドエスケープのシーンは鳥肌でした。ホントに凄いわ...
見て参りました。物語のテンポも良く、美しくなった絵、素晴らしい音楽、良いキャラクター達、さらに喜びも涙も全てが詰まった天気の子でした。
ただ、新海監督の言うとおり、賛否は別れる、でしょう。
が、この素晴らしい物語は、是非とも劇場で観るべき!!!!必見作!
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