天気の子のレビュー・感想・評価
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ブラボー
完璧な映画だと思いました。個人的には新海監督作品でNo.1。
過去作のファンの為の小ネタや、事情は良く分かりませんがプリキュアが出たり、遊び心がありつつもツボをきちんと押さえた秀逸なストーリー。色っぽいお姉さん枠(?)のキャラが今回もいて、オタク的展開のポテンシャルも秘めている。挿入歌も良く、最後まで集中して見てしまいました。新海監督とRAD WINPSはいい仕事をしますね。
新海監督作品の特徴として、ラストが完璧なハッピーエンドではないというのを今回も踏襲している。愛する者の為なら悪にもなれるある種の純粋さを、鑑賞している大人も違和感なく受け入れられるし、しらける事なく応援したくなるのは凄いことだと思う。
違う人だった。
私が知ってる新海誠
ホダカが、頑張って警察から逃げてヒナを迎えに行く。
鳥居の前で強く願い、ヒナの元へと飛ばされる。
しかし、ヒナはこちらにはもう戻れないことがわかって
「私はずっと、この空の上でホダカの幸せを祈り続けてるよ」
って言って抱き合いながら落ちていき、鳥居の下で転がってるのはホダカだけ。
それから3年後、異常気象もなくいつも通りの日常に終わってホダカも高校を卒業して東京にやってくる。
スガさんに会って、似たような「大人になれ」的なこと言われて
事務所をあとにしたホダカが、あの鳥居のところまで行ってもう一度ヒナの事を思いながら強く祈り始める。
後ろにヒナの気配を感じて勢いよく振り向くけど、そこにヒナの姿はなく日差しが強くさしているだけ。
「東京は、あの三年前の激しい雨が嘘かのようにいつも通りの日常へともどりつつあった。だけども、この日常とこの青空は、ヒナさんが雲の向こう側からいつも僕たちの事を見守っているからだという事を、みんなは知らない。僕が、僕だけが知っている秘密だ。」
鳥居のところに指輪が置いてあって、それをキラッと光らせてからの
ーー天気の子ーー
で、RADWIMPSの曲と一緒にナギとかの「今」を描いた一枚絵が流れてエンドロール。
これが、私の中の言の葉までの新海誠。
切なさがなくなったし、静けさも無くなった。
新海誠は、絵だけじゃなく音も良かったのに。
あと、しょうもないお色気はいらん。
胸見てたでしょ〜とか、いらん。
今までそんなのなかったやん。
君の名はから出てきたなこういう感じ。
新海誠は、切ない別れの話の象徴のようなアニメ監督ってイメージだったから、君の名はからは私の知っている新海誠ではなくなった。
なんか、こんなこと言ってると古参ファンの気持ち悪い追っかけみたいに見えるから嫌なんだけど
でも正直、こんなハッピーエンドは求めてない。
作品の精神年齢が低くなってんのかな。
ホダカやタキより、他の前作に出てくる男の子達の方がずっともっと大人びて見える。
雲の向こう約束の場所で、サユリを迎えに行ったらサユリがヒロキの事を覚えてて「迎えにきてくれてありがとう!」からの「私、ヒロキ君のこと……」ってヴェラシーラの上でハグしてキスしてって終わり方をしてしまうぐらい、求めてない終わり方だった。
中身がないからなのか、すっかり見れるアニメーションだったからかはわからないけど
あっという間の展開すぎて何がなんだかって感じだった。
サクサクーって感じ。
脈絡のない支離滅裂な感想で申し訳ない。
もうわからないんだよ。
ばーにら、ばにらばーにら
タイトルなし(ネタバレ)
誰しも心の天気は常に大雨で、時には激しく荒れ狂っている。ああしたい、こうしたいって欲にまみれている。誰しもそうであるはずなのに、そんな自分に気づいているのに、大半はその内なる世界から目を背け、晴れを装っている。少年は若くしてその晴天に耐えきれず、大雨が降りしきる大都会へ飛び出した。冒頭での大雨にはしゃぐ彼の姿はとても印象的だ。社長の言う通り、本来世界は狂っているはずのもの。狂ってて何が悪いというのだろう。狂っている彼を哀れな眼差しで見過ごすか、はたまた老刑事のように彼に対して羨ましさを覚えるか…
彼は元来自惚れが強く、自意識過剰のように思われる。最後までそうだった。同時に「雨でいいんだ。大丈夫なんだ。」と、そんな自分を受け入れる強さをも持ち合わせていた。野田はこれまでの新海の作品に対して「監督は今まで結末に対してどこか臆病になるところがあった。でも今回は我を押し通したように感じた。」と同タイトルの小説版の解説にて記している。監督は公開に先立った心境として「怖い」とニュースにてコメント。私は『天気の子』以外の新海作品を観たことがないため、偉そうなことを言える立場ではないが、おそらく今回、監督は晴れを装うことなく、世間の反応に恐れを感じながらも帆高のようにラストまで雨の世界にしっかり身を置いていたのだろう。
私はそんな帆高、新海を羨ましく思った。
雨でいいのだ。むしろ、雨であることにもっと誇りを持つべきなのかもしれない。
君の名はより面白い!
ストーリーとしては、晴れ女のひなちゃんが、天気を願うことで雨から晴れにする能力を持っているが、それと代償に自分が天と地の人柱になってしまう…が大筋。
ひなちゃんとほだかくんの熱い恋愛、細かな絵の描写、圧巻させるストーリー展開…個人的には君の名はより凄く感動し、楽しむことができた!恋人と観に行くのがいいかも!俺は1人やったけど
ハレハレの実
君の名はに似せている作品
物語としての尊さ
主人公は愚かで利己的だったのかもしれないけど、そんな主人公だったからこそヒロインは笑顔になれて救われた。
物語として彼の選択は間違っていたのかもしれないけど、その選択を選ぶ主人公とヒロインの物語には輝きがあって、尊さがあった。
今の世界の在り方を選択して、責任を持っている大人だからこそ見て欲しい作品だと思いました。
前作売れすぎたせいで
全体的に起きにいってる感じが残念だった。
おそらく、作品作りに自由がなくなったせいで、広告臭と「君の名は」登場人物紛れてます感が凄かった。
全く別物として期待して行ったのに、残念でした。
前作とあえて比べると、
ストーリー性や音楽も前作の方が全然良かった。
今作は、予想通り過ぎるわかりやすい展開で、ちょっと物足りなかった。
ひなはこれでいいのかな?
淡い恋の物語どまり
映像と描写はさすがに美しい。花火🎆のシーンと路面に跳ね返る雨粒は実写レベル。
陽菜と夏美はキャラクターとしても可愛く声もマッチしていて、それを見るだけでも価値あり。
でもストーリー的には普通。「君の名は。」のようなスケール感はなく、こじんまりした恋物語の範疇。それも悪くはないけど、稼ぐために風俗を出すのは、東京のリアル感を求めようとしたのかもしれないが安直すぎだし、年齢設定からしてもダメでしょ。そういう考えの持ち主とわかってしまってからは、感情移入もできず。
それにスポンサーなのかもしれないが、やたら画面に実際の企業名がでてきて、アニメなのに商業主義が垣間見られるのがマイナス。そこまでリアルでなくともいいのにって感じ。
全体的にRADWIMPSに救われた感じ。
RADWIMPSと本田翼にプラス一点かな。
超正統進化した新海誠の世界
「君の名は。」を超えてきました。個人的には今まで観てきたアニメ映画の中でも最高に面白い部類だったかな。作画の綺麗さと繊細さは勿論の事、相変わらずテンポも良いし曲もバッチリだしで、大衆受けを狙った作品作りも本当に上手いなと笑。もうなんだかよく分からないけど感動させられるような。いやなんだかはよく分かっているんですけどもね。
一方で批判が多いのも確かに頷ける。が、はっきり言って的外れな物ばかり。まずこの作品の大前提として、主人公は未熟な16歳であり、ヒロインはまだ中学生という事を忘れてはならない。言うなれば「ぼくらの七日間戦争」や「スタンド・バイ・ミー」のような雰囲気に近い。『子供がやっている事』という前提が理解できている人といない人とで、意見がはっきりと分かれる傾向が有るのかも。
さてさて物語は離島から家出してきた少年が東京のと言うよりかは大人社会の洗礼を浴びつつ、世話好きなおっさんに出逢ったり同じような境遇のヒロイン達と出会ったりする話である。冒頭からバニラトラックや風俗絡みの話等、アダルティな要素が多く挿入されている事が「君の名は。」と大きく違うと言える点だろう。
つまりこの作品は子供達が主人公ではあるものの、子供向けな世界観で進行する訳ではなく、大人社会に放り込まれた子供達の話だというメッセージが、冒頭から示されていたように感じる。
もう一つ「君の名は。」と大きく違うのが(比較論評のつもりではないが)、今作では特に予想を裏切るようなドンデン返し的展開は無い。「君の名は。」では三年のずれが有ったり実は三葉が隕石で~というビックリ要素が有ったのに対し、今作は割と予告編からの予想通りな展開だった。
話題を戻して主人公は16歳の男の子。彼は事情こそは明かされていないが、何かしら有って地元を離れた家出少年である。そして東京で世話好きなおっさんや魅力的なヒロイン達と出逢い、人と人との愛や絆のようなものを学んでいき、徐々に活力を取り戻していく。
彼の行動原理には思春期真っ只中という下地が有り、その上で展開されていく事を踏まえて評価しなければならない。結果的に東京は壊滅して日本経済は間違いなく甚大な被害を受けているのだが笑、それでも彼は初めて経験した『恋』というものに、全力を捧げたのだ。
対して今作のヒロインは心情描写が少ない。ので、悪く言えばご都合的なヒロインに見えてしまえない事もない。しかし、入れ替わりや愛がもっと強いテーマだった「君の名は。」に対し、今作ではどちらかと言うと主人公の『成長』がメインに置かれていたように感じる。もっと言うと主人公のエゴが強く作用していると言うか、主人公の世界観で話が進むので、その辺が受け付けない人がマイナス評価を押しているのかもしれない。
ここで物語の展開をざっと分けてみると・・・・・・・・
主人公が東京暮らしを始める→ヒロインと出逢う→ヒロインが特別な能力を持っている事を知る→それを使って特定の場所を晴れにするサービスを初めて大儲け(?)→拳銃絡みの事件で追われる身となる→力を使えば使う程ヒロインが代償を負っていた事が判明→東京中を晴れにする代わりにヒロイン消滅→主人公が救出→数年後に再会してエンド・・・といった具合である。
主人公がヒロインと出逢った段階でヒロインは特別な能力を得ており、この時点で主人公とヒロインはある意味同じ立ち位置に居るとは言えない。「君の名は。」では瀧が三葉をリードするような立ち位置だったのに対し、今作では基本ヒロインにリードされる形である。でも実は年下だったりとそこもお涙頂戴ポイント。
ので、主人公にとって今作のヒロインはある種『女神』のような存在だったのだ。それはもう信仰しているといっても良い。だからこそ彼女の為に国家権力にも世話になったおっさんにも逆らって我武者羅になれたんだし、最後には助け出す事も出来た。なんで鳥居の所に行ったら雲の中に飛べたの?だって?そんな細かい事を気にしちゃいけない。陽菜を愛していたから、助けたい気持ちが強かったから飛べたのだ。それ以上でもそれ以下でもない。
最後に陽菜が祈っていたのも、能力を失った今でもまた力が使える事を信じて、又は東京が晴れる事を信じての行動だったのだろう。ああやって毎日あの場所で祈っていたのかもしれないと思うとまた泣けてくる。。。
ここからは批判の色も強くなる論評にはなる。まず『拳銃』というアイテムの存在。確かに内容とのギャップにはなっていてまた面白い要素だった事は認める。しかし作品の内容的に異質な存在だった事は否めない。終盤の展開では主人公の想いの強さを表す目に見える道具としての役割を発揮していたが、それ以外の場面ではやはり異質だった。
そもそも天候を操れる(雷も起こせるので晴れ限定じゃない?)人間なんて居たら何かしら世界的な組織に目をつけられてもおかしくはない。だが、主人公とヒロインとの恋愛模様に超常的な空の向こうの存在や社会的なメッセージ等も含めたら、挿入する暇が無かったのではなかろうか。だからこそ、変わりに『拳銃』というアイテムを入れてそれを元に警察を主人公達の弊害とした。まあ家出少年少女という要素も有るので対警察&児相のような構図でも問題は無いか。
あとはやはりヒロインの心情描写の少なさが「君の名は。」を踏まえると物足りなく感じる要素の一つかなあと。勿論今の設計でも全く問題は無いんだけど、もうちょっとヒロインがどう思っていたのかを少しでも良いから描写してほしかった。これだと実は主人公に同情しての友情的又はお姉さん的な目線で主人公と向き合っていたのではないか?と、そういう解釈も出来そうな気がしてきて少し落ち着かない。
批判色の強い論評はこれくらいにしておくとして、新海誠監督。やっっぱり本物ですね。引き込まれてかつ共感出来る設定。そしてそこからの超予想外な展開と感動。魅力的で全員に好感が持てるキャラクター達。最高の音楽とその挿入タイミング。そして余韻・・・・・・。
今間違いなく日本最高のアニメ監督でしょう。次回作も期待しております!
期待しすぎました
綺麗なアニメーション
様々な要素のバランスがちょうど良い作品
天気の子
あっという間に終わった!
面白かった。
一応ハッピーエンドか?あの世界で生きていけるならまぁいいけど、首都変わってそう。てか3年降り続いたなら、もうちょい冠水してそうだけどね。日本版ウォーターワールド始まるな。
15歳と16歳の若気の至りな気もするけど、主人公の2人は幸せそうなのでいいでしょ。ほだかは警察に追われてからハチャメチャな逃げ方だったな。現代ならツイッターで拡散されるレベル。
途中で滝と三葉と四葉出てきたのはよかったな。君の名はを見た人たちも嬉しい。
君の名は効果だと思うけど、協力してくれる会社多くていいな。お互いwinwinな関係が生まれてる。
新海誠監督作品ということでバットエンドも不安あったけど、ハッピーエンドだったのがよかったかな。
東京の背景や空や雨の映し方がさすがだな思います。
あとRADWIMPSの曲も普通にいい。曲の導入もよい。
声優陣はおおむねよかったね。本田翼のギャル語はちょっと気になったけど。笑
映像は綺麗でした
前提として、私は新海監督の大ファンであります。大ファンであるが故に残念でした。
まず、映像は綺麗です。言うまでもない。
しかし、ストーリーが、勿体ないと思いました。
全体的に説得力にかけるのです。
具体的には主人公が家出した理由が全くないことや、最後の方で須賀さんの気持ちが変わって主人公を助けた理由がよくわからなかったり。。
なんとなく、凪のあすからみたいでした。
初の新海誠でした!
内容は軽いファンタジーで、面白かったです。
雨から晴れが差し込むシーンは何度見ても鳥肌が立って、特に出会って最初の晴れの時と花火の時は息を呑みました。
僕は最近の教育に幸せになるためには頭良くならなきゃいけないっていう風潮を感じてて、それに迎合してた所があったんですが、この作品はそれ以外の方法があるって教えてくれた感じがします。カップラーメンも殆ど食べたことないんですが、それを2人でわけるシーンや、みんなでカラオケするシーン。小さな喜びをみんなで楽しむことで大きくする。そんな印象を受けて、個人的な意見なんですが、新しい生き方を見せられたような衝撃がありました。
前作の君の名は、は見てなくてCMで見た主人公の名前と容姿しか知らなかったんですが、作中に瀧君のような髪型の子が出てきて、気になってたんですが、立花なおばあさんの孫と名前の出てなかったその子の名前が立花瀧とあり、もしかして君の名はの主人公か?と思って検索してみたらやっぱりそうだったみたいです。完全にネタバレなのでアレですが。
ただ、悪い印象を受けたシーンもあって、警察の無神経というか乱暴な行動だったり、タバコを吸う人への批判という印象も受けました。それと青少年の非行シーンがあり、そういったことに敏感なら不味いシーンかな。穿ち過ぎなだけかもですけど。
結構難しいところがあって、世界をとるか、唯一をとるか。映画で多くあるテーマではありますが、どちらの意見も理解出来るし、難しいです。ホタカの気持ちに共感しているので、僕個人は唯一を選ぶと思いますが、それが正解でないのも理解出来るので。
総評すると、いい映画でした。見所として、映像美とラッドウィンプスの音楽が合っていて映画を見てて気持ちが盛り上がりました。まだ観てない方がレビューを見たら、是非観て感動を共有したいと思いました。
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