天気の子のレビュー・感想・評価
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「君の名は」より面白いと思う。
いい映画だったと思う。
内容が世に出ない為、駄作の可能性まで考え、見てみたが良い裏切られ方をした。
絵の綺麗さは、流石で文句のつけようが無かった。
新海監督の作品はどうしてもストーリーに入り込めない場合が多くて、今一歩の場合が自分的にはあったが、今回はそのストーリーの奥行きに感嘆させられた。
いろんな意味で良作!
見て損は無し!
タイトルなし
若いし、青いなぁ。
どうしても大人目線で見てしまうので、主人公たちの生き方があぶなっかしくて。
君たちの世界に頼れる大人がいないことが寂しいよ。
君たちが君たちらしく生きることがそんなに難しい世の中なのか。
そういう意味では、大人の須賀の心境の変化の方が気になったストーリーでした。
何にせよ、本当はみんな色々な肉付けがされるであろうキャラなんだろうなと思えた二時間でした。
観たら損
新海監督の作品は全て観ておりますが、もっとも意味がわからなく、救いのない映画です。
君の名は。の成功が無ければ批判が大きくなっていたでしょう。
正直言って、がっかりします。
夏休み娯楽映画
いくつものプロットを練った上での完成品ということだけど、「君の名は。」のような伏線もなくストーリーは単純。ちょっと怪しげな須賀の設定も、ウラの無い平凡なものにしてしまったようで、大人向けにはもう少し捻りが欲しかったかなぁ。本来ならもっとショッキングに描いてもよさそうな結末も、夏休み娯楽映画の爽やかさになっていて、現実の気候温暖化を糾弾するといった社会性は無い。
お約束で東京の街のディテールはゴミゴミと美しく描かれており、また新宿聖地巡りが流行ることは間違いナシですね。
最近深海作品を5本続けて観てしまったけれど、やはりこの監督は青春映画が作りたいんですね。
面白かった!けど、納得がいかない
*ネタバレ含みます
映画として、2時間楽しめました。面白かったです。見て良かったです。
ただ、君の名はと大きく違った映画ではなく、似たような要素が多くありました。(主人公が叫ぶ台詞の感じが似てる、クライマックスにかけてひたすら走るのも似てる、あの鳥居が別世界に続いているという設定も口噛酒を祀ったあの場所から別世界に通じる設定に似てる、龍神系や人柱という概念が、彗星が過去の神話や言い伝えからの設定というものに似てる・・・音楽も同じ製作者だからどうしても似てる。)
まーったく違った映画で、全然違うのに今回もおもしろい!と魅せられたかったので、そこが少し残念。
また、映画を見た方の中で、パラレルワールドなのではないかという考察が上がっています。天気の子には、みつはと瀧が明確に出てきます。
天気の子の二人が出会うのが2021年の夏で、その夏から雨が降り続きます。
君の名はで、瀧が就活をしている時に、2021年12月の手帳を見ているシーンがあり、瀧とみつはが出会うのはその次の春、2022年の春なので、東京は雨が降り続いており、君の名はのラスト(晴天です)は存在しなかったのではないかという話です。
なので、パラレルワールドなのではないかという考察です。
もし、本当にパラレルワールド設定なのだとしたら、とても残念です。
「世界のかたちを決定的に変えてしまった」から、あのラストはなくなっちゃいました、って、納得いかないです・・・。
自分で一生懸命作った映画の話を、自分でないものとするなんて、そんなことしてしまったら、映画って結局は作り話だから、要は「何でもアリ」じゃないですか・・・。
製作者は、物語に描かれている世界にリアリティを持たせようと頑張り、映画をみる視聴者は、物語に描かれている世界を一生懸命信じようと、のめり込んで映画を見ているのに、それを作者自身が意図をもって「世界のかたちを決定的に変えてしまった」から、「あのラストは、なくなったんです」と、壊したのだとしたら、ガッカリです。
こんな複雑なことは考えず、映画にのめり込んで、そこに描かれているメッセージを受け取ることに専念したいです。
大勢の幸せより、ひなちゃんを選んだ。
あの選択で、他の人の人生も変わってしまった。
世界がどんなに変わっても、狂っても、大丈夫。
それは分かるんですよ、それを描いてもいいと思います。
ただ、それを描いているリアリティの基礎が失われてしまうパラレルワールド設定は残念すぎます。
納得がいかない。
ので、もう1回映画を見たいと思います。。。。
感動しました。
上から下まで幅広いレビューを見て、まぁ、人それぞれだな、と感じてから行ったのですが、自分は上でした。終盤、私は感動して涙がでそうになりました。
君の名は。と同様に、また見たいと思えるくらいの映画でした。
走れ16歳
主人公の帆高がひたすら走る場面がある。
「これって24時間テレビの手法じゃん」て思った。
あと刑事の苗字が安井と高井なんて笑わせるし。それに、猫は確かに太るよね(笑)。
もう一度見たくなる作品
1回目7月29日、2回目11月19日に映画館で鑑賞しました。
他のレビュアーの方々もおっしゃっていますが、とにかく映像の美しさと音楽の素晴らしさが本当に魅力的な作品です。低評価を付けているレビュアーさんでも映像と音楽に関しては褒めている方も多いというところからも、レベルの高さが伺えます。ストーリーも(賛否両論ありますが)とても良かったと私は思います。
ストーリーに関する考察や評価は私以上に素晴らしいレビューを書かれている方が多くいらっしゃいますので割愛し、私は低評価のレビューをされている方の意見を見て、「私はこう思ったよ」という反論というか弁明を書いてみたいと思います。
①主人公穂高の家出の理由が不明な点
本編で穂高が何故離島から東京まで家出してきたのか、詳細は語られません。これに関して否定的な意見をしている方が多く見受けられました。しかしながら、私は穂高の家出の理由は「特に語る必要性は無い」と思います。若さゆえの家族との対立、ここではないどこかへ行きたいという思春期の少年の願望。ネットカフェのシーンでよく出てくる「ライ麦畑でつかまえて」からも大人への反発がなんとなく感じられます。具体的な家出理由が語られずとも、「思春期特有のやつだな」みたいなニュアンスで感じられれば十分のように私は感じました。
②スポンサーの商品やロゴが頻繁に出てくる点
ローソンのからあげくん、ソフトバンク、マクドナルド、Yahoo!知恵袋など、映画本編には多くの実在する企業の商品が実名で登場します。これに対して「スポンサーに媚びている」とか「せっかく映画を見てるので興ざめした」という意見をよく見かけました。
しかし私個人的にはこれら実在企業の登場は「リアリティのある東京描写」を演出するために上手く活用されていたように感じ、むしろ好感が持てました。「スポンサーに媚びてる」という意見もありましたが、糞みたいな回答しか返ってこない知恵袋とかどこにいるかも分からないソフトバンクのお父さん(犬)とか、媚びてるようにはまったく思えませんでした。
③穂高と陽菜の関係性が深く描かれておらず、穂高が「東京を犠牲にしてでも陽菜を選ぶ」というのが納得いかない
新海監督が「賛否両論ある」とおっしゃっていたのはここでしょう。前作「君の名は。」が最終的に三葉も助かり村の住民も助かり瀧と再会するという誰目線で見てもハッピーエンドなのに対し、今回は東京という街を犠牲にして得た結末なワケです。そのため「この子のためなら他を犠牲にしてもいい」と穂高が陽菜に対して思えるような描写が無ければ視聴者は絶対に納得できません。
しかし私は「他を犠牲にしてもいい」と穂高が思えるような描写がしっかり盛り込まれていたように感じました。それは「穂高と陽菜が出会うマクドナルド」のシーンです。
映画冒頭で、「お金」「他人への無関心」が多く描写されていました。具体的に言えば須賀が穂高に食べ物を奢らせるシーンやネットカフェの店員とのシーンです。須賀もネカフェ店員も、サービスの対価としてお金を請求しますし、穂高に対しては無関心です。ネカフェ店員はびしょ濡れの穂高に対して心配の一つもしてくれません。そして穂高は「東京って怖ぇ」と言うわけです。東京の「お金」「無関心」にすっかり参ってしまった穂高は、お金も尽きかけチンピラにも絡まれマクドナルドで安いスープを夕食に、机に突っ伏します。そこに手を差し伸べてくれたのが陽菜なのです。陽菜は東京の人間で初めて、穂高に対して「無償で」「心配を」してくれました。今まで穂高が東京で出会った人たちとは真逆です。この体験は穂高にとってあまりに衝撃的で、そして感動的であったことは想像に難くないですし、私はこの体験だけで「他を犠牲にしても陽菜を選ぶ」のに十分な描写だと考えました。
もちろん、これは私個人の考えですし、「ビックマック奢ってもらったくらいで東京犠牲にするな」という意見も至極当然ですので、一つの意見として述べさせていただきました。
長々と書き連ねましたが、ご覧いただきありがとうございました。
予告編を見る限り、青春賛美のつまらない映画だろうと思って新海誠の美...
予告編を見る限り、青春賛美のつまらない映画だろうと思って新海誠の美麗な絵を見るためだけに映画館に出向いた。結果、見たことない映画に出会ってしまった。
現実の東京で本当にファンタジーが起こったらきっとこんな感じなんだろう。
キャラクター自体は今までのファンタジーと変わりない。ちょっとアンリアルで、前向きで、理想主義の少年少女。
普通のファンタジーと違ったのは、リアルな世界観。生々しい現実も多く描かれている。そんな限りなくリアルで、不気味で、残酷な東京の街。
そんな、現実とファンタジーが戦っている、面白い映画だった。
「君の名は。」を期待して、映画館に行くと必ず裏切られるだろう。それが良い意味での裏切りか、悪い意味での裏切りか、きっとそれは人によって違う。
でも、俺は良い意味で裏切られた。この映画を作ってくれた全ての人に感謝。
説明不足の自己満足(信者も大満足)
映像の美しさはさすがです。しかし構図とかトレースっぽくも感じてしまうのでオリジナリティーのある世界感パートをもっと長くしてほしかった。
また説明不足が否めず感情移入がまったくできない。うごく登場人物を応援も恨むこともできない。あの世界の設定があった緩い(説明不足?)からストーリーとしては陳腐。
それっぽい考察サイトがあるけど的外ればかり。エヴァのように回収されない伏線があれば考察も面白いが、この作品には伏線すらないので、皆が評論家ぶって語る新海信者って怖いと思った。
何を伝えたいのかが見えてこなかった
陽菜と帆高の純愛を描きたかったのか、地球温暖化への警鐘を鳴らしたかったのか・・・?
作り手がこの作品に込めたメッセージを受け取ることができませんでした。
物語のキーとしてピストルを使う意味も判らない。
そこまで深く二人の関係性が描かれているとも思えなかったし。
共感できる部分がなかったかも。
でもとてもヒットしているということなので、私の感性が鈍いということ。
それもまた悲しい。
「君の名は」は超えられなかったかな??
新海誠監督への事前インタビューで惹かれる人と惹かれない人に分かれるというお話をされていましたが、今回の作品はあまり惹かれませんでした。
私が惹かれなかった点が3つあります。
1.「君の名は」効果で一気に人気になってしまった事でたくさんのスポンサーがついてしまい、常時何かしらの会社の広告が流れている状態になってしまっており、長いCMを見ているようだった点。
次回作品からは、映画のスポンサーを制限し、映画に流れる広告数を減らすべきであると思った。
2.「君の名は」では、自然の風景と東京の都会の風景の調和が取れていたが、今回の「天気の子」は、東京の新宿が主な舞台なので、新宿の歌舞伎町などのネオンの光や新宿の人の多さで、目が疲れ、酔ってしまった事。
次回作品からは、都会を使うにしても、人が多い所やネオンが強い所は長い間使うのはやめてほしいと思った。
3.ファンの方には申し訳ないが、小栗旬さんの声が合っていないと思った。
多分、監督などからの要望があったとは思うが、声が低すぎて、絵のキャラクターとの声のギャップを最初の場面から感じた。
普通に、映画の時より少し高い本来の小栗旬さんの声の方が絶対に良いと思った!!
また、この作品は、RADWIMPSの曲のお陰で成り立っている作品だと思いました。
RADWIMPSの曲が無かったら、もっと評価が低かったと思います。
また、「天気の子」は、次の作品に繋げる事が出来そうな印象を受けた。よって、次回作品に期待したい!!
初見何も考えず見るのが吉
他のレビューを見ると恥ずかしいが
ストーリーは驚きの連続だった。
世界に没入できたし映像と展開に圧倒された。
ヒロインが魅力的。
憧れを抱くのにセリフや優しさに十分な
説得力がある。
2回見たが初回の方が
2つ年上としての陽奈さんのセリフが素敵で
リアリティを持って強い憧れを感じて
視聴することができた。
視聴後これだけ自由な表現・映画が生まれる
日本に生まれて良かったと思ってしまった。
新開監督やスタッフには ただ感謝しかない。
ラーメンじゃなくて二郎という感じで新海誠
「これが新海誠か」と思ったね。《君の名は。》は初めて観た新海誠作品だったから、こっちが慣れてなくて解らなかったのかも。
作り方が、これまでのドラマやアニメと違うんだろうなと思った。「脚本があって、演出があって」って感じじゃなくて、初めから完成版がバチってできる感じ。
シーンのつなぎ方が弱いんだよね。「これがあって、次はこのシーン」って感じより、色んなシーンをぶつ切れに入れてきて、少しアート作品に近い。
観始めたときの印象は良くなかったんだよ。アバンタイトルは最悪だしね。それからだらだら説明続くのもどうかと思ったし。
家出してきた子供に『少年』なんて呼びかけるの、ヲタクの妄想の中にしか存在しないし。「キャラの配置が前作と同じだぞ」って感じするし。
それでも少しずつ面白いと思うところも出てきて、途中は物語を観るってより「これ、構成どうなってんの?」って分析しながら観る感じだったな。
ラストに向けては入り込んでいくようになってるから、入り込んで、畳み込むようにクライマックスシーンで、「応援上映ほしいわ。ここ一緒に手拍子だろ」と思ったり、「このファンタジー展開はジブリか」と思ったりしながらね。
『ここで音楽バーンって入れて、こう盛り上げて』っていうのが作り手に最初にあるんだろって気がすんの。そこに向けて色んなピースをはめ込んで作品にする感じなのかな。
テーマになってる「世界がどうなろうと、この人を選ぶ」は共感した。恋愛ってそういうもんだと思うね。同時に、そんなこと言うのは、恋愛経験が乏しいヲタク脳だって気もするね。
《エヴァンゲリオン》について人から聞いたとき「今まであった色んなものをまとめただけ」って話があったんだけど、新海誠もそれっぽいところある気がした。ここ十数年のアニメの流れだとか、「セカイ系」とか、僕が良く知らないジャンルの何かがまとめられてんのかな。
《ラーメン二郎》ってラーメン屋があって『二郎』って呼ばれてんだけど「『二郎』は『二郎』であって、ラーメンではない」ってマニアには言われてんのね。そんなかんじで新海誠は新海誠だって気がした。
新海誠作品いちから観て、色々勉強せなあかんなと思ったよ。
スケールダウンした『君の名は。』
「『君の名は。』が好きだった人達の評価はイマイチ……」
そんな事前情報のみで観に行きましたが、確かに話は薄っぺらく地味でした。
しかし、私は「いつもの新海誠じゃん、特に『君の名は。』と内容ほぼ一緒じゃん」と思いました。
私は『君の名は。』もそんなに好きではないのですが、今回の天気の子は「思っきりスケールダウンした『君の名は。』」という感想です。
スケールダウンしたと感じたのは舞台がほぼ「新宿」のみであったこと。どうしてこんな規模の小さい話にしたのだろう?お金あるのになぜド派手な世界観の話にしなかったのだろうか……と感じました。
新宿(御苑)といえば『言の葉の庭』ですが、こちらは少し大人の話ですし、作品自体がコンパクトであったので新宿という舞台が活かされたお話でした。
しかし今回の主人公達はかわいいタッチの少年少女。舞台の新宿とはミスマッチであり、新宿の町の描き方も汚すぎることもなく、華やかすぎることもなく中途半端に感じました。
つまり、多くのスポンサー様の商品を出現させるため『君の名は。』の舞台を新宿に移したとしか私には思えませんでした。
私は作中で現実にある商品が出てくると、いまいち作品の世界にトリップできません。現実逃避がしたくて映画を観にきています。
また話の展開がとても地味だったので、どうせ新宿を舞台にするのであれば、
「晴れ女」がマスコミに取り上げられて荒稼ぎする3人、東京で大成功するもネットで「カルト」と大炎上、袋叩きにあいメンタル病む陽菜、晴れ女ビジネスを辞めたいが彼氏の帆高が金をせびりにくるので仕方なくバーニラバニラで求人を探し、それを見かねた凪が手切れ金を稼ぐためホストクラブへ入店……
というような新宿らしい展開があっても良かったのではないでしょうか。
あとは、そもそも帆高の家族についてほとんど描かれないので、終始「薄っぺらいキャラだなぁ、早く家に帰れよ。」と大人目線でしか見ることができませんでした。また、終始拳銃を持ち歩き、人に向けまくり、最終的に周りの人間を犯罪に巻き込みまくるので非常にイラつきます。
一見悪役かのように描かれる警察も、非行少年帆高に巻き込まれた被害者ですよね。
また、警察署からいとも簡単にすり抜け脱出する帆高。原付を全く止めようともせず帆高を乗せる夏美のシーンは笑いました。
そしてラストまで見た私の感想は「それで……??」という一言につきます。
最後に、声優関しては、もはやメインどころを声優でない芸能人が演じることを避けられない現実が悲しいばかりです。アニメ映画は「字幕で見る」という選択肢がありません。
本田翼さんは下手でしたが、あの適当なしゃべり方が意外にも活きていました。しかし下手だなぁ…、と気にはなります。
須賀の方は、格好つけて喋る小栗旬さんの顔が浮かんできてあまり集中できませんでした。
若者に火をつけるために必要な批判を作り出す決意を感じた
10代や20代の若者に私の20代の人間の考えが伝わればと思い書きます。
この映画で何か違和感を感じませんでしたか?
何かすっきりしない。え?こんな終わり方なの?
愛によって天気も解決してWIN-WINな綺麗な終わりじゃないの?と。
その選択しちゃうんだ、、、。とか。
私は怒りや悲しみを感じました。
ですが、新海さんはきっとこれが目的なのではないかと考えるようになりました。もっと批判される映画をつくると仰っていたのも、私たちの世代に深く考えて欲しかったような気がします。
感情のままに書き連ねてしまうでしょうが、ご容赦ください。
現代社会や上の世代への思いに対して、この作品を通して沸々と湧く感情がありました。
「狂ってる世界だから」という言葉で片付けてしまっていいのかと。
狂ってるって知ってるならなんで受け身の姿勢でただいるのか。
異常気象を予期していただろう世代が言うには余りにも無責任じゃないかと。更には、心やや少数を犠牲にしていくことも厭わない大人達。
もしかしたら人間の影響なんてこれっぽっちも無くて、長い地球の歴史のように生物が絶滅して新たな世界が生まれる流れの一瞬の必然的な出来事なのかもしれない。
けれど、もし本当に人間による消費社会が産み落としてしまった結果だとしたら?私はどうしてもその可能性を否定できないです。
私が生まれた20年程前までは日本は成長を成し遂げて、その達成感を味わい世界2位でした。バブルの時代の恩恵を預かった人達が今の私の親世代であり社会を牛耳っている人達です。
この人達がつくってきた世界で私は青春時代を過ごしていかなければなりませんでした。
私が生まれてからの時代は環境問題や少子高齢化問題が形骸化し、グローバリズムに飲み込まれて日本の存在感は縮小へと向かっていきました。
この変革の時代を今の10代20代の人々はもっと考えて、生き抜いて、答えを探していかなければないだと映画を通して再確認しました。
上の世代と話す度になぜ私たちが不幸だねと言われ、努力が足りないと言われ、騙し合いのような就活をさせるのか考えたりします。
それはただ1つの理由。
彼らは自分が良ければいいのだからだと私は考えています。
自分は幸運であったことを認知し、若者が生きやすい環境を取り戻すことは自分の残りの安定した残りの人生を壊すリスクを伴い犯したくないから、他人事のように知らないふりをして都合の良いことだけに耳を傾けています。
そしてただ傍観し、世界はもともとこんななんだと私たちを憐れみ、自分は日本の急成長を支えたんだとおごり踏ん反り返っています。
そして彼らに従順に従う、若者が良い子として扱われます。
自分さえ死ぬまでになんとかなればいい。身勝手も甚だしい。
それが続けば今の若者達も同じように自己保身に走ることが目に見えるでしょう。そして、変わることを諦めて傍観者になっていくでしょう。ちょうど最近の選挙でもそうでした。
そうなってしまってはWIN-WINを叶えようとする心は無くなって、かつて自分たちが批判してきた大人達と同じようになります。
しかし、それを良しとしない、外れ者として扱われる、この状況を変えたい若者は必ずいます。新しいものを創造して解決しようとする若者が。
その人達にこの映画が火をつけてくれるのでしょう。
今回天気という、誰にでも経験がある事象を通して社会に疑問を投げかけると同時に若者へ強いメッセージを送っているのかもしれないです。
RADWINPSさんの楽曲もそれを意図しているのかなと思いました。
若者は大人からとやかく言われて、みんなと同じレールの上を歩くか自分がしたいこと成し遂げたいことを選ぶかという選択を迫られるでしょう。みんなと違うことを選ぶことはとても勇気と愛が要るでしょう。怖いと思います。
けれども、どうか自分の信念に沿って自分の道を選んでください。
若者ゆえの愚かな行動だとしても、自分の選択で失敗したとしても、しない後悔より何百倍も小さく、もはや良い経験をしたなと思えて失敗ではなく必要な通過点となります。
私もまだその通過点を重ねて目標に向かっています。この目標を達成する上で奮闘し起こる若者の愚かさをまるごとひっくるめて、映し出してるのがこのストーリーの意味なのだと思います。
長いレビューとなりましたが、この映画は自分を反映できるスペースを敢えて残して考えさせる作品だと思います。それに気づくことができればとても価値のある素晴らしい映画だと思います。その価値を作り出し提供してくださった新海さん・制作の大人の方々に感謝です。こんな風に若者に背中を見せれる大人になりたいと思います。
若者みんなで一緒に考えて、この狂った世界を変える目標を達成していきたいと心から願っています。
将来、新海さんが若者がWIN-WINを達成する映画をつくるのか楽しみにしています。その意味で0.5の伸びしろを残しておきます笑。
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