天気の子のレビュー・感想・評価
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みんな天気の子
しっかりと読み込めば素晴らしい作品。自分も見終わった後、?が多くてモヤモヤしたが、2回目の鑑賞によって君の名は。よりも感動し、好きになった。感情移入しづらいといった意見もあるので、推測だが、説明不足を補ってみた。
陽奈がなぜ人柱になったのか。
→母親の死にによって母の能力が継承された。言わば三葉ポジション。母の付けていたチョーカーが陽奈に受け渡されたこと、また、母の亡くなる直前に見えた光(母の能力?)からも推測できる。
帆高はなぜ家出したのか。
→冒頭で顔が傷だらけだったこと。さらに、帆高が言ったセリフに、ビッグマックが今までで一番美味しかった…。窮屈な生活であったことを察してほしい。帆高の持っていた本、「ライ麦畑でつかまえて」は、大人社会に反発する純粋な子どもを描いた物語であり、本の影響もあったのだろう。
銃の描写
→社会に反発することの象徴であり、自分、そして大事な人を守るための切り札。
線路を走る描写
→電車は過去の作品にも出てくる「男女のすれ違い」のポイント。その線路を自らの足で進むことということは、この先の運命を自分の力で変えるといった強い意思の表れなのでは?
犯罪行為について
→本作では、人柱の運命というよりも、社会の仕組みや大人たちのしがらみによって家族(大事な人)がバラバラにされることを訴えており、それらと戦うために必要な部分だったかと。映画やドラマでは許される範囲です。
他にも作品を通して新たな気づきがたくさんあると思うので、ぜひ映画で確かめてほしい。
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ラストのシーンは、色々な受け止め方がある。多くの犠牲か少女の犠牲かといった考察など。個人的には、敢えて君の名は。と対照的な結末にする事で、監督の君の名は。に対する決着の表れのようにも感じ取れた。
それにしても、人を選ぶ内容にも関わらず、よくぞ作り上げたと思う。
素敵な映画
低評価が多いのは何故?
前作と比べて、というのはナンセンス。
君の名は、と比べて批評してもしょうがないよ。
まずは圧倒的な作画、雨、街の表現はおそらく今期最高。
ストーリーは割と単純。ボーイミーツガール。
おそらく伝えたいのは、
『何かを選ぶための基準』って何?」っていうところなのかなと。
須田さんは「娘のため」
でも娘のために彼を犠牲にしていいのかと葛藤してる。娘のためにといろいろなことを正当化してる。
なつみちゃんは「ワクワクすることのため」でも就活で子供から大人にならざるを得なくてモヤモヤを感じてる。
帆高くんは「決められない」から「ヒナちゃんのため」に変わっていく。
ヒナちゃんは「お母さん、弟ののため」から「世界のため」へ。そこから、帆高のために変わっていく。
子供の頃、何かを選ぶ基準はシンプルで、大切なものは周りに全てあって、それ以外はどうでもよくて。
でも、社会に出て、世界を知って、自分の意識とのズレを認識して、そこに自分を当てはめていく。
この映画で一番感じたのは、旧態然とした世界をぶっ壊す、新しいニューウェイブの訪れを示唆しているのではないかと。
今を生きる人たちに
「もっと、自分勝手に生きてもいいよ」
ってエールと。
「でもそれに伴う責任は、担う必要がある」
って現実を同時に見せてくれる。
僕には刺さってしまいました。
「君の名は。」に劣らぬ傑作!
美しい映像表現、相変わらず神がかり的な音楽・・・
心配していた声優(特に本田翼)についても全く問題なし!
少女を救うために、全力で挑む少年の姿に涙が止まらん・・・
文句なしの大傑作でしょう!
・・・そう思って他の方のレビューを拝見すると、結構否定的な意見も多いのね。
主な否定的意見としては①説明不足、②犯罪行為?への反発、③帆高が自分勝手?って所かな?うーむ、単に否定してる人達の観察力・共感力が低いだけなような・・・
まず、帆高の家出の理由が分からん!という人が結構多いようですが・・・冒頭、明らかに帆高くん傷だらけでしたよね?「光を追いかけている」場面でも殴られたような傷が複数あるし、行方不明届が出ていることに驚いてるし、陽菜がくれたビッグマックが16年の人生で一番おいしい夕食って言ってるんですよ?
・・・普通、ピンと来るでしょ?
ここに気付けないと感情移入度がだいぶ変わりますけど、顔にあんなに絆創膏つけてるのに「この子一体どうしたんだ?」と思わない人のほうがおかしいですからね。
そう考えると、終盤の廃ビルで警官と対峙するシーンで「皆何も知らないで、知らないふりして!」という台詞も、単に陽菜のことだけを言ってるんじゃない・・・と思えるんですがね。
説明不足どころか、むしろ過剰に説明しすぎでは?と思えるんですがね・・・例えば、陽菜が稲荷系の「晴れ女」であるのに対し、帆高が龍神系の「雨男」であることとか・・・裏設定だろうに、わざわざ龍のキャップを被らせて、すぐ分かるようにするのはサービスしすぎだろ・・・と。
それとも最近は1から10まで説明されないと判らない人が多いのかなぁ・・・。
「晴れ女」と「雨男」のセットだから陽菜を救えるのは帆高だけだし、帆高を救える(救った)のは陽菜だけなんですよね。愛に飢えていた少年が、愛を教えてくれた少女のために、全てを捨ててでも走る・・・素晴らしいじゃないですか。思わず私も「走れ帆高!」と叫びたくなりましたよ。他の観客がいるから叫ばなかったけど(笑)
犯罪行為?については
①銃発砲(1回目)
②池袋で警官から逃走(サンシャイン通り)
③池袋警察署から逃走
④線路立ち入り
⑤銃発砲(2回目)
・・・ぐらいだけども、これ言うほど非難されることですかね?
①については本物とは知らなかったうえに、陽菜を助けるためだし、本物とわかったらすぐ捨ててますしね。
②についても、警察に捕まると自分は親元に戻される、陽菜達は児相行きで姉弟離れ離れになるので。
③については陽菜を助けることができるのは帆高だけだし、そもそも冤罪では(容疑は銃器・爆発物所持)
④については復旧作業中で、全く使用されてない線路だし。
⑤についても、①の時に捨ててた銃を拾って上空に威嚇射撃しただけ。囲まれた時に警官達に向けたのは拙いけど、結局それ以上使用せず(できず)捨てちゃって逮捕されそうになっちゃうし・・・
これらの行為は全部陽菜を助けるためですからね?犯罪行為といえ、人の道から外れてる訳では無いし、そこまで槍玉にあげることでは無いと思うんですがね・・・
帆高が自分勝手?とか言ってる人は、要は『女子中学生を生贄に差し出すべき!』って主張しているに等しいんですけど、そのあたりちゃんと自覚してるんですかね?
劇中でも「元に戻っただけ」と言われているとおり、帆高が陽菜を救ったから東京(の一部)が水没したんじゃなくて、水没しているのが、「本来の東京の姿」なんじゃないですかね。
廃ビルの屋上の鳥居をくぐって空の世界に行った時に、陽菜がいた草原とは別の草原がいくつもありましたけど・・・普通に考えて、あの草原一つ一つに神隠しにあった「天気の巫女」がいる(いた)んでしょうね。
そうやって何人もの人柱(生贄)を捧げて今まで秩序を保っていたということでしょう。そんなことをしないと保てない秩序って、そんなに良いものなんですかね?個人的には碌なものじゃないと思うんですよ。それこそ「元々狂ってる」って奴です。
帆高が陽菜を救ったことによって、今までより確実に大変だけど、まともな世界に一歩近づいたと私は解釈しました。
あと、別に東京は滅んだわけじゃないですからね。水没したのはあくまで東京の一部だけだし、一気に滅んだ訳ではなく、3年かけて少しずつ沈んだわけで、人的被害はほぼ無いのでは?経済被害は甚大だろうけど。(笑) まあそれでも電車の変わりに船が走り、水没した町の上にかかった歩道橋のうえで、日常会話がされる程度には、皆たくましく生きているんだから、まあいいんじゃないかな・・・と、思うんですが。
全員が救われるなら無理矢理ハッピーエンドでもいいのか
君の名は。のような全員を救う為なら無理やりにでもハッピーエンドにするようなストーリーが嫌いだったのであまり期待はしてなかった。しかし、今作はかなり勝負しに来たなという感想を持った。
罪をこれでもかと犯す少年、それに影響されたように周りも世間的には間違ったことをやってのける。これを批判する層は間違いなくいるだろうがまず前提としてこの作品はフィクションだということを忘れないでほしい。もちろん作り話だからと言って何をやってもいいということではないがここを批判してしまっては今までに世に出てきたミステリー小説や名探偵少年はどうなるだろう。なぜあちらは批判されないのか。
次に「穂高くんが陽菜も世界も全部救えばいい」と言ってる人たちに問いたい。本当に映画見たか?
作中で老人が「代償がある」と言っていたのを聞いてたのか、もしくはそのシーンだけ寝ていたのか。今回の主人公は立花瀧のようなすべてを救える「超人主人公」ではない。実にガキっぽくくだらない考えで生きている16歳に全てを救え?エヴァでも見とけバーカとしか思わない。
何かを救うには何か代償が必要、この世界も誰かが幸せになる分誰かが不幸になっている。作中で言えば陽菜は救われたが須賀の娘は救われなかった。
これを描く新海誠に素直に感心した。「万人受けしないだろう」確かにその通り。結論しか見えないやつにこの作品の良さは分からない。
オタクは多分好きなストーリー。数々の伏線と考察ポイント、魅力的なキャラクター、きれいな背景に美しいBGM。そしてすこしひねくれたオチ。君の名は。が嫌いだった層は是非見に行ってほしい。
あと陽菜ちゃんかわいい
ベタなラブストーリー
いつもの新海誠作品ではあるが、いつもよりもベタベタのラブストーリー & ファンタジー。
中高生女子向き。
こういう、背中が痒くなるほど幼い、純愛系の少女漫画っぽい展開は好き。
私としては『君の名は。』より好き。
ただ、ベタベタさから、『君の名は。』より男の支持率は落ちるかも。
特に最後の展開は、好き嫌いはっきり分かれるような気もします (いまどき、まさかのセカイ系ネタとは……)。
新海さんらしく、『君の名は。』からカメオ的なゲストキャラ登場もあり。
登場する街は代々木、新宿、渋谷、田端あたり、山手線圏内。
特に舞台になった池袋のラブホが聖地化したら面白いな、と思ったり。
音楽とモノローグが、映画を見慣れたおっさんにはうるさ過ぎると感じたが、見慣れてない人たちには必要なのかな、とも。
タイアップはリアリティを超えて、少しやりすぎに思えた。
看板など、さりげない範囲で済ませばいいのに。
期待してなかったから楽しめた…
映像 ★★★★
音楽 ★★★★
音響 ★★★
物語 ★★
キャラクター ★★★
アニメーション ★★★★★
演技 ★★★
まずは映像については雨の描写とビルなどの背景はよかったと思うし、すごく力をかけたのだろうと思います。
しかしながら最初に出てきた病室の窓の外の滴などが、たぶん光の当てかたのミスで、窓の中に雨が滴っているのか、結露なのかが分からないような中途半端な感じが見えたり、草や植物の描写がコンクリートと同じ色彩で塗ったためちょっとリアル感が無いように見えた部分があったのが残念だったです。
ただその他は物凄くいいので、ほぼ文句無しだろうと思います。
音楽はイメージ通りにちゃんとアーティストが作ってるなと思いました。最後まで音楽に時間かけてる理由がわかりました。
音響に関しては、可もなく不可もなくそつなくこなしてる感あったので普通です。
物語に関しては正直な話盛り上がりもなく、いわゆるありきたりな誰でも見ながら予想できるストーリーで、ときどき「こんなご都合主義な」と思えるような展開で、せっかくキャラがいいのに、物語が邪魔してるのが非常にもったいないと思いました。
あとは伏線の張り方があまりにも露骨すぎて、(形見のブレスレットのカット等)ただでさえストーリーに幅がないのに「伏線立てたからみんな分かるよね」とやられしまったら、ちょっと気持ちが冷めてしまう部分がありました。
キャラクターに関しては、とてもキャラクターがイキイキしていて、無駄なキャラクターが誰一人いないと思いました。
ヒール役のリーゼントの警官も最後はすごくいいキャラ終わってよかったです。
裏を返せば、キャラクターをイキイキと動かすために、物語のご都合主義が生まれた感じが否めません。
ただ物語の為にキャラクターに演技をさせるのとの天秤にかけた場合、自分は新海作品ならどちらかというと後者の方がいいと思いますし、なんならば新海誠ならもっといいバランスを取れるのでは無いかと思います。
アニメーションに関してはやっぱり綺麗すぎる背景とアニメッチクなキャラクターを入れると、普通ならどうしてもキャラクターが浮いて見えるのですが、ただ雨の描写が多く、暗い画面が多いのでいい感じに同化させてるのは、考えたなと思いました。
また晴れの日の動くシーンは背景をぼやかす事と光をリアルに書く事によって、綺麗に同化させてて凄いと思いました。
そこは前作から進化した所だと思います。
要するにリアルな背景とキャラクターのアニメッチクな絵を同化させるのは難しい思っていましたが、それをほぼ同化さてて凄いと思いました。
最後に演技についてですが、ほぼ俳優を起用しいるのですが、一番懸念されていた本田翼の演技もうまいとは思いませんが、ほぼ違和感なくこなしてたので、物語の邪魔にはならなかったので良かったですね。
他の俳優の方々も普段の声優ではない演技なのに、よくあそこまで演技出来るなとちょっと驚きました。
小栗旬良かったです。
ただ別に声優がやっても同じやと思う部分もあったので、評価は3です。
ただ新海さんがドラマをアニメーションでやってみたいかと思う節はあります。カット割等…
総評として、自分は綺麗な背景描写とキャラクターを見る映画で、物語はおまけとして楽しむ映画だと思いました。
君の名は。から上がったハードルを期待して見たファンはとてもつまらないと思うかもしれません。
ただ普通のアニメ映画に比べれば全然及第点だと思います。
「大絶賛」
今年73本目。
「スッキリ」で加藤浩次さんが大絶賛の意味が分かりました。
「僕は君の名はよりこっちの方が好きかな」とおっしゃってたのも分かります。
新海誠監督がゲストで、まずV(ビデオ)コンテを作って、監督が声を入れて、それをスタッフに見て貰ってダメ出しをして貰う。
最初からどんどん修正をして行ってより良いものを作る。
2年間心血注いで作った作品が「つまらない」の一言で片付けられると、心にくるので、「痛くない作品作り」をしているそうです。
自分も大絶賛でした。
刺さる人には刺さる作品
大人になりきれない、でも自分では大人な考えだと思い行動するが、世間から見ると甘い考えで常識外れ、そんな高校生男子の心理描写をとても上手く表現をしている。
この映画、賛否両論と監督自身もコメントをしていると見たがその通りだと思う。
ここからは個人的な解釈も含まれます。
この映画を良いなと思う人は何パターンかあるかと思っていて、
単純に男女で何か問題を抱えているのを解決して最後に結ばれる作品が好きな方や、
中学〜高校生の頃、同じように親元にいたくない等の理由で家出をした経験があるなど、主人公に何かしら共感出来る人。単純に陽菜が可愛いなどなど。
内容についてちょっと考えていくと、
穂高の家出の理由は多分特に深い理由はないと思っている。
多分島暮らしで閉鎖的な考えに嫌気がさして、家族とも喧嘩が増え最終的に殴り合いくらいまでの大喧嘩で飛び出して来たのではないかなと。
なので穂高は基本は無計画で考えが甘い。(本人はなんとかやっていけるだろうと考えていて、自分の甘さを認識していないと思う。)
そんな穂高が運命的に出会った陽菜と一緒にいたいと思うが、世間一般から見るととても考えが甘く、こども特有の言動、行動が目立つ。
多分この子供っぽさを経験していて、受け入れられる人は映画を楽しめて、この子供っぽさが許せない人はあまり評価が出来ないだろうなと思っています。
また現実と非現実を上手く融合しているなとも思いました。ヴァニラトラックは流石に笑える。
ただ風俗的な内容にも触れており、視聴層としてどこを狙っているのかがわからない点も評価を下げてしまうなと思います。
子どもと見に来た家族(親)は複雑な心境で見ているのではないでしょうか……
またもう一つの批判ポイントは終盤、穂高をはしらせる為に圭佑が警察を殴るところでしょうか。
圭佑は昔は穂高と境遇が似ていて穂高を助けたいと思う反面、大人になり守るべき子どももいるのでそれと秤にかけるといった描写まではわかります。
しかしその大事な子どもを捨て置き警察を殴り犯罪者となるのは最後に残念な大人だなと、大人なのに幼稚すぎないかといった違和感も覚えました。
圭佑は葛藤しつつも動けないといった描写であれば、守るものが増えて直情的に動けなくなってしまった大人の社会の厳しさと、穂高の後先考えず行動する子ども特有の甘さとの対比になり、より深い作品になったかなと感じます。
批判ポイントもありますが、個人的な経験から穂高に感情移入できるそんな良作品だったなと思います。
一緒に見に行った相方はあまり興味を持てなかったようで…考察などしたいなと思っていたので、違う意見などもコメント戴けると嬉しいです。
とりあえずもう1回は見に行こうと思っています!
既存の概念を壊す
辛口多くて悲しくなるほど( ;∀;)笑
賛否両論あるのは当たり前!
私にとっては素晴らしい作品でした!!
今の子供達の性質や、働き方の変化、精神論、目に見える異常気象も含め、
明らかに時代が変わってきている今、
既存の概念から派生した、行き過ぎた規律やルール…それに縛られ過ぎて、辛くなる人が増えてきた事実もあると思います。
もちろん、規律で縛ることで保たれた治安や平和はありましたが、人が成長して変わっていくように、世の中の変化を止めることはできない…
須賀圭介を通して「変わらないことへの執着」
主人公2人を通して「それでも自分の世界を生きる」
ということを私は見せてもらったと思います(^^)
終わり方も「その終わりか!」という(笑)良い意味で期待を裏切ってもらえました!
「晴れは良いことで、雨が悪いこと」
確かに日常的に不便にはなるけれど、それってただの受け取る側の都合でしかないですね。
本当に私にとってはたくさんの気づきがありました☆
『明確な答えを知りたい!』という人や
『伝えたいことの意図を探る』ことが
好きなタイプの人には
残念ながら批判されてしまうかもしれませんが…
『一人一人感じ取れるものが違う』という
楽しみ方ができる方には伝わると思います(o^^o)
そのタイプの方にはオススメです!!(笑)
「君の名は。」の主人公が出てたり、
ジブリっぽいキャラクターも
またみんないいキャラで好きです♪
二回見ることで、本当の良さがわかる作品
私は公開日に『天気の子』を一度鑑賞し、2日後にもう一度『天気の子』を鑑賞しに行った。その結果、全く異なった感想を持ったので、それに関して話していく。
まず、初めて鑑賞した際の感想は、正直期待はずれだな、というものであった。
私は、新海誠監督の『君の名は。』が大好きで、これまでに10回以上鑑賞し、小説も何度も周回した。それほど『君の名は。』に夢中になったので、新作の『天気の子』にもかなり期待して、鑑賞していた。
しかし、鑑賞後の感想としては、描写や音楽は安定して良かったが、ストーリーの展開がスムーズでなく、さらに伏線回収もされず、最後の最後まで映画に集中できずに、正直がっかりした。
私がそう思うのは、『君の名は。』を好きな理由が、あの2時間弱という短い時間で、あれほど前半部分の伏線(例としては、組紐と流星群の関係性や、口噛酒とラストの繋がり)を回収し、さらには、主人公の瀧君や三葉に感情移入することができることで、ラストシーンに近づくにつれて、ドキドキしたり、感動したりできたからだと思う。つまりは、ストーリーの内容が濃い上に、よく考えられて作られているなと感銘を受けたからである。
しかし、『天気の子』に関しては、そもそも、主人公の帆高がなぜ地元が嫌で東京に来たのかも説明されず、そして、何よりもヒロインの陽菜が晴れ女になった理由が薄いこと。(代々木の廃墟ビルで祈っただけで、雨の巫女になるのは、前作と比べて弱い。)
なによりも、前作に比べて前半の仲良くなるエピソードから、クライマックスになるまでが急で、(というよりかは、いらないシーンが多い!)主人公、ヒロインに感情移入ができなかった。その雑さがどうしても気になり、ラストシーンで感動することができなかったと感じている。それは、どうしても前作の『君の名は。』と無意識に比較してしまい、二番煎じに思えてしまったからだろう。ストーリーでの、フラグ回収が少ないことが私の好みとは異なっていて、映画の時間が長く感じてしまうほど、作品にのめり込めなかったのだ。
しかし、そう感じるのも、『君の名は。』という歴史的な大ヒット作品の次作であることからの期待からであり、2回目の鑑賞では、新海誠作品であることや、伏線考察、矛盾点などは考えずに、素直に主人公やヒロインに感情移入し、ストーリーを楽しもうと決意した。
そう思い鑑賞した二度目の『天気の子』。感想として、とてもいい作品だな!と感じた。
理由はどうであれ、帆高と陽菜が運命的に出会い、そして親交を深めていく。『君の名は。』は入れ替わりの話であるから、お互いのことをほとんど知っており、実際に本人に会いたいという気持ちがすごく伝わる設定であったから、一回目の鑑賞でも感情移入ができた。
『天気の子』も一度鑑賞すれば、最終的に帆高と陽菜はお互いにかなり惹かれていることも分かった上で二回目の鑑賞ができるため、前半から二人のやりとりを純粋に楽しめる。そこからの展開も、伏線などを気にせずに鑑賞すれば、素直に思い合っている二人が離れ離れになってしまい、そこから、好きだ、もう一度会いたい!という気持ちだけで、どんな困難にも立ち向かう主人公に感動することができた。また、二度目の鑑賞であるからこそ、一回目の鑑賞では気付きづらい伏線というか、描写に気づけた。(例えば、陽菜が一度空に浮くシーンで、街灯に体が重なった時、すでに体が透明に透けていること。空に陽菜が行った際、母のブレスレットであった雫の首飾りが割れて、彼女が雨の巫女でなくなったことなど。)
一番の感じ方の違いは、ラストシーンで主人公がヒロインに会った際に告げる一言の考察である。
「僕らなら、きっと大丈夫。」
正直、一度目は、なにいってんの?どゆこと?雨が降り続くような困難でも、二人なら大丈夫ってこと?と、はっきりわからなかった。
しかし、二回見ることで、ラストシーンに瀧君ばあさんと会ったシーンと、圭介との会話シーンの意味。からの主人公の考え方の変化を描きたかったのだなと理解できた。
それは、主人公の帆高は、自分の想いと決断により、東京が沈没したという罪悪感を感じていたが、瀧君ばあさんとの会話で、あくまで東京は元の姿に戻っただけという慰めを受け、さらに圭介との会話で、自分たちが変えたという風に責任を持つ必要はない、この世界は元から狂っていると思うことで、少しでも自己肯定しようしていた。陽菜に会ったら、陽菜もきっと罪悪感を感じているから、励まそうと、でも、どのように言葉を伝えるべきなのか、という主人公の葛藤が描かれている。しかし、いざ、陽菜の姿を目にした時、きっと彼は三年前感じた、「この子さえいてくれれば、どうなってもいい。この子と一緒にいれば、この子への愛があれば、きっと僕は何でも乗り越えられる。」(←あくまで、私の解釈です)という気持ちになり、その結果出た言葉が「僕らなら、きっと大丈夫」であったのだなと思った。
ここまで述べたように、展開やストーリー性に注目するのではなく、主人公とヒロインの気持ちに注目して、純粋にストーリーを楽しむことで、『天気の子』の良さに気づけるのだと、私は感じた。
この、作品に対する見方の違いが、感想としての賛否両論を生んでいるのではないだろうか。
新海誠の作品として、まるで『君の名は。』をなぞったかのような、ストーリーと展開、そして描写にがっかりした者は多いだろう。確かに、新海誠監督がこれからも、災害をテーマに感動を産む展開を続けるのであれば、それは私も気持ちのいいものではない。正直、今回の大豪雨も見ていて不快な気持ちになったのは確かである。しかし、新海誠監督の描く、主人公とヒロインの青春は、人を惹きつけるものであるのも確かである。きっとそれは、今後の作品でも、美しい景色とともに、描かれ続けるだろう。次回作には、これまでとは違ったストーリー構造と展開を期待したい。
最後に、ここまで長々と意見を述べてきた結論として、まるでレポートのようなこのレビューを締めくくりたい。
『天気の子』は二度鑑賞し、純粋に主人公とヒロインに感情移入することで、作品の良さを感じることができるであろう!ぜひ、もう一度映画館へ足を運んでほしい!
期待していただけに残念だった…
日本が最近天災によって被害が受けているのにあのような結末はどうなのだろうと思ってしまった…
こちらの作者が伝えたかったことはたくさんあるだろうがその中で私の中で印象的だったのが
子供と言うのは自分勝手な生き物でミクロ的な思考できないと言うことだ。
その証拠に
晴れにし続けることが目の前の人を喜せこれが正しいことと思っている。
なぜなら
雨が降らなくて困る人もいるはずなのにそのことは描写されていない。
これは
主人公(子供)目線でかかれているため
他にも、世界がどうなろうと自分の愛しの人が返ってきてそれが正解であるようにハッピーエンドとして終わっている。
一方でヒロインが人柱にならなかったため天気が3年間ずっと雨ばかりで洪水になっているが困っている人々の声は描写されていない。
これも
主人公(子供)目線でかかれているため
今回の映画を見た私の中の感想は
人のエゴを描いた暗い映画だと私には感じられました。
うーん。モヤモヤ
新海誠監督の作品は十数年来ずっと好きでしたし
色々なレビューで君の名は以前の感じが戻ってきたとあったので期待していたのですが私はイマイチのめり込めませんでした。
どうにもモヤモヤとした気持ちが収まらないので投稿です。
初めに良かったところは
丁寧に描かれた背景や跳ね返る水などの描写はさすがの一言です。
花澤さんと佐倉さんのくだりは正直笑いましたし
前作の登場人物が出てきたファンサービスも良かったです。
(隕石の次は水害とかどんだけ不幸属性なの・・・)
イマイチ乗り切れなかった理由としては
説明不足というか心情描写不足というか・・・
もっとそれぞれのキャラクターの心情を掘り下げてくれれば違ったと思うのですが
どうにもいい感じの曲を流して少年が走れば感動するとでも思われてる風な感じがします。(実際ちょっと感動しそうになりましたが)
物語の核の主人公からして東京に出てきた説明がないので感情移入が難しいです。
私が東京に憧れを抱いたことがないのが原因なのかもしれませんが
関東圏もしくは本州の方はあれだけの描写だけで納得が出来るものなのでしょうか?
(前作も当たり前のように全員が東京に出てきててモヤっとした。)
冒頭で絆創膏をしていたので何か地元で大人(or社会)から理不尽を押し付けられたこと反抗したが結局暴力でねじ伏せられて挫折をしたとか
その辺の描写があればラストに銃を使ってまで警察(=大人の理不尽)に立ち向かうことに説得力が出てくるように思います。
あとは須賀は自堕落な生活をしている擦れ切ってしまった自身とか
夏美は就活で心にもない言葉を繰り返して自分の人生の岐路を乗り切ろうとしていることへの疑問とか
そういった説明があれば終盤のシーンも純粋さを失った自分と純粋さの塊の少年が立ち向かう姿勢に影響されて主人公に協力する的な感じで納得が出来るのですが
ラストも児童相談所の問題が解決してないのに音信不通で地元で3年ものうのうと過ごしていた主人公は何なのか
世界を犠牲にしてまで救ったヒロインではなかったのかとか色々疑問に残ります。
本当に監督の作品は好きなのでそれぞれのパーツは良いだけに組み立て方が悪く感じて私としてはモヤモヤが残る作品でした。
難しく考えるか、単純に楽しむかで評価が変わる
面白かったといえば面白かったが、単純に消化不良。
「君の名は」以前の監督の手法が前面に出ている気がして個人的には残念だった。ひねくれすぎている。
「君の名は」で一般受けした要素をそのまま継承してくれればよかった。
みんな純粋に感動する準備をしてきてたはずなのに、結果としてそんな単純な要素はどこにもなく、自分で考えて自分で感動できる場所を探さなければならないのがつらすぎた。
社会問題の風刺なんていらなかった。
雨女(雨の巫女)のくだりを深堀してもらいたかった。
そこにまつわる伝承を通して水没した東京を救うなり、
「人身御供」になったヒロインが奇跡的に帰ってくるような
陳腐だがわかりやすい感動のストーリーがよかった。
そういう物語を求めていた人は多いんじゃないかと思う。
「監督が暗喩したなんらかのテーマ性を深堀して監督の意図に
近づこうとするような評論家気取り」でないのならば
正直そんなに高い点つけるほどのものでもなく「君の名は」の
ような感動を「天気の子」で得られなかった事に不満を感じている
と思う。
悲しみが止まなくても、陽だまりを求めたい。
個人的に、一番望んでいた新海監督作品でした。
秒速5cmで初めて新海さんの映画を観たとき、映像や演出の美しさと共に、
ストーリーの転結の悲しさにどうして…が止まりませんでした。
「君の名は」を小説から知っても、私には変化球すぎました。
この作品は、ストレートです。平等な「雨」と、それぞれの「光」。
世界に悲しみが降る日々にも、陽だまりのような幸せを求めたい。
主人公たちのそんな想いに、強く共感します。
映像美・音楽は素晴らしいが、ストーリーはダメダメ
【良い点】
・映像の美しさ。特に水の表現は圧巻。前作「君の名は」と同じく日常にある風景(今回は雨⇒晴れに変わる東京、明治神宮の花火大会)と神の世界(積乱雲の上)を美しく見せる描写は期待通りで満足。
・音楽。RADWIMPSの音楽と映画のシーンがばっちりかみ合っている。特にGrand Escapeが流れるシーンは鳥肌がたった。
・キャラクター。嫌いになるキャラクターがいなかったのはよかった。主要キャラ全員がそれぞれ悩みを抱えており、それを彼らなりに解決する姿に思わず応援したくなる。ただし、その解決方法が犯罪なのは、「まあフィクションだし」でさらっと流せない人には嫌いになるキャラクターもでてくるだろう(特に主人公)
【悪い点】
・ストーリーが薄い。内容の理解が難しいところはないだろうが、それはストーリーが薄っぺらいからである。神頼みで全て解決!というのはいくらフィクションだからといっても安直すぎて冷める。
・エンディングは話の収拾がつかなくなって、問題を放置したままFinである。ストーリーについては誉められる箇所はない。
いろんな意味で難しいことに挑戦した感じ
制作開始時には昨年の水害などなかったのだから、きっと制作期間中に何度も何度も手直しや表現を変えたんじゃないかなと思います。
天気を題材にすると雨が悪く、晴れが正しいとなりやすいものだが、雨が正しいとも取れるようにストーリーを仕上げたあたり、ネガティブになりがちな雨をポジティブに考えれるようにしたいという願いにも見えました。
陽菜がこの世に戻るシーンで、穂高が雨でいいと明言していたら、この題材はチープに晴れが正しいになってしまったかと。そういう意味では言葉に神経が行き届いていたと思いました。
というかその辺りが変わったんかなと。
最終の沈んだ東京は少し大袈裟だなと、レインボーブリッジが浸かるともはや日本の沿岸部は沈んでるだろうと思うし、国も何かしてるだろと。
そのシーンで立花さんが話す、元々は海だったんだから、元に戻っただけというセリフは、気持ちを切り替えて生きるためのメッセージにも取れるかなと。諦めた訳でなく、自然と身を任せて生きる決意のような。
災害被災者には少し理解しにくい、または反発を受けそうな題材を投げ出さずに仕上げた意味は、やはり天気に左右されて生きていることへの考え方の提示をしたかったのかなと。
晴れと引き換えに人柱になる。
昔から日本はそうしてまで晴れを望んできた背景に
ある寺の住職がいう、異常気象とは最近の様子を見て…というくだりが示すように、晴れていることが、有り難く、雨が当たり前な時代があったんだと思う。災害で人の命が奪われてしまう中で、晴れを願うことがもし誰かの命を捧げないと得られないことならば、晴れを願う気持ちは尊いものでなくてはならないと語るというように、陽菜が命を捧げながら叶えていく晴れはあまりにも個人的な願いばかりで、その対比がこのドラマのテーマなんかなと思いました。
その割には、キャラ設定が甘く、キャラの背景が乏しいのは否めない。
穂高は何故家出したのか、陽菜のお父さんは?
実質子ども2人でアパート暮らしは可能なのかとか、
もう少しあれば感情移入できたかな。
特にラストシーンで、須賀圭介がビルで穂高を引き止めておきながら、警察に囲まれた時に急に穂高を助けるのはあまりに唐突だった。自分の状況から加担出来ないはずなのに、殴ったあたりは分かりやすいけど、短時間すぎるなあと。同じシーンで、凪が助けにくるが、お前のせいで…といきなり怒るのも、唐突。本来ラブホで居ないのがわかったあたりで、穂高に向かって文句言っていいかなと。
平泉成が刑事してるが、似てる似てないが微妙で、すべった感じ。たいして役に立ってないし。
多少の辻褄合わせは仕方ないかなと。
何か切り貼りされた感じがあるので、葛藤がある気がしました。また追いついてないのは、まだまだ時間がなかったのかなと。
ところどころに君の名はのキャラクターが出ているあたりは、遊び心だろうけど、ファンにこびたのか、引きずってたのか。無くてよいと思う。
カナが書いた名前が声優さんの名前だったりするのもアニメだなと思う。映画にして欲しいな。
ジブリのようなファンタジーを描いてないので、前作からの二作目は、新海監督のスタンスが見えた感じがしました。
全体的には楽しかった。
描写も相変わらず綺麗だった。
今回はラドウィンプスのPVにはならなかったかな。
二匹目のどじょう?
新海監督の最新作ということで、少し期待していた部分もあったのだが、完全に期待ハズレ。
映像はきれいだったが、ストーリーが浅すぎる。
子供向けなのか、誰に向けて作っているのかわからない。
音楽も全然新鮮さがない。
久しぶりに観に行かなければ良かったと後悔した映画。
才能のある方だと思うので、こんな前作のヒットに引っ張られた作品ではなく、新しい感性を見せて欲しい。
雨男対晴れ女
映像はさすがに美しかったですが、ここ数年自然災害に悩まされている日本でこの結末は少し残念です。
キャラクター達の個性や自我も成長過程と言えどまだまだ脆く、主人公が銃を使って殺人犯になってしまうのではないかとハラハラする場面が散見されました。万引き家族の影響なのか、子どもから自由や大事な家族を奪う警察や児童相談所の職員との対比構造も天気の子というテーマからやや逸脱し複雑すぎて新海監督のメッセージを汲み取るのが難しかったです。
アニメーション的な勇気をもらえる作品というよりも、暗く切ない気持ちになるようなストーリーでした。ただこうした繊細な作品は新海監督らしさを感じさせました。
雨男である主人公(無邪気、暴力的、破壊的)と晴れ女であるヒロイン(母性的、自己犠牲的)は本来一緒に生きていくのは難しいのかもしれません。それは、晴れ女前任者であるヒロインの母親の早すぎる死、須賀の妻の事故死、凪の「姉ちゃんを返せ」という言葉が示唆しているのではないでしょうか。
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