天気の子のレビュー・感想・評価
全1218件中、441~460件目を表示
また見てみたい
未完成なボーイミーツガール
銃を拾ってしまう展開は気になったけど、感情だけで突っ走っていく主人公のある意味ダメな部分が共感できて面白かった。何もできていなかった自分を、何も気づけていなかった自分を悔やみながら、ヒロインを助けに行こうと必死で走るシーンは涙した。家出の背景もよく描かれていないが、16歳って、こんなものだったろう?最後の選択も、RADWIMPSの曲が、それで良いんだと、優しく歌い上げてくれる。「君の名は」のように物語の完成度は高くないのかもしれないが、そこが魅力のように思う。
天気の描写は、実に美しく、ヒロインの力で雨から晴れに変わっていく様子は、僕みたいな天気に心が左右される感傷的な人間は、「祝祭」の歌の効果もあって、涙を流してしまった。
一緒に連れてった5歳の子も、天気の描写は気に入ったようだった。
考えるな、感じろ
前作の「君の名は」を見て、今回はどうなんだろうと思って「天気の子」を見に行く人が多いかと思います。僕もその一人です。
ストーリーは前作と同じくボーイミーツガール&セカイ系です。でも、今回の主人公(帆高)&ヒロイン(陽菜)は、何かキラキラしてる瀧くん&三葉とは違い、とにかく泥臭い。
知恵も経済力も何も持っていない少年少女が、厳しい現実に打ちのめされ、時に間違えながらも全力で生き足掻く姿、かつては少年少女だった周りの大人が、狡い部分も持ちながらもきちんと大人をしている姿が、一言でいうと「尊い」です。
ぶっちゃけ、展開やら設定やら、笑っちゃうくらい粗だらけです。
でも、そんなもんをねじ伏せる程の勢いと魅力がこの作品にはあります。
現実はどうのとかつまらない事は考えずに、頭空っぽにして楽しみましょう。それが映画という娯楽作品に対する、誠実な向き合い方だと僕は思います。
RADWIMPSに救われている
評価を要約すると
・画は85点
・曲、歌は98点
・ストーリーは60点
RADWIMPSの曲とのマッチング感が君の名は。に比べて弱い印象。脱RADを目指したかった??
ストーリーは、もやもやする。
全体的な分かりやすさ、オチの珍しさは良かったが。。
ただ、雑。伏線?が全然回収できておらず、詰め込みすぎた設定がごちゃごちゃで煩わしい。
主人公のキャラクターもよくない。銃と警察の件は完全に余計だった。2hの映画では余計だった。もっと描くべき箇所は多くあったはずだ。観客に感情移入させる描写が欠落している。
BGMも、君の名は。より少し弱い気がする(ストーリーのせいもあるか?)ので、ぼんやりした作品になってしまっている。
ただ、画はやはりきれいで、花火や雨の最新の技術は再現力の高さに圧倒される。
しかし、個人的には新海作品のあのもう少しぼんやりとしたタッチが好きだったので、クリアさ(CG感?)によるフラストレーションもあった。
とはいえ、東京の街並み等の忠実な再現力には圧巻し、楽しめた。曲と画の力で3点台後半として4をつけた。
天空の子?
実に見事なビジュアル。
まずは、この一言に尽きる。
新海誠お得意の「雨」「雲」「現実風景」❕
リアリティーのないお伽噺だからこそ、その物語の背景・設定に徹底的なリアリズムを追求する製作姿勢が、見事に結実している。
そして、ストーリー自体も、緩急があって先が読めない面白さ。
こんなストーリーをよく考え出すものだと感心しきり。
雨天に晴れ間が差し込んでいく幾つかのシーンはそれぞれに美しく、映像自体が感動的だ。
最近の邦画で「画」で感動させてくれる作品はまれだと思う。
帆高・陽菜・凪の3人の逃亡劇が始まるところから冒険活劇へと物語のテイストは急転する。
「君の名は。」でも、隕石から住民を避難させるようと計画するあたりから一気にアクションに変調した。
活劇へと舵を切った後は、俄然スピード感を増して緊迫の追いつ追われつが展開する。
スクーターとパトカーのチェイスはアイディアに富んでいて面白い。
陽菜を捜し追いかける帆高の姿は「天空の城ラピュタ」のパズーと重なった。
数奇な運命の女の子を必死で救おうとする男の子の大冒険。
そう考えると、崩れ落ちる朽ちた非常階段は「ラピュタ」へのオマージュのよう。
男の子よ、か弱き女子を全力で守れ‼️
そう、男として生まれてきた限りは、好きな女の子を守れる男でありたい…というのが本作のテーマとみた。
現実は女性の方が精神的に強く「翼の折れたエンジェル」(by中村あゆみ/作詞・作曲:高橋研)なのだが。
そして、後日談が良い。
オッサンにとっては3年なんかあっという間だけど、十代の子にとっての3年は長い長い年月だ。
少年が青年になっても彼女を想い続けていて、彼女も待っていた(のかな?)なんて、なんと理想的な青春ラブストーリーなのだろうか。
このオッサンの胸にも熱いものがうごめいた。
あぁ、若いって素晴らしい!!!
この映画は帆高のモノローグ的ナレーションで始まる。
これがイミシンで期待感を煽るのだが、冷静に見て、あれがストーリーと一致していたのだろうか…
「世界の形」を変えたのは「僕たち」だったのか?
そこは少し引っ掛かった。
ついでに言うと、浮遊と落下は宮崎駿の得意技。その影響かどうかは分からないが、最近観た数少ないアニメーション映画で「空から落ちる」シーン を何回か観た気がする………
内容薄めでミュージック・ビデオ。
結局何も解決してない
切ない
現代ほど若者が社会的インフラやシステムに恵まれている時代もないと思うが、その実は全くあらゆる面で未来に希望が持てていない。現代を象徴するような始まりだった。
そんな絶望的な今を雨は象徴するように静かに降り続ける。もがく二人の純粋な気持ち。若者の思いを未来を絶望の雨から希望の晴天に変える能力になぞらえ物語は進んでいく。映像美は圧巻であった。
警察という現実社会の絶望が迫る中、只今の恋愛感情のままに刹那の幸せすら危うくなってゆく2人。常識で見れば警察が正しく思うが、物語の流れで見るなら主人公を応援するので、鑑賞者の二律背反する感情を揺さぶる後半の演出は見事だった。
主人公の望みは叶うけど、未来は相変わらず絶望の雨で満ちている。そんな終りで最も印象的な言葉があり心に残った。
あまり考えすぎるなよ。この世は狂ってるんだから。
親子で楽しめる「boy meets girl 」film
「なんか自分さえ良ければいいのかって感じで登場人物の誰にも共感でき...
まさに新海誠ワールド!
新海監督、天変地異好きやなぁ。
全1218件中、441~460件目を表示